３月に行われるＷＢＣの日本代表・原辰徳監督（５０）＝巨人＝は１６日、提出の締め切りとなった暫定ロースターの登録（最大４５人）からヤンキースの松井秀喜外野手（３４）を外したことを明らかにした。昨年、左ひざの手術を受けた松井秀の回復を待っていたが、本人と連絡を取った上で招集を正式に断念した。また出場を辞退したレッドソックス・斎藤隆投手（３８）に代わる選手は招集せず、２月の代表キャンプは投手１５人で行う考えを示した。
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松井秀を待ち続けた原監督だが、朗報は最後まで届かなかった。
松井秀は昨年９月に左ひざの内視鏡手術を受けており、昨年のＷＢＣ出場要請に対し辞退を申し入れていた。それでも原監督は「まだ時間がある。２人の間で時間を取ろう」と説得。松井秀との間で、暫定ロースター登録締め切り時の状況を見て最終判断を下す約束をしていたという。
しかし「結果的にはＷＢＣには間に合わないということです。３月のプレーは難しいということだった」と原監督。ここ数日の間に直接本人と連絡を取り最終の意思確認をしたが、コンディションの不安は解消されてはいなかった。
さらに出場を辞退した斎藤の代役は、代表合宿には招集しない考えを示した。投手は予定より１人少ない１５人で合宿を行い、不測の事態が発生した場合は、暫定ロースターに登録した選手の中から追加招集するかを検討することになる。
国内では阪神・新井や中日勢が、大リーガーではドジャース・黒田を加えて３人が出場を辞退した。しかし原監督に悲壮感はない。松井秀の辞退は、半ば織り込み済み。斎藤の辞退はメジャーの知識がある投手が抜ける痛手はあるものの、２８人の最終メンバーで投手は１３人を予定しており、まだ余裕がある。
原監督はこの日、東京都内のホテルで行われた「河西昌枝さん 世界バレーボール殿堂入りを祝う会」に出席。あいさつで「巨人、ＷＢＣとともに１００％の力で戦う」と宣言。今後もさまざまな困難が待ち受けるが「体力の続く限り、今の環境がこの上ないものと思って戦っていく」と前向きな姿勢を見せた。
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