公立甲賀病院(甲賀市水口町)は25日、06年に心臓停止で同病院へ救急搬送されて入院し、約10カ月後に死亡した甲賀市内の女性(85)の遺族に対し、医療過誤の可能性が高いとして、約1650万円の賠償金を支払う、と発表した。
同病院によると、女性は06年3月20日、不整脈による心臓停止で救急搬送された。点滴で抗不整脈剤を投与したところ、ショック症状でこん睡状態となり、07年1月20日、多臓器不全で死亡した。
その後の調査で、医師の指示では33時間で200立方センチを投与する予定だった抗不整脈剤を1時間で与えたことが発覚。病院は遺族に謝罪し、和解協議を進めていた。【南文枝】
毎日新聞 2009年3月26日 地方版