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【サッカー】

川崎、ACL完封発進 レナチーニョ人生初ヘッド弾

2009年3月12日 紙面から

前半、クロスを頭で合わせ、先制ゴールを決める川崎・レナチーニョ=等々力で

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 サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は11日、韓国の水原などで1次リーグ第1戦を行い、2年ぶりの出場となるH組の川崎は川崎市等々力陸上競技場で天津(中国)に1−0で勝ち、初戦を白星で飾った。川崎は前半にレナチーニョが先制し、そのまま逃げ切った。G組はJリーグ王者の鹿島がアウェーでKリーグ覇者の水原(韓国)と対戦。1−4で大敗した。

 1次リーグは4チームずつ東西各4組に分かれ、各組2位までが決勝トーナメントに進出。1次リーグ第2戦は17、18日に行われる。

 2年ぶりにACLの舞台に帰ってきた川崎。白星をもたらしたのは、FWレナチーニョの“まさか”の頭だった。「自分の記憶では初めて」。この日の殊勲者は、人生初のヘディングシュートを信じられないといった表情で振り返った。

 前半16分、MFヴィトールが左サイドを切り裂き、ゴール前へセンタリング。その先に待っていたのはレナチーニョだ。「何とかしようと努力してみた。でも、ちょっと痛かったね」。スピードに乗った球を必死に頭でとらえるとゴール右に吸い込まれた。「ウソだろ。シュートが入るなんて…」。戸惑いながらも、近寄ってきたMFヴィトールと抱き合い先制点を喜びあった。

 昨季途中から加入したレナチーニョ。華麗な足技とは対照的に、ヘディングは大の苦手だ。来日後、通常練習を終えた後にヘディングの特訓を課せられた。この日は、サイドからの攻撃が課題だっただけに「(ヘッドは)嫌いだけど、少しは成果が出たかな」と照れた。

 川崎の07年ACLは8戦5勝3分けと無敗だったが、準々決勝は惜しくもPK戦の末に敗退。この日、中国リーグ4位の天津に苦戦する中、なんとか無敗記録を「9」に伸ばした。「勝つことが一番重要だった」とレナチーニョ。悲願のアジア制覇へ、強力助っ人の「頭」が貴重な勝ち点3をもたらした。

 (占部哲也)

 

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