淡路キャンプ2日目を迎えた関西独立リーグの神戸9クルーズの女子高生ナックルボーラー・吉田えり投手(17)が10日、寝坊で朝の体操に遅刻し、中田良弘監督(49)=デイリースポーツ紙評論家=からお目玉を食らった。朝6時にアラームをセットする準備も実らず、「もっと緊張感を持たないと」と、反省しきりのナックル姫だ。
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やっちゃった。午前7時15分。宿泊ホテル内で行われた全員参加の体操にただ1人、えりちゃんの姿がなかった。7分後。慌てて駆け付けた時には、もうすべてが終わっていた。「起きられませんでした」。取り返しがつかない朝寝坊に、ナックル姫は頬(ほお)をこわばらせた。
準備万端のはずだった。キャンプの宿泊1日目。もともと朝が苦手な17歳は前夜に、携帯電話のアラームを6時にセット。さらに5分置きに音が鳴るように設定していたが、「気づきませんでした」。キャンプ初日の疲れもあって、スヤスヤと眠り続けてしまった。
練習前のミーティングでは、さすがに中田監督から「プロの自覚が足りない」と叱られた。ただかわいそうな側面もある。前夜の激励パーティーでは来場者のサイン攻めに神経をすり減らした。さらに「初めてホテルで1人で寝るので、ちょっと怖かった。あまり寝れませんでした」。眠りについたのは午前1時半。だがえりちゃんは言い訳をせず、「もっと緊張感を持たないと」と反省の言葉を連ねた。
肩の張りでブルペン入りは回避したが、サインプレーの際にマウンドから投じた1球が打者に当たり、二塁へのけん制球も走者を直撃。まさにいいところがない“厄日”となった。それでも「明日は6時50分に起きます!!」。前を向いていく逞(たくま)しさが、ナックル姫にはある。
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