23日午前6時50分ごろ、成田空港で中国・広州発の米貨物航空会社フェデックス80便MD11型機(乗員2人)が着陸に失敗し、炎上した。成田空港会社によると、同機は強風であおられ、滑走路からそれてあおむけになった。千葉県警成田国際空港署によると、機長(54)と副操縦士(49)の死亡が確認された。
国土交通省によると、国内の航空機事故で死者が出たのは1996年6月に福岡空港で起きたガルーダ・インドネシア航空の事故以来。成田空港で死者が出たのは初めて。
フェデックス機の事故は国内では初めてで、海外では同型機で2回、着陸時に事故が起きている。運輸安全委員会が調査官6人を現地に派遣した。
同機は可燃性液体を約4万840トン積んでいたという。
空港会社などによると、同機は長さ4000メートルあるA滑走路の中央付近から外れた場所で炎上し、消防車が消火活動に当たった。
事故の影響で成田空港のA滑走路が閉鎖された。B滑走路は正常に運用されているが、ジャンボ機は使用できず、今後の便の発着に大きく影響しそうだ。
成田航空地方気象台によると、成田空港付近の午前6時50分ごろの風速は平均13.9メートル、最大瞬間風速は20.1メートル。午前零時から事故発生までの最大瞬間風速は午前6時32分の21.1メートルだった。天候は晴れで、低気圧が関東の東海上にある冬型の気圧配置。
【関連ニュース】
・
強風で逆さま、機体炎上=無残な姿、黒焦げに
・
〔フォトニュース〕着陸失敗、貨物機が炎上
・
〔フォトニュース〕炎上したフェデックス80便
・
〔フォトニュース〕フェデックス機が着陸失敗、炎上
・
〔写真特集〕米旅客機不時着事故