1999年03月21日
第485話「運命の大学受験XVII」
テーマ:運命の大学受験高校生編非公開部分 及び 美沙最終章『天使の唄』が
電子書籍で閲覧が可能になりました~♪
こちからご覧くださいませ。
【外伝シリーズ】
浅井武勇伝 / さくら雪(美沙)
12/20(土)更新第5話
BGM(PC限定)
。・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜
「あああああああああああああああああああ!!!」
思わず耳を塞ぎたくなるような静香ちゃんの絶叫(汗)
ヽ(;´Д`)ノ
ば、バカ野郎っ!!(汗)
こんな近くでそんな大声だされたら
耳が潰れるじゃねぇか!!(大汗)
ってか今何時だと思ってんじゃっ!!
近所迷惑も考えろっつうの!!
(;゚皿゚)
まったくもう…
と眉間に皺をよせて目の前の少女を見ると…
その迷惑の発信源となった少女が…
小刻みに震えていたから…
静香…?
「う、うそ…」
ボソッと呟いたあと…
「こ、これ…
わたしの番号…?
ホントにわたしの番号…?」
振り返って俺を見つめるその瞳は…
信じられないとでも言いたげに
これ以上ないぐらい大きく瞳孔が開いていてさ…
静香のその尋常ない様子に…
鈍感の俺にだってただごとじゃないって
分からないはずがなかった。
ま、まさか…
「あ、あったのか…?!」
俺の問いに、
「せ、せんせぇ…」
動揺しまくってるせいか、
ワナワナと震え続けているだけで、
まともに答えることが出来ない少女。
ああもうっ!!
じれってーーーーーーっつ!!!!!
短気なオッサンは、
静香の横から強引にパソコン画面を
のぞきこんだところ…
あった…
静香の手もとにある受験票に記されている数字と
全く同じ数字があった…
あった…
あったよっ!!
あったよっ!!!
し、静香のやつ、
合格してやがった!!
(;゜Д゜)
ま、まさか…
こんなことが起きようだなんて…
確かに、B大学だけは、
ほぼ完璧に出来たって言ってたけど…
でも、正直信用してなかったんだよね…(ってこらっ!!)
静香の「出来た」なんてあてにならないって思ってた。
ここまで全敗してきた静香の「出来た」なんて
信用できないって思ってたから…
でも…
それは嬉しい誤算だった。
静香は…
本当に頑張ったんだ。
最後の最後で、
自分の力を120%以上だしきって頑張ったんだ。
静香とふたり、まさかまさかのサプライズに
オッサンが呆然としていると…
「おめでとう、静香…」
それはお母様の祝福の声。
「お、お母さん…」
涙目の静香ちゃん。
「おめでとう、静香。
よく頑張ったな…」
今度はお父様。
「お、お父さん…」
「元々は、ここが第一希望だったんだ。
胸を張って入学すればいい。
良かったな」
「あ、ありがとう…」
と、少し頬をゆるめかけた静香だったんだけど…
それはほんの一瞬のことで、
すぐにその笑みは消えてしまい…
「でも…
ここに受かっても
約束の第一希望の大学じゃないから…」
顔を曇らせてしまったわけであり…
静香の気持ちが痛いほど分かった。
本当は…
飛び上がって万歳三唱したいほど、
喜びを爆発させたいほど嬉しいに決まってる。
さっきの絶叫を耳にすれば、
嬉しくないはずがなかった。
なんせここが本来の第一希望だったんだから。
このB大学に入りたいって気持ちには
今だってなんの変わりもないはずなのだから。
でも…
Bに受かったからって、
お父様との約束を果たせなかった事実は
全く変わらないわけで…
Bに進学しても、
俺とは交際できない。
この事実が彼女の顔を曇らせているに違いなかった。
俺と交際できなくなるのに、
こんなことで喜んじゃいけないんだって、
自分に言い聞かせているようにさえ思えた。
志望の大学に合格したっていうのに、
ドンヨリした顔を続けている娘に
お父様が言います。
「どうした、静香?
せっかく受かったっていうのに、
そんなつまんない顔してんだ?」
「だって…」
そんなの分かってるくせに…
そう言いたげな彼女の反応。
お父様は…
軽くふふって笑って、軽いため息をついたあと、
「そっか。
ヒカル君とのことが気になって
合格も素直に喜べないか」
娘の胸のうちをずばり言い当てると、
その彼女は、無言のまま。
「………」
お父様は…
困ったなって苦笑いを浮かべて
お母様のほうを見ます。
すると、今度はバトンタッチとばかりに、
お母様が口を開きまして…
「静香…
お父さん、言ってたでしょ?
あなたのこと、わざと悲しませるようなこと
するわけないって」
「………」
「お父さん、厳しいこと言うけど、
それは全部あなたのことを思っていってるのよ?
それはあなただって分かってるでしょ?」
「それは…そうかもしれないけど…」
静香のその言い方は…
ついさっき志望の大学に合格したばかりの
受験生とは思えないほど悲しげなもので…
自分の父親が、自分のことを懸命に考えてくれてるのは
静香だって分かってる。
分かってるけど…
だけど…
そんなニュアンスが言葉の端々から溢れててさ…
なんか…
素直に喜ぶことができない彼女を目の前にして…
申し訳なくてたまらなかった。
俺の力不足のせいで、
彼女をこんな目にあわせてしまった。
本当に申し訳なくてたまらなかった。
奇跡の合格でさえも振り払うことが出来なかった、
重苦しい空気の中で…
お父様が口を開きました。
「静香…」
「………」
お母様にはちゃんと答えてたくせに、
自分にはダンマリを続ける娘に、ちょっと肩をすくめたあと、
今度は俺に向かって、
「ヒカル君…」
「は、はい?!」
急にふられて焦るオッサンデス…(汗)
お父様は、俺と静香を交互に見やったあと…
ゆっくりと…
ゆっくりと言ったのです。
「2人に…
私の気持ちを聞いてほしい…」
次回はいよいよ…
24時間期間限定公開ラストです!!
絶対お見逃しなくっ!!!
【問題】
お父様が言いました。
「私は…」
ご協力お願いしま~す♪
人気ブログランキング
※ ※ ※
このブログのランキング登録名は、
『速報!芸能フライデー』です。