万博公園の保管資料2万点廃棄へ 産業博物館頓挫で大阪府吹田市の万博記念公園に建設構想があった「国立産業技術史博物館」に収蔵するため集められ、公園内の施設に保管されたままになっていた江戸時代以降の産業資料2万数千点の大半が廃棄処分されることが13日、分かった。 鋳造関係の文書や繊維、金属加工の機械類など。企業や大学、個人が寄贈し、大阪砲兵工廠で使われた旋盤や1930年代の関西電力発電所のタービンなど歴史的価値が高いものも多いという。 博物館構想は70年代後半に始まり、86年には府や大阪市、大阪商工会議所、日本産業技術史学会が誘致促進協議会を設置。しかしバブル崩壊や財政難で計画は頓挫、90年代後半から協議会は休眠状態になった。 資料は旧万博パビリオン「鉄鋼館」に保管されていたが、同館の改修を前に撤去を迫られた。協議会は廃棄処分と今年3月末での解散を決定、同月中に機械類の撤去を始める。一部が大学などに引き取られるほかは大半がスクラップになるという。 【共同通信】
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