森元首相も返却へ＝西松ＯＢ団体からの資金

　自民党の森喜朗元首相は５日、西松建設ＯＢが代表を務めていた団体から提供された資金を返却する方向で検討していることを弁護士を通じて明らかにした。山口俊一首相補佐官と加納時男国土交通副大臣も同日、資金を返す考えを河村建夫官房長官に伝えた。

　森氏は、献金とパーティー券購入で計４００万円の資金提供を受けていた。森氏側は、資金の返還について「道義的観点からであり、（献金などの）違法性を認める趣旨ではない」としている。

　また、山口氏は２００万円の政治献金を受け、加納氏は２００万円分のパーティー券を購入してもらっていた。このうち加納氏は同日夕、国土交通省で記者団に対し、「社会通念上いかがなものかと感じ、返却することにした」と語った。