民主党の小沢一郎代表は24日夜、公設秘書の大久保隆規容疑者(47)の起訴を受け、記者会見に臨んだ。「今後も頑張る」「悔しい」。献金の適法性や検察との徹底抗戦を強調する小沢氏。会見でも「過去の例を見ても合点、納得がいかない」として代表続投を明言した。
午後9時半すぎ。党本部5階の会見場で、「大久保秘書を起訴」の一報から約6時間後に会見が始まった。「国民の皆様にご心配、ご迷惑をお掛けし、心からおわび申し上げる」。黒のスーツに白いシャツ、ストライプのネクタイの小沢氏は謝罪から切り出した。
「3日の(秘書の)逮捕から、『負けるな』『頑張れ』という励ましを頂いた。心から感謝したい」。普段は「剛腕」で知られる同氏は声を詰まらせ、思わず手で涙をぬぐった。
「涙の意味は」との問いに一転笑顔になり、「私が罪を犯したかのような状況で、胸が詰まって不覚の涙になった」と少し照れくさそうな様子。総選挙で厳しい戦いが予想される中、「(同じ名前の)イチローがWBCで活躍したが」と水を向けられ、「イチローのような役割を果たせたらこの上ない喜びだ」と真顔に。
「選挙戦の相手は検察ではなく、自公政権。検察は検察の職責を果たしたのだろう」と語った小沢氏。政権交代による「国民」主導の政治をしきりに強調したが、国民に説明する場は約40分で打ち切り、足早に党本部を後にした。
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小沢氏の説明、納得できぬ=共産