プロ野球

報道陣らに公開された阪神甲子園球場内。架け替えられた銀傘の下に個室観覧席「ロイヤルスイート」（写真右）、長さ２５０メートルの映像装置「甲子園ライナービジョン」などが新設された＝兵庫県西宮市で２００９年３月１５日午後２時３３分、貝塚太一撮影

　リニューアル工事中の阪神甲子園球場（兵庫県西宮市）で１５日、支柱をスタンド上段に移し観戦しやすくした銀傘（ぎんさん）や、掘りごたつ式のボックス席など、第２期工事で完成した施設が報道陣に公開された。

　０７年から足かけ４年で行っている改修で、球場本体の工事は外壁を残すのみとなり、今シーズン終了後に第３期として取りかかる。

　銀傘は７５００平方メートルと、約１．４倍になり、アルプス席以外の内野席すべてを覆う。銀傘下には高さ約１．２メートル、長さ約２５０メートルの帯状の発光ダイオード掲示板「甲子園ライナービジョン」が設置され、球場の演出などに一役買う。また、内外野の照明灯も、スタンド内にあった支柱を最上段に移し、観客の視界を妨げないようにした。

　２１日に開幕する第８１回選抜高校野球大会（毎日新聞社、日本高校野球連盟主催）でお披露目となる。【中里顕】