BOX ON! 国内ニュース(6月30日)

川崎、強打でストップ勝ち

 日本S・ウェルター級4位川崎タツキ(草加有沢)がノーランクの鈴木哲也(進光)を7回終了で棄権に追い込んだ。30日後楽園ホールで行われた10回戦。KAWASAKI-SUZUKI.JPG
 サウスポー同士の一戦は、パワーの差が如実に表れた。前進してボディー連打の川崎に対し、鈴木は入り際に 右フック、左ストレートのカウンター狙い。しかし、川崎が難なくロープに押し込んで左右ボディーを叩き続けると、プレスに押される鈴木は攻撃を回避できなくなる。
 5回に左を立て続けに合わせリズムを挽回しかけた鈴木だったが、この回終盤川崎が強烈な左でダメージを与えると7回、粘る鈴木をさらに猛攻。終了間際に接近戦から豪快な左をヒットしてダウン寸前に追い込むと、インターバル中に鈴木コーナーから棄権の申し出があり試合終了となった。
  川崎はこれで11勝11KO1敗。敗れた鈴木は9勝6KO5敗。

 

 BOX ON! 国内ニュース(6月29日)

仲里の復帰戦は判定勝ち
元アマ王者翁長デビュー

NAKAZATO0629.JPG - 8,602BYTES WBC世界S・バンタム級5位仲里繁(沖縄ワールド・リング)は29日午後地元沖縄県那覇市の奥武山武道館でペットニーガム・ソーワラピン(タイ)と対戦、期待の強打爆発シーンはなかったが、10回を戦って大差判定勝ちを飾った。
 スロースターターの仲里はこの日も狙いすぎで手数が少ない。左ボディーでペットニーガム・ソーワラピンを追い込むが、右カウンターを用意されて追撃打を欠いた。8、9回とラッシュして仕留めるチャンスもあったが、強引さが先走りダウンシーンもなかった。「早く終わらせようとKOを意識しすぎた部分も…試合ができて勝てたことはよかったが…」と仲里は煮え切らない内容にうなだれた。スコアは100-94.99-94.97-94の3−0。陣営は年内の再挑戦をうかがっている。
 この日の前座4回戦では、アマから沖縄ワールドジム入りした2選手のプロ・デビュー戦があり、元高校全日本チャンピオンの翁長吾央(S・フライ級)は星野恭一(協栄カシマ)を左で2度ダウンさせて初回1分55秒KO勝ち。また翁長の同僚で沖縄ワールドリングジム会長の息子・中真光石(S・フェザー級)はサナンチャイ・ソーワラピン(タイ)に4回判定勝ちでそれぞれ初陣を飾っている。

 BOX ON! 国内ニュース(6月29日)

鹿児島の岩下、元タイ王者をKO

 鹿児島県立体育館で29日午後行われた鹿児島シティジム主催の興行で、メインのS・ライト級10回戦に出場した岩下勝也(鹿児島シティ)は、元タイ・ライト級王者ファピカート・シットジェイオーと対戦し、8ラウンドKO勝ちをおさめた。地元の看板選手岩下(26歳)は、後半に入り主審から両選手に「ファイト」が勧告されるや、打ち合いにチェンジ。7回にダウンを奪った後、8回にも倒したところでタオルが入ったもの。
 この日の前座では西部日本新人王の決勝戦2組があり、バンタム級の白銀聖道(筑豊)と、S・バンタム級の小林巧平(鹿児島シティ)が勝ち、早々と新人王に名乗りを上げている。 

 BOX ON! ニュース(6月29日)

