渡辺会長「腹が立つ!ふざけんな」…身内の日テレ批判
巨人の渡辺恒雄球団会長(82)は日本代表のWBC連覇に接し、殊勲のイチローを「やっぱりスーパースターだね」と大絶賛。一方で、日本代表に非協力的だった中日と、WBCを中継しなかった身内の日本テレビを鋭く批判した。
渡辺会長は24日夜、都内ホテルで会食後に報道陣に対応。まずは日ごろから辛口評価しがちな原監督について、「今度はまあ、原君が監督でね、かなり心配しとったが、作戦が功を奏したね。人の使い方がうまかった」と持ち上げた。
そもそも渡辺会長はWBC監督人事で、昨夏の北京五輪で惨敗を喫した星野監督の続投を望んでいた。紆余曲折を経て原監督に決まっても「原君1人じゃ、とてもできない。ワンちゃん(王貞治日本代表監督相談役)がユニホームを着なくても、かなりの采配を振るってくれなきゃ」と語り、4強も難しいとの見立てだった。
しかし望外の結果に、「今まで日本一になったことはあるが、何たって今度は…。本当に祝福したい」と満面の笑みだ。
原監督以上に渡辺会長を喜ばせたのが、お気に入りのイチロー。「35歳、峠を越したのかと思ったイチローがね、最後に勝敗を決めたんだから。歴史的出来事だよね。長嶋(茂雄氏)の天覧試合のサヨナラホームランに次ぐ出来事じゃないか。イチローってのはやっぱりスーパースターだね」と褒めちぎった。
逆に「腹が立つ。ふざけんなって言いたい」と語気を荒らげたのが、読売グループの日本テレビがWBCを1試合も中継しなかったことだ。「金儲けとは違うんだよ、この世界は。『10億(円)損する』というが、テレ朝もTBSもやってるじゃないか。これだけ全国的人気を博したことを日本テレビがやらんということは我慢ならんね」。読売新聞社がWBC1次ラウンドを主催、監督も巨人の指揮官だけに、日テレがグループの足並みを乱した形となった。
さらに「(視聴率)40%以上(20日の日本対韓国戦)、こんなのお化け番組だよ。興行的にいえば、そういうことができたっていうことは、まあ“11球団”一致結束してよかったな」とも。「(日本代表に)1人も出さん球団もあった」と、代表候補が全員辞退した中日をチクリとやった。
最後まで「こんな楽しい日はない。5年に1度だ」とご機嫌だった渡辺会長。この日のお酒は、いつにも増して美味かったに違いない。
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