広島大病院(広島市南区)は2011年度までに、敷地内で家賃無料の研修医用宿泊施設(レジデントハウス)を建設する。大都市の病院を研修先に選ぶ傾向が強い新卒医師を福利厚生面の充実で引きつけ、地域の医師不足解消につなげる。
計画ではレジデントハウスはマンション形式の9階建てに、1LDK92戸と談話室を備える。主な入居対象者は卒業後2年までの研修医。建設費約9億5000万円のうち約5億円を同大が負担。残り約4億5000万円は同大医学部卒業生や市民から寄付を募る。
臨床研修制度の導入に伴って、新卒医師は当直手当などの待遇が良く、経験を積みやすい大都市の総合病院に集中している。広島大病院で来年度研修を始める内定者は38人。定員60人に対し63.3%にとどまる。ハウス建設で他大学の出身者を含めた研修医の確保を目指す。
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