北京(CNN) 動画サイトのユーチューブを運営するグーグルは25日、中国内でのユーチューブへの接続が困難になり、エラーメッセージなどが出る不具合が生じていると報告した。グーグルの広報担当は、中国当局が接続を阻止しているとも語った。阻止の理由は不明としている。
接続不良は23日正午ごろから始まったもので、ユーチューブの閲覧量も減り始めたという。
中国でユーチューブへの通信が阻止されたのは今回が初めてではなく、2008年3月にはチベット自治区での騒乱に絡み接続が妨げられていた。中国外務省報道官は24日、ユーチューブへの接続困難に直接言及はしなかったものの「中国政府はインターネットを恐れていない。有害な情報の流出を防ぐため法に従ってネットを管理している」と述べた。
今回の接続遮断についても、海外にいるチベット亡命グループが掲載した、騒乱後のチベットで起きた中国治安要員による住民への殴打などを含んだ映像が流れたのが原因とする見方もある。、
中国のネット人口は約2億9800万人。ユーチューブではこれまでも政治的に不適切な画像が流れたとしてバングラデシュ、パキスタン、タイやトルコが接続を遮断したことがある。