1位池原、ノーランクに初黒星・・・
熟山、金井、中村勝つ

MINORIYAMA.JPG 関西の新鋭らが出場する「ドラマチックボクシング」が29日夜大阪府立体育会館第二競技場で行われ、メインの10回戦では日本バンタム級1位熟山竜一(JM加古川:右写真)がタイ同級王者ノラシン・ギャットプラサンチャイに苦戦の末判定勝ちした。この日の熟山は、相手が実力者ということもあって手数が少なく、5回に右一発を決めてチャンスを掴みかけた以外は見せ場もなく終わった。判定は3−0とはいえ、スコアは98−95、96−95、96−94と接近していた。
 この日は他に3組の10回戦があり、セミではWBC世界S・バンタム級11位の金井彰廣(大鵬)がノーランクの柴田義正(東海)に4回2分TKO勝ち。無難に試合を運び、左フックからチャンスを掴むや、一気に集中攻撃。柴田がひざを折ったところでタオルが投入された。一番の番狂わせは、日本S・バンタム級1位の池原信遂(大阪帝拳)がノーランクの玉越強平(千里馬神戸)に初黒星を喫した一戦だ。判定は2−0だったが、玉越のアウトボクシングに最後まで強打不発の完敗だった。熟山と同期の平成12年度の全日本新人王で「技能賞」を獲得した池原も、最近は伸び悩みが指摘されていた。デビュー以来の連勝も「17(14KO)」でピリオドが打たれた。
 日本ミドル級4位のナカムラ・エイジ(大阪帝拳)は、タイのチャロエムサック・チュワタナに7回2分42秒TKO勝ち。途中まで互角に近い展開だったが、この回ナカムラの左ボディーが決まり、タイ選手はしゃがみ込んでカウントアウトされた。
 最初に行われたフライ級6回戦では、昨年度全日本新人王の大西健市(グリーンツダ)が、元日本ランカーの魚森貴広(マサ伊藤)に5回1分30秒TKO勝ちしている。

 BOX ON! 国内ニュース(6月29日)

村越、完敗喫す
フィリピン・ランカーに判定負け

MURAKOSHI.JPG - 3,794BYTES 6月29日、ツインメッセ静岡で行われた10回戦で日本バンタム級9位の村越裕昭(三津山)がフィリピンS・フライ級7位ロデル・キッド・オライスに判定負けを喫した。
 立ち上がりはいつになく慎重だった村越だが、サウスポーのカウンターパンチャー、オライスとはスピード、技術ともに差は歴然。4回に左ストレートからの右フックを浴びてダウンを喫し、その後は左右フックで追い上げを図ったものの、バックステップ、サイドステップを駆使するオライスに空転の連続。左をほとんど使わないオライスは、右一本で村越をボックスし3─0の明白な勝利を得た。
 4月に日本バンタム級王者サーシャ・バクティン(協栄)に挑戦し、いいところなく8回TKO負けを喫したばかりの村越。短期間での再起戦に心身ともに準備が整っていなかったようで、「ダウンしたことも、リングに上がったことも覚えていない」と試合前からかなり舞い上がっていた様子だが、進退については明言を避けた。
 それにしても、ここのところ続くフィリピン勢による日本選手食い。フィリピン旋風はいつまで続く!?
 

 BOX ON! ニュース(6月28日)

元王者中野吉郎が引退

NAKANO YOSHIROU.JPG - 7,204BYTES 元日本ウェルター級チャンピオンの中野吉郎(沖=34歳)が6月9日、日本S・ウェルター級3位日高和彦(新日本木村)に判定負けを喫したのを最後に引退することに。
 中野は1992(平成4)年4月に協栄ジムからプロデビュー。94年度東日本新人王戦ではJ・ウェルター級決勝で惜しくも破れたが、00年12月には絶対不利の予想を覆し、加山利治(ワタナベ)を判定で下し、日本ウェルター級王座を獲得した。
 初防衛に失敗した後、沖ジムに移籍して再び王座を目ざしたが、強打の川崎タツキ(草加有沢)、日高に連敗して引退を決意した。通算戦績は16勝3KO9敗4分。接近戦を得意とする粘り強い右ファイター。
「応援してくれた人、背中を押してくれた人にありがとうございましたと言いたいです。ボクシングと同じくらい情熱を傾けられるものを探します」と中野は第二の人生に向け、スタートしている。

 BOX ON! 国内ニュース(6月27日)

平戸、冴えない負傷判定勝ち
無敗の福原は初黒星

 HIRADO-SAMEJIMA.JPG - 16,156BYTES 6月26日、後楽園ホールで行われたメイン8回戦は、すっきりしない幕切れ。
 日本S・バンタム級6位の平戸忍(ワタナベ)が、ノーランカーの鮫島満博(協栄)と対戦したものは、平戸の手数に対し、鮫島が平戸の打ち終わりを狙う展開に終始。平戸の不出来さが目立ったが、実は初回に両拳を痛めていたという。
 軽い連打で応戦する平戸に鮫島も気力で左フックを合わせたものの、いかをせん単発。
6回にバッティングで左目上をカットした平戸の傷が深くなり続く7回途中に試合はストップされた。7回までの採点は68─66、69─67、69─65といずれも平戸を支持していた。  (写真:平戸(左)、拙戦の末、鮫島に負傷判定勝ち)
平戸:12勝4KO6敗
鮫島:7勝1KO8敗4分

