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「テロとの戦い」は「誤り」、英外相がブッシュ米政権を批判

  • 2009年01月16日 12:09 発信地:ムンバイ/インド
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イラク南部バスラ(Basra)で、イラク治安部隊に治安権限を移譲する式典を警備する英軍兵士(2007年3月20日撮影)。(c)AFP/ESSAM AL-SUDANI

【1月16日 AFP】英国のデービット・ミリバンド(David Miliband)外相は15日、「テロとの戦い」という概念について「誤りだった」と言明し、退任目前のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の外交政策を厳しく批判した。

 インド・ムンバイ(Mumbai)を訪問中のミリバンド外相は、ムンバイ同時襲撃事件の標的となった市内のホテルで、「英政府はここ数年、『テロとの戦い』という考え方も言葉も使用していない。この概念が、誤解を招くもので、誤っているからだ」と語った。

 ミリバンド外相は、「テロとの戦い」という言葉は「われわれが直面している脅威の重大さをとらえた」点では成功したが、一方で「国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とその指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)に体現された、国際的で統一された敵がいるとの印象を与えてしまった」と指摘。

 しかし実際には、「テロは破壊的な作戦に過ぎず、組織やイデオロギーではない」と述べた。

 また、「テロ集団を統一されたものとみなして、穏健派と過激派、善と悪というように線引きをすればするほど、ほとんど共通点を持たない集団の統一を目論んでいる勢力の思うつぼだ」とも語った。(c)AFP

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