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笹川・自民総務会長:うつ病巡り発言 「休む教員多い。気が弱いと務まらない」

 自民党の笹川尭総務会長は14日、大分市であった党大分県連の大会で講演し、「うつ病で休む教員が多いが、国会議員には一人もいない。気が弱ければ務まらない」などと、うつ病に対する誤解を招くような発言をした。

 中山成彬・前国土交通相が、日教組や大分県の教育について批判したことに触れる中で述べた。笹川会長は「(教員には)自民党を支持する人ばかり作ってくれと言ってるわけではない。良識ある人を作ってほしいということ。知識だけでなく知恵がないと苦しい時に我慢できず、ばたっと突き当たる」と続けた後、この発言をした。

 ある精神科医によると、うつ病は気が弱い人がなりやすいわけではなく、限度を超えて頑張った際にストレスが脳に影響を与えるなどして起こるという。「自殺者が3万人台となり、その中にうつ病の人も多いといわれて対策が求められているのに、残念だ」と話している。

 文部科学省のまとめでは、07年度にうつ病などで休職した公立学校の教員は4995人(前年度比320人増)で過去最高だった。【梅山崇、高橋咲子】

毎日新聞 2009年3月15日 東京朝刊

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