タレント・北野誠(50)が司会を務める大阪・ABCラジオの人気番組「誠のサイキック青年団」が16日未明の放送で突然、打ち切りとなった。同局は、30日未明の放送をもって番組が終了することを発表していたが、大幅に前倒しとなり、誠らパーソナリティーはリスナーに最後のあいさつさえできなかった。同局は「リスナーの方々に、大きな誤解を与えるような表現があった」と説明。何らかの大きなトラブルがあったとみられるが、詳細は明らかにしていない。
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1988年4月にスタートし、21年間も続いた番組。突然の終了に、ファンの間に波紋が広がっている。
16日午前1時に始まった放送では、冒頭から「リスナーの方々からのお便りを調べた結果、(番組中に)大きな誤解を与える表現をしていたことが明らかになった」などと同局アナウンサーによる“おわびの言葉”が10分間隔で同2時45分の終了時間まで繰り返され、その間ずっと音楽が流れるのみ。番組のファンが集うネット掲示板には、最後の放送を聞いたファンが「ソ連の要人が死んだ日のモスクワ放送のようだった」と不気味な様子をつづっていた。
ABCによると、打ち切りが決定したのは11日の夜。8日の放送が前倒しで最終回となる異例の事態となった。同番組のホームページでも「この点について、話題で取り上げた関係者の皆さまに、ご迷惑をおかけしたことをおわびいたします」と掲載した。だが、詳細については「お答えできません」と回答を避けた。
番組は、北野誠と作家の竹内義和氏(54)による、過激トーク&芸能裏情報が人気を呼んだが、93年には歌手・山本リンダ(58)のヌード写真集をこき下ろし、謝罪会見を開く騒ぎも起こしていた。
28日に大阪市内で予定されていた番組のリスナー向けのイベントも中止しており、誠が所属し、イベントを主催する松竹芸能は「諸般の事情により…としか申し上げられません」としている。