小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は12日、小沢氏の元秘書で陸山会の事務担当者だった民主党の石川知裕衆院議員(35)=比例北海道ブロック=から参考人として事情聴取した。
石川氏は、逮捕された小沢氏の公設第1秘書で陸山会会計責任者の大久保隆規容疑者(47)と一緒に政治資金収支報告書の作成や経理処理にかかわった時期があり、特捜部は当時の準大手ゼネコン「西松建設」側からの献金の取り扱いなどについて説明を求めたとみられる。
石川氏は12日夜、「事情聴取に応じ、私の知るところを正直に述べた。これからも同様の要請があれば可能な限り対応する」とコメントを出し、「皆様にご心配をおかけしたことをおわびします」と謝罪。自分の役割については「小沢事務所では、経理は秘書が順に担当してきており私もその一人でした。『金庫番』という役割の者はいませんでした」と説明した。
石川氏は96年から8年間、小沢氏の秘書を務めた。05年の衆院選で落選したが、07年に同ブロックで繰り上げ当選した。これまで毎日新聞の取材に「適正に処理をしていたが、検察との認識の違いがある」と話していた。