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引退の後輩の分まで…野中がTKO防衛

 7回、野中悠樹が連打で2度目のダウンを奪う=大阪市淀川区民センター
 7回、野中悠樹が連打で2度目のダウンを奪う=大阪市淀川区民センター

 「デイリースポーツ後援・日本Sウエルター級タイトルマッチ」(22日、淀川区民センター)

 王者・野中悠樹(尼崎)が7回TKOで指名挑戦者・新井恵一(高崎)を下し、2度目の防衛に成功した。出てこない挑戦者に対し、序盤はリズムをつかめずにいたが、4回に右フックでダウンを奪い、7回に左ストレートで2度倒して試合を決めた。試合直前に弟弟子の元日本ランカー・本田猛(尼崎)に網膜剥離が発覚。「一緒に練習したアイツはもうやりたくてもできない。僕はしんどいなんて言ってられない」と引退を余儀なくされた後輩の思いも拳に込めた。

 これで昨年9月の王座決定戦から3戦続けて1位の選手を撃破。「ずっと強い相手とやり続けたい。緊張感があるし、まわりも認めてくれる」。この試合のゲスト解説を務めた東洋太平洋同級王者・飛天かずひこ(新日本木村)との雪辱戦にも意欲的だ。陣営は9月に大阪で次戦を予定している。

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