 またセミではセンスのよさに定評のある無敗の福原力也(ワタKOBAYASHI-FUKUHARA.JPG - 19,675BYTESナベ)と迫力ある攻撃力が売りの小林祐生(トクホン真闘)が対戦。福原のヒット・アンド・アウェーを強烈なプレスで追いかけ続けた小林が判定勝利を収めた。(写真:小林(右)が無敗の福原に初黒星をつける)

小林:8勝5KO1敗1分
福原:9勝7KO1敗1分

 BOX ON! 国内ニュース(6月27日)

世界狙いの石原が"東洋"返上
空位の王座決定戦に小島が出場

ISHIHARA0626.JPG - 8,401BYTES 東洋太平洋S・フライ級王者石原英康(松田)が世界タイトル挑戦準備のため、昨25日付で同タイトルを返上した。日本ボクシングコミッション経由で返上の手続きをとったもの。石原(27歳)はWBC9位にランクされ、いま王者徳山昌守への挑戦が取りざたされている。東洋太平洋王座は昨年決定戦で獲得し、去る22日ピセー・ウォースラポン(タイ)に判定勝ちするまで2度防衛していた。
 なお空位となったOPBF王座の決定戦は、1位小島英次(金沢)と2位ウエンペット・チュワタナ(タイ)との間で8月16日大阪で行われる。小島(26歳)は昨年WBA王者アレクサンドル・ムニョスに挑戦(2回KO負け)する直前まで同王座を保持し、今回奪還をはかる。相手のウエンペットとは今年4月に対戦して大差判定勝ちしたばかり。タイ王者のウエンペットは石原とも2年前に対戦して引き分けており、好選手との定評があるが、順当なら小島の王座復帰が濃厚だ。
 

 BOX ON! 国内ニュース(6月27日)

ライカ、豪快連打で世界ランカー下す
〜FIGHTING ANGEL Pt.1〜

REIKER FIGHT.JPG - 10,914BYTES 日本女子ボクシング協会主催「FIGHT-ING ANGEL Pt.1」が6月25日、東京・六本木ベルファーレで行われた。
   同会場でのボクシング興行は初。 メインに登場したWIBA(女子国際ボクシング協会)フェザー級王者ライカ(山木)はノンタイトル8回戦で同3位のジェリー・フェレス(米)と対戦。強くシャープな左ジャブ、豪快な右フックと、パワーでフェレスを圧倒。フェレスのカウンターを時々食う場面もあったが、ディフェンスにも進歩が見られ、どっしりと安定した連打で終始攻勢。KOこそならなかったものの80─75、79─79、80─78の2─0で判定勝ちを収めた。
 セミに登場した日本フライ級王者八島有美(Fギャラクシー)はアメリカ同級7位のジーナ・レザースと噛み合わない試合を展開。80─76(2人)、79─79とこれまた2─0の判定で勝利。負傷によるブランクの影響か、八島持ち前のスピードに欠いた。
 初代日本バンタム級王座決定8回戦はマーベラス森本改め、マーベラス(スピード)が安定した実力を誇る菊川未紀(桶狭間)をワイルドな左右フックで圧倒し2─1の判定でミニフライ級に続き2階級制覇達成。
 また、そのマーベラスが返上したミニフライ級王座決定戦では袖岡裕子(スピード)がジプシー・タエコ(山木)とダウン応酬の末、判定勝ちを収めた。
 次回興行は9月21日。そして11月30日(いずれもベルファーレ)にはライカが世界タイト
ルの初防衛戦を行う。相手は前王者シャロン・アニオス(豪)。前回は物議を醸した判定だ
っただけに、ライカにとっては願ってもない試合だ。

 BOX ON! 国内ニュース(6月25日)

