2009年3月10日19時27分
引き揚げられたカーネル・サンダース像
85年10月に阪神タイガースがセ・リーグ優勝した際、大阪・道頓堀に殺到したファンに道頓堀川(大阪市中央区)に投げ込まれた後、行方不明となっていたケンタッキーフライドチキンの「カーネル・サンダース」像とみられる人形が10日午後4時ごろ、同川から見つかった。川底の障害物を除去作業中のダイバーが見つけ、引き上げた。
日本ケンタッキー・フライド・チキン広報室によると、現在も大阪近辺で行方不明となっているサンダース像は、85年に行方不明となった個体しかなく、当時のものとみられる。
85年10月16日、阪神は21年ぶりにリーグ優勝し、大阪の街は沸いた。優勝を支え、その年、三冠王に輝いたランディ・バース選手が、サンダース像に似ていたことから、ファンらが、当時の道頓堀店の店頭に置いてあったサンダース像を「六甲おろし」の大合唱と共に、道頓堀川に投げ込んだ。タイガースはその年の日本一以降、03年のリーグ優勝まで、長期間の低迷が続き、ファンの間では「カーネル・サンダースの呪い」とも言われていた。