(CNN) 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)幹部への高額賞与問題をめぐり、米上院議員が「(AIG経営陣は)日本企業を見習って自殺しろ」と示唆した発言が波紋を呼んでいる。
発言の主は共和党のチャールズ・グラスリー上院議員。地元アイオワ州のラジオ局WMTとのインタビューで16日午後、米国企業は日本企業を見習うべきだと力説。「日本の場合、(失敗した企業経営者は)謝罪する前に自殺するのが普通だ」との自説を展開した。
グラスリー議員はCNNの取材に応えて17日、自殺発言はたとえで言ったまでだと弁明し、「もちろん自殺してほしいとは思っていない。ただ、日本企業のような態度が米国の企業にも欲しいと思った」と話した。
「(日本では)株主や納税者の信頼を裏切って経営を悪化させた企業経営者が深々と頭を下げ、謝罪し、遺憾の意を示し、反省し全責任を負う」と同議員は言い、「このような謝罪、遺憾、反省の言葉はわが国では聞いたことがない。米国の企業経営者の口からも聞きたいものだ」と述べている。
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