南マネジャー(中央)にダブル戴冠を誓う尹(左)と藤原のドリーム全勝コンビ=東京・後楽園ホール展示場
「ボクシング第65回東日本新人王決勝戦」(2日、後楽園ホール)
前日計量が1日、都内で行われ、10階級20選手(2階級は不戦勝)が一発でクリアした。2004年の初挑戦から5年連続で決勝進出のドリーム勢は、3勝2KOのSライト級・尹文鉉(25)と6勝3KOのSフライ級・藤原陽介(22)の全勝コンビがV競演を誓った。
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ドリームから5年連続で8人のファイナリストが誕生した。名トレーナーとして手腕を発揮する元日本バンタム級王者の三浦利美会長(44)は、2003年にジムを開設。翌04年から新人王に挑戦して着実に愛弟子を決勝に送り込んできた。
“一番弟子”の三浦数馬(29)も、10月に日本Sバンタム級王座を獲得して待望のチャンピオンが誕生。尹と藤原もジムの上昇ムードに乗って栄冠を目指す。
尹は東京朝鮮高で選抜王者となり、朝鮮大では主将を務めた。アマ41戦30勝の実績があり、同会長は「キャリアが違う。才能だけでなくガッツもある」と評価。藤原は出雲高時代は陸上部で鍛えた駅伝ランナーで「スタミナは半端じゃない。将来的に上にいく」と期待は大きい。
尹は「普段通りに行く」と、平常心を強調。両親も会場に駆けつけるという藤原は「左を強化した」と腕まくり。これまで05年に全日本も制した宮下優ら4人が東日本を制した。昨年は古川睦が決勝で敗退しており、全勝コンビが2年ぶり栄冠を目指す。