協栄ジムがボクサーの新保険制度導入

KANEHIRA.JPG - 5,117BYTES 協栄ジム(金平桂一郎会長:写真)がジム独自に所属選手に保険制度を導入することを決めた。掛け金も選手個人ではなくジムが負担するというものだから、これは画期的なことだ。
 ボクシングは「危険を伴う競技」とのイメージが浸透してか、生命保険を引き受ける保険会社がなく、現状は日本プロボクシング協会が「健康管理基金」の名目で試合に出場する選手から"保険金"を徴収。これをプールしておき、事故の際には死亡時で1300万円が「見舞金」の名目で犠牲者の遺族に支払われる。金平会長は協会の健康管理委員長を務めているが、「現状は改善の余地大いにあり」と認識し、保険制度の必要性を痛感したという。そしてまず隗よりはじめよと、独自にソニー生命保険と契約。同ジム所属の選手が試合もしくは練習で死亡事故に遭った場合は、協会の健康基金とは別にA級(8回戦以上)で2300万円、B級(6回戦)C級(4回戦)で1300万円の保険金が降りるということだ。

 

 BOX ON! 国内ニュース(6月25日)

ツカモト“痛い”負傷判定勝ち
相内は東郷との激戦制す

 6月24日、後楽園ホールで行われた8回戦2試合の結果は次の通り。
 メインイベントでは99年度全日本新人王で元日本ランカーのリッキー☆ツカモト(=宮田、読み方はリッキー・スター・ツカモト)が飯田幸司(ヨネクラ)に7回負傷判定勝ち。接近戦で単発ながらボディーを攻める飯田に対し、ツカモトは細かい連打で応戦。4回にツカモトがバッティングで左目上をカットし結局この傷による出血がひどく、7回2分9秒でビニー・マーチン・レフェリーが試合をストップ。それまでの採点により、ツカモトが2─1で勝利を得た。ツカモトは18勝3KO3敗。飯田は6勝3敗1分。
 セミファイナルでは、97年度アマ国体フェザー級準優勝の実績を持つ相内拡孝(角海老宝石)が、派手なパフォーマンスで人気の東郷リュウヤ(国分寺サイトー)から4回にダウンを奪い判定勝ち。ダウン以降、東郷もよく盛り返し激戦となったが、相内の右オーバーハンド、ボディーブローが勝った。相内は9勝5KO3敗。東郷は8勝6KO5敗。

 BOX ON! ニュース(6月24日)

「“後の先”の勝利」
王者徳山、一夜明け会見

TOKUYAMA KAIKEN.JPG - 13,033BYTES タフな挑戦者川嶋勝重(大橋)を3−0判定で破り、V7に成功したWBC世界S・フライ級チャンピオン徳山昌守(金沢)が24日、新横浜プリンスホテルで会見を行った。
「川嶋選手の顔は固かった(笑い)」と笑わせた徳山。第6ラウンドに負傷した左手を氷嚢で冷やしながらの登場は痛々しかったが、会見後の慈恵医大での診断結果は「左手中指第一関節の捻挫および打撲」。全治1カ月から1カ月半と軽度の負傷でまずは一安心。「じっくり治したい」と徳山も胸をなで下ろした。
「最初から脚を使っていれば、もっと楽勝できたという意見もあるが、それをしていたら勢いに押されてKO負けもあったと思う」と徳山。「『後の先』。基本的には待ちのスタイルだけど、相手が来ようとするところに合わせる作戦で勝った」と勝因を語る。また「いつも悔しいのは、僕が評価されないで相手がダメだったという言い方をされること。僕が相手に持ち味を出させないようにしているのに……」と少々不満も。「とにかく今はボクシングのことを考えたくない」という王者。8月から約1カ月ほど、仁淑(インス)夫人とアメリカへハネムーンに行く予定だという。 ファンには気になる次の防衛戦は、負傷の回復具合もあり未定。ジョー小泉マッチメーカーによれば「指名試合の期限が12月。その前に一試合はさむかもしれない。その場合は石原(英康=松田)選手も数いる候補者の一人」だという。さらに期待される統一戦については「指名戦のセミで小島(英次)がWBA王座に再挑戦する構想があり、小島が敗れた場合に、その王者と徳山が戦う可能性がある」(小泉氏)。

 BOX ON! 国内ニュース(6月24日)

ゴメスが8月に戦線復帰
 地元八王子のリングで
YUJI GOMEZ.JPG - 8,990BYTES 元日本フェザー級王者(現6位)で3月に大之伸くまの持つ日本同級王座に挑んで悔いを残す敗北を喫した雄二・ゴメス(八王子中屋)が8月30日地元八王子市(東京)のリングで戦線復帰する。相手は外国から呼ぶ予定だが、未定。
 ハードヒッターのゴメス(31歳)は九州のリングで不運も重なり大之伸に初回KO負けしたが、体調を整えて次のチャンスを狙っている。勝ちも負けもKO勝負というタイソン流のゴメスだけに、無冠になっても観客動員力は落ちない。5月にヘルニアの手術を受け、今月一杯を休養に当てているゴメス、本格的ジムワーク再開は7月に入ってからだ。
 この日は八王子中屋ジムの3度目となる地元興行で、会場は八王子京王プラザホテル特設会場。同じプログラムではゴメスの同僚小暮飛鴻(日本S・ライト級3位)出場の10回戦他もある(相手未定)。

