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イタリア勢CL全滅… イングランド代表カペッロ監督が原因を分析

ISM - 2009/3/14 11:42

 チャンピオンズリーグ(以下CL)決勝トーナメント1回戦でインテル、ユヴェントス、ローマがイングランド勢との対戦にすべて敗れ、これで今季CLから全チームが敗退となったイタリア。イングランド代表監督でイタリア人のファビオ・カペッロ監督は、この原因について、イングランド勢の方がイタリア勢よりもフィジカル面で勝っていることを最大の原因として分析している。ロイター通信が報じた。

 CL決勝トーナメント1回戦では、インテルがマンチェスターUに、ユヴェントスはチェルシーに、ローマはアーセナルの前に苦杯。1回戦に残っていたイタリア勢全チームは、総じてイングランド勢との対決に敗れ、今季は1チームもベスト8にすら進むことができなかった。

 イタリア人ながらイングランド代表の指揮をとっているカペッロ監督は、現地時間14日放送予定の伊TV局『RAI』の番組で、母国イタリア勢がすべてイングランド勢に敗れたことについて、「彼ら(イングランドのクラブ)は、普段からもっとフィジカルな試合を行なっている。この点において、我々(イタリア)のクラブは、イングランド勢よりも劣っている」とコメント。激しいコンタクトが頻繁にあるなかで国内リーグを戦っているイングランド勢に、フィジカル面で分があったとした。

 さらに分析を続けたカペッロ監督は、「もうひとつ問題がある。それはイタリアのリーグでは試合を邪魔するような行為がとても多く、自ら地面に体を投げ出して恩恵を得るようなトリックが非常に多いこと。審判たちは、この点についてはもっと試合を流していくべきだ。これは、速いテンポで流動的な英国のフットボールと比べた際のもうひとつの問題だ」と、イタリア国内で数多くある、審判を欺こうとするシュミレーション行為などが、サッカーの質の向上を妨げている部分があるとした。

 ミラン、ユヴェントス、ローマなどで数々のタイトルを獲得しているカペッロ監督は、さらにスタジアムの問題ついても言及し、「(イタリアの)スタジアムは非常に古く、使い勝手がよくない。改修するチャンスはあるが、それを実行するには本物の意志が必要だ」とコメント。さらに、「彼ら(イタリアサッカー界の責任者たち)は、横断幕や花火を禁止するといいながらも、(実際にその制限は)まだ行なっていない」と、母国サッカー界の体質の問題にまで言及していた。

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