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WBC:日本、またも「屈辱」…だが前回同様に頂点目指す

 ◇第2回WBC・2次ラウンド(17日・米カリフォルニア州サンディエゴ)

 ◇2回戦

 ●日本1-4韓国○ 

 またしても、3年前と同じ「屈辱」を味わうことになった。

 九回、岩村が三振してゲームセットとなると、一塁側のベンチ、ブルペンから韓国の選手たちがマウンドに集まり、小さな太極旗(韓国国旗)を立て、勝利を祝った。前回大会2次リーグで日本を破り、4強進出を決めた時の再現だ。

 もう一つ「またしても」があった。1次ラウンド1位決定戦で抑えられた奉重根を、やはり打てなかった。五回まで毎回走者を出したが、打線が続かない。三回には片岡が、四回には内川が併殺打で好機をつぶす。いずれも奉のチェンジアップに手を出した結果だ。

 「チェンジアップが来ることはわかっていた」と二人は声をそろえた。1次ラウンドで得たデータは、しっかり頭にインプットされていた。打席でも冷静に読み切った。なのに、とらえられなかった。

 韓国は一回、左前打で出塁した先頭打者の李容圭が2番・鄭根宇の初球に二盗。立ち上がり、制球が定まらなかった日本先発・ダルビッシュを揺さぶり、3点先取に結びつけた。「考えられないところでギャンブルをされ、一気に流れを持っていかれた」と青木。最初のつまずきが、打線の歯切れの悪さにつながった。

 「正直、いい気持ちがしない」。マウンドに太極旗を立てた韓国の行為に、岩村は嫌悪感を露わにした。しかし、こうも言う。「前回、それをやってくれたおかげで(チームが盛り上がり)優勝できたのだから」。まだ、頂点を目指す戦いは終わっていない。【村田隆和】

毎日新聞 2009年3月18日 19時28分

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