 BOX ON! 国内ニュース(6月24日)

 元王者戸が引退報道否定
 ブレダルと敵地挑戦話の進展次第

TODAKA-FACE.JPG - 9,670BYTES 昨日付けの一部スポーツ紙が元WBA世界S・フライ級王者戸秀樹(緑)の引退を報じたが、当の戸は「何か勘違いされて書かれたのでは・・」と、否定コメントをしている。23日夜横浜アリーナのダブル世界戦で親友星野敬太郎のセコンドを務めた後で語ったもの。
 戸(30歳)は現在ジョニー・ブレダル(デンマーク)の持つWBA世界バンタム級王座挑戦を目指し、帝拳の本田明彦プロモーターにマッチメークを依頼しているところ。ブレダルが地元コペンハーゲンで次期防衛戦を行うことになれば戸が選ばれることになっているが、一方でブレダルにはWBO王者クリス・カルバハルとの統一戦の計画も浮上。こちらが決まると「世界戦以外はやりたくない」という戸の引退も現実味を帯びてくる。緑ジムの松尾敏郎会長も「ブレダル挑戦を本田会長にお願いしているところです。今月中にはっきりすると思いますが・・・」と語っている。
 

 BOX ON! 記録室(6月24日)

 

徳山のV7は歴代何位?
1王座で3位、総合では4位
 昨日の徳山−川嶋戦のリポートで、徳山の7度防衛は「日本のジム所属の世界チャンピオンとしては歴代3位」としたのは、一タイトルについての記録です。トータルとなると渡辺二郎がWBA6度、WBC4度の計10度タイトル防衛に成功しており、徳山の7度をしのぐ。改めて歴代上位の記録を記すと−−
  1 13度 具志堅用高    (WBA・J・フライ級)
  2  10度 渡辺二郎     (WBA、WBC・S・フライ級) 
                   WBA6度、WBC4度
  3  9度 勇利アルバチャコフ(WBC・フライ級)
    4  7度 徳山 昌守    (S・フライ級)

 BOX ON! ニュース(6月22日)

石原苦闘 ダウン応酬のV2
 名古屋の東洋太平洋S・フライ級戦

ISHIHARA.JPG - 5,587BYTES 22日名古屋国際会議場で行われた東洋太平洋S・フライタイトルマッチは、予想外の乱戦となった。王者石原英康(松田)は2回、挑戦者セー・ウォースラポン(タイ)の強打を浴びダウン。しかし立ち上がった後は強気で応戦し倒し返す。石原は3回、6回とダウンを追加して優位に試合を進めたが、ピセーのコミカルな変則ファイトに苦闘。結局フルラウンド12回を戦い抜き、120−107、120−108、117−111の3−0判定で石原の勝ち。2度目の防衛を果たした石原は王座を返上して世界準備に入る。

