2008年06月02日(月)
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2008/06/02
えーこんにちは、ゾルゲールです。
今回も8ビット機セガの話題として、かの有名な「FM音源ユニット」のお話をいたしましょう。正しくは「FMサウンドユニット」らしいですが、当時のマニアは誰もその名で呼んでなかったので、今回もあえてこの表記で行かせてもらいましょう。
そもそも、セガ初の家庭用機「SG−1000」(ホビーパソコン版としてキーボード付きの「SC−3000」というのもありましたな)は、ほぼ同時期に発売されたファミコンの対抗機種という位置づけだったのですが、圧倒的高機能だったファミコンに対して、言いたかないんだけど、どうしても見劣りする部分があったわけです。全機種版の「ワンダーボーイ」とかな。
これに急遽対抗するために、セガはSG-1000II、マークIIIなど後継機種をどんどん出していったわけですが、これがねえ。リアルタイムで見ていた世代にとっては、まるで連邦とジオンのモビルスーツ開発競争みたいな様相を呈して、大層盛り上がったのですよ。もちろん常勝のガンダムを擁する連邦に対して、こっちはジオンですな。 SG−1000が旧ザク、デザイン変更の1000IIがザク、マークIIIがグフあたりですかね。
ここらへんで何とかファミコンにも負けないかと思ったら、さらにPCエンジンというライバル機が登場しましてね、これがまた強かった。
これに対抗するために作られたのが、新たにFM音源と3D端子、連射機能を搭載した強化型マスターシステムなんですが、すでに量産されたマークIIIを同等にパワーアップするための強化パーツも別途出たわけですよ。
これがつまり「FM音源ユニット」というわけです。
これがもうねえ。本体の拡張端子と接続するコネクタのコードが丸見えという超サイバーなアイテムで、マスターシステムがドムなら、FM音源を搭載したマークIIIというのはグフ飛行試験型というか、要するに、その手のガジェットが好きな人間にとっては、最強に「カッコいい」わけです。 これ刺すと映像をRGBで出力できなくなるんですが、そんなことどうでもいいくらいにもう最高。もちろん連射ユニットと3D端子用カードアダプタも付けましょう。 肝心のFM音源としてはMSX−MUSICと同じヤマハOPLL(YM2413)で、音色をほとんどいじれず、今見るとかなりショボい部類なものの、当時のセガを印象付ける強烈な個性の一つとなっていた気がします。 「ファンタシースター」とかが有名ですが「S.D.I」「ボンバーレイド」とかも最高ですな。
その後もパチンコ、パチスロ機に搭載されて長生きしたらしいので、そちらで耳覚えのある人もいるかもしれません。 | | |