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約3年ぶりに地元・神戸での防衛戦を控えた
WBC世界バンタム級チャンピオン・長谷川穂積を直撃!

長谷川穂積
撮影:小木野洋也

Profile
はせがわ ほづみ●’80年生まれ、兵庫県出身。優れたディフェンス技術とスピード、パンチのコンビネーションを武器に、世界王者になった05年からタイトルを保持。防衛記録を伸ばし続けている。

真正ボクシングジム・オフィシャルサイト
http://www.shinsei-gym.com/

長谷川穂積 公式ブログ
http://shinseihasegawa.blog23.fc2.com/

昨年は3度の防衛に成功し、防衛記録を7に伸ばしたWBC世界バンタム級チャンピオン・長谷川穂積。日本人ボクサーとして同級最多となる防衛記録を樹立している日本ボクシング界のエースが、3月12日(木)に地元・神戸で8度目の防衛戦に臨む。今回の対戦相手は同級1位のブシ・マリンガ(南アフリカ)。元同級王者でタイの英雄・ウィラポンに4回TKO勝利を飾ったサウスポーの強打者だ。この最強挑戦者を倒すために黙々とトレーニングを積んでいる中、インタビューを敢行!

 

――約3年ぶりに地元・神戸で防衛戦を行うことが決まりました。現在の心境はいかがですか?

「地元やから特に力が入るとかはなく、いつもと一緒です。東京でやろうと、どこでやろうと、1試合1試合全力で練習して最高のコンディションを作っているので、特に意識することはないですね。いつも試合に人生をかけてやっています。今回もそうです」

――なるほど。では、今回対戦するマリンガ選手の印象を教えて頂けますか?

「ちょっとだけ映像を見た印象は、左右のアッパーをよく使う好戦的な選手ですね」

――前回のアレハンドロ・バルデス戦に続いて、長谷川選手が苦手と公言するサウスポーですが……

「前回の勝利で苦手意識は多少払拭されましたけど、試合自体はすぐに終わったのであまり意味はなかったですね。ただ、練習でだいぶ慣れたので、今回も大丈夫です」

――秘策や気をつけるポイントがありましたら教えてください。

「秘策は特にないです。自分を高めるだけなので。あとは相手のペースに合わせないように、自分のペースにあわせるだけです」

――昨年は2試合連続でTKO勝利を収めました。今回も……と期待してしまいますが、いかがでしょうか?

「正直、KO判定っていうのは狙っていないんですよ。そのときのタイミングでKOできたらやりたいだけで。でも、観ている人が楽しめるような感動できる試合をしたいです。そしてボクシングの魅力とリアルさを伝えたいですね」

――長谷川選手が思うボクシングの魅力とは?

「腕2本で殴りあう、ある意味野蛮なスポーツやのにそこに感動があるっていうのがボクシングのドラマだと思うんですよ。だから、ボクシングをあまり知らない人が見ても『うわ、いまのすごいパンチやな!』とか分かるような試合ができればいいなと」

――さて、今回勝てば防衛数は8に伸びます。この数字はモチベーションに繋がっているのでしょうか? もしくはプレッシャーになっているのでしょうか?

「プレッシャーにもならないですし、励みにもならないッスよ(笑)。ただ1試合1試合勝っているだけで、それが防衛7回という数字になっているだけなんで。こだわりはないです。具志堅さんの持つ日本人史上最多防衛数の13回に近づいたら意識はすると思いますけど、バンタム級で7回というだけで意識はしていないですね」

――8度目の防衛を達成したらアメリカ進出を考えていますか?

「いや、夢だったアメリカ進出についてはもうあんまり……考えてないです。というのも、この階級だと減量がきついので、階級を上げて挑戦したいですね。今は2階級制覇の方が魅力的です」

――では、もしかするとバンタム級の試合はこれが最後に?

「対戦相手が決まればいいんですけど、決まらなければまた防衛戦になると思います」

――そうなのですね…。さて、同日には東京で粟生選手がフェザー級王座獲りに再挑戦しますね。

「次がラストチャンスという気持ちでやって欲しいですね。ベルトを獲るには、それくらいの気迫がいると思います。合宿では頑張っていましたけど、合宿が終わってから試合までのコンディションのが大事なので。向こうで頑張っていると思います。それに、俺も勝って、粟生も勝ったら1番いい興行になると思いますし、俺の時代もあと何年続くか分からないので、下の世代が育っていかないといけないですから。それが粟生らの世代やと思うんで、まずは粟生がベルトを獲ってほかを引っ張っていけたらいいんじゃないですかね」

――分かりました。それでは、最後に防衛戦への意気込みをお願い致します。

「今までと同じで死ぬ気で練習して、後悔のないコンディションを作ってあとは試合を楽しみたいですね。俺の場合は、練習が本番で試合がおまけです。今のところ、満足のいく練習はできていますし、このまま質のいい練習を妥協せずにできれば結果はついてくると思います」

 

【試合情報】
ワールドプレミアムボクシング
世界タイトルマッチ VOL.8
『WBC世界バンタム級タイトルマッチ』
〈長谷川穂積(真正) vs ブシ・マリンガ(南アフリカ)〉

▼3月12日(木)17:00
神戸ワールド記念ホール
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(2月20日更新)

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