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徳山3−0で川嶋撃退 V7 S・フライ級

星野は最終回に力尽く ミニマム級


 川嶋、星野の地元横浜勢勝てず・・・23日夜横浜アリーナで行われたWBCのダブル世界タイトル戦はいずれもチャンピオンが勝ち、ベルトを守った。
 メインのS・フライ級戦に登場の王者徳山昌守(金沢)は、5位川嶋勝重(大橋)の挑戦を3−0判定で退け、日本のジム所属世界チャンピオンとしては歴代3位となる7度目の王座防衛に成功した。スタートから左ジャブを的確に決めて距離を保ち、優位に試合を進めた王者(上写真)。6回に左拳を痛めたのは誤算で、以降は川嶋の接近を許し苦戦。決定打はもらわなかったものの、最後の3ラウンズは川嶋の攻撃をかわすHOSHINO DOWN.JPG - 13,024BYTESのに大わらわで、ほとんど攻撃にならなかった。川嶋は気力で最後まで前に出たが、ミスブローが多く、徳山との実力差を痛感させた。
 日本人2名を含む3ジャッジの採点は、宮崎とホントンカム(タイ)が116−112、森田が116−114でいずれもチャンピオンの勝ちとしていた。
 またこの試合前に同じリングで行われたミニマム級戦では、前WBA王者(現9位)星野敬太郎(花形=中写真)がアントニオ・アAGUIRRE VICTORY.JPG - 14,960BYTESギーレ(メキシコ)に挑戦。強打の王者相手に健闘も及ばず、最終12回消耗したところに左フックを浴びて力尽きたようにダウン。ここで猛攻されレフェリー・ストップのTKO負け。試合終了直後に星野は再びキャンバスに崩れ落ちしばらく立ち上がれなかった。11回までの採点は、2−1でアギーレ優勢だった。
 日本のリングで2度目の勝利を飾ったアギーレ(右写真)はこれが通算7度目の防衛。3度目の王座獲得に失敗した星野(33歳)は「これが最後」と公言しており、引退が確実だ。

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徳山3−0で川嶋撃退 V7 S・フライ級
星野は最終回に力尽く ミニマム級

川嶋、星野の地元横浜勢勝てず・・・23日夜横浜アリーナで行われたWBCのダブル世界タイトル戦はいずれもチャンピオンが勝ち、ベルトを守った。メインのS・フライ級戦に登場の王者徳山昌守(金沢)は、5位川嶋勝重(大橋)の挑戦を3−0判定で退け、日本のジム所属世界チャンピオンとしては歴代3位となる7度目の王座防衛に成功した。スタートから左ジャブを的確に決めて距離を保ち、優位に試合を進めた王者(上写真)。6回に左拳を痛めたのは誤算で、以降は川嶋の接近を許し苦戦。決定打はもらわなかったものの、最後の3ラウンズは川嶋の攻撃をかわすHOSHINO DOWN.JPG - 13,024BYTESのに大わらわで、ほとんど攻撃にならなかった。川嶋は気力で最後まで前に出たが、ミスブローが多く、徳山との実力差を痛感させた。
 日本人2名を含む3ジャッジの採点は、宮崎とホントンカム(タイ)が116−112、森田が116−114でいずれもチャンピオンの勝ちとしていた。
 またこの試合前に同じリングで行われたミニマム級戦では、前WBA王者(現9位)星野敬太郎(花形=中写真)がアントニオ・アAGUIRRE VICTORY.JPG - 14,960BYTESギーレ(メキシコ)に挑戦。強打の王者相手に健闘も及ばず、最終12回消耗したところに左フックを浴びて力尽きたようにダウン。ここで猛攻されレフェリー・ストップのTKO負け。試合終了直後に星野は再びキャンバスに崩れ落ちしばらく立ち上がれなかった。11回までの採点は、2−1でアギーレ優勢だった。
 日本のリングで2度目の勝利を飾ったアギーレ(右写真)はこれが通算7度目の防衛。3度目の王座獲得に失敗した星野(33歳)は「これが最後」と公言しており、引退が確実だ。

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 BOX ON! ニュース(6月24日)

7回TKO勝利も
ホープ北川、快勝ならず

KITAGAWA-FUJITA.JPG - 14,384BYTES 伊佐次茂伸(野口)、音田隆夫(トクホン真闘)の人気強打者を連続KOし株を上げた北川純(日本ウェルター級8位=いわき協栄)がノーランカー藤田裕典(進光)と対戦。
 序盤、サウスポースタイルの藤田に距離を取られ、やりづらさを感じさせた北川。空振りも目立つ展開だったが、右ストレートから左フックの返しを決めてペース挽回。ボディーブローで藤田を失速させると、左フックで右目上を大きく腫れあがらせた。
 藤田のドクターチェック後、北川はボディーでダメージを与えるとさらにラッシュ。防戦一方の藤田をレフェリーが救った。
北川:11勝9KO4敗。
藤田:4勝2KO14敗8分

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ダブル世界戦 調印式&計量(6月22日)
4選手とも計量1発パス       W世界戦直前情報はこちら!⇒

HOSHINO AGUIRRE TOKUYAMA KAWASHIMA.JPG - 24,545BYTES いよいよ明日に迫ったWBCダブル世界戦(横浜アリーナ)の調印式&計量が22日、東京・水道橋の後楽園飯店で行われた。
 会見でそろって落ち着いた表情を見せた4選手。各人のコメントは次の通り。

