韓国海軍の駆逐艦が一足早く出港し、海賊対策のためソマリアに向かいました。韓国海軍の海外派遣は初めてのことです。
壮行会にはイ・ミョンバク大統領も出席し、派遣される隊員を激励しました。
「もうこれ以上、我が国民の生命と財産を危険にさらし続けることは出来ないし、我々の手で韓国国民の安全を守らなければならない」(韓国 イ・ミョンバク大統領)
さらにイ・ミョンバク大統領は、韓国が国際貢献を進める上で第一線にいるのが軍であるとし、今後、派遣の機会が増えることを示唆しました。
ソマリア沖に派遣されるのは4500トン級の駆逐艦と対潜ヘリコプター、それに海賊を追跡する高速艇です。乗組員300人の中には、海上での戦闘訓練を受けた特殊部隊員30人も含まれています。
部隊は4か月交替で韓国船籍の船舶の保護に当たるほか、テロ組織の資金源になっていると言われる麻薬の取引や密入国の取り締まりにあたります。
人質を取り身代金を要求したことから、海賊に対する世論の反発が強くなっています。このため、韓国海軍初の海外派遣にもかかわらず、反対する動きは全くありません。(14日10:14)