生駒市の新市立病院への病床配分を巡り、県医療審議会長の塩見俊次・県医師会長は10日、橿原市内で記者会見を開き、塩見会長を含む医療審の7委員が辞任することを発表した。
会見には塩見会長と、委員の赤井幸男・県薬剤師会長が出席。医療審の決定を覆して県が病床配分を決めたことから、塩見会長は「県から説明もなく、審議会の委員にとどまるのは無意味。県との信頼関係も崩れてきている」と述べた。医療審議会の任期は08年10月から2年間だった。
荒井正吾知事は「7人が辞任されることは遺憾。専門家から審議をいただき、感謝している」とコメント。県は慰留する方針。塩見会長は県医師会が派遣している県地域医療等対策協議会の延べ12委員も辞職する方針を明らかにした。【阿部亮介】
毎日新聞 2009年3月11日 地方版