WBC・S・フライ級王者徳山昌守(金沢)「今度が世界戦8戦目だけど、これまででいちばん調子がいい。川嶋選手は素晴らしいファイターだけど、ベルトの移動はありません。ガンガン前に出てくるのを僕が迎え撃つ形になるだろうTOKUYAMA WEIGH.JPG - 17,466BYTESが、どんな展開になっても対応する準備はできている。最後に勝つのは僕です」

WBC・S・フライ級5位川嶋勝重(大橋)「ボクシングを始めて8年。人生28年。この全てを明日のリングで出したい。いい試合でドローになったとしても結果が全てなので、必ず結果を出して勝ちます。徳山チャンピオンはいいチャンピオンだと思うけど、必ず後半にKOします」

WBCミニマム級王者ホセ・アントニオ・アギーレ(メキシコ)
「明日はトクヤマ、カワシマ、ケイタローとみんなでいい試合をしてファンの皆さんを盛り上げます。ケイタローはコンディションが良さそうで、難しい試合になりそうだが、必ずベルトはメキシコに持ち帰ります」

WBCミニマム級9位星野敬太郎(花形)
「アギーレ選手とは昔から戦いたかったので、明日の試合は大事に、勝つために戦います。(自分の)コンディションはバッチリ。アギーレ選手のパンチを触らせない展開にしたい」

 会見後の計量では4選手ともリミット一杯(S・フライ級115ポンド=52・16キロ、ミニマム級105ポンド=47・62キロ)で1発パス。ドクターによる検診でも4選手ともに「異常なし」と太鼓判が押され、あとは明日のゴングを待つばかりとなった。


オフィシャル構成
0623JUGDES.JPGWBC世界S・フライ級タイトルマッチ
レフェリー:浦谷信彰(日本), ジャッジ:宮崎久利(日本) :森田健(日本), アネック・ホントンカム(タイ)

 

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
0623 OFFICIALS.JPG - 20,795BYTESレフェリー:ブルース・マクタビッシュ(ニュージーランド), ジャッジ:ダニエル・バン・デ・ヴィーレ(ベルギー), オレン・シェレンバーガー(アメリカ), ハーバート・ミン(アメリカ)

 両タイトルマッチともに使用グローブはウイニング(日本)製8オンス。また、チャンピオンは赤色、挑戦者は青色のグローブを使用する。
 

 BOX ON! 国内ニュース(6月22日)

元世界王者平仲氏が引退式
29日沖縄の仲里戦のリングで

 29日沖縄県那覇市の奥武山武道館で行われる仲里繁−ペットニーガム・ソーワラピン戦のリング上で、元WBA世界J・ウェルター級王者で現平仲ボクシング・スクールジム会長の平仲明信氏(39歳)が引退セレモニーにのぞむ。
HIRANAKA FACE.JPG - 6,905BYTES 平仲会長は1992年9月の初防衛戦でモーリス・イーストに敗れタイトルを失ったのを最後に引退したが、これまでタイミングを逸して引退試合をする機会がなかった。「自分が引退式をして区切りをつけないと、次の(沖縄の)チャンピオンが出ないといわれたもので」と、ラスト・ファイトから10年後の引退式のいきさつを語っている。平仲会長が言う「次のチャンピオン」とは、この日のメインに登場する仲里繁のこと。4月の初挑戦で惜しくも王者ラリオスに敗れた仲里は、秋にも世界再挑戦を期し、これがその前哨戦となる。
 それにしても、最終戦から10年以上もたって引退式というのも珍しいが、自ら手がける興行での引退式も前代未聞?

 BOX ON! 国内ニュース(6月21日)

藤田の冒険実らず・・・
王者スイコに3−0判定負け
FUJITA-SUIKO.JPG - 11,271BYTES OPBF・S・フェザー級王者(WBC同級3位)ランディ・スイコ(比国)が、21日後楽園ホールで行われたノンタイトル10回戦で日本同級3位の藤田和典(倉敷守安)の強打を封じ、大差の3−0判定勝ちを飾った。
 2年ぶり4度目の日本登場となったスイコ(23歳)は、ジョー小泉氏がマネージする東洋の逸材。デビュー以来19連勝負けなしの勢いに乗って世界ランクもWBC3位、WBA7位と世界を射程にとらえている。そんな強豪に敢然と挑んだ藤田だったが、チャンピオンの巧みな左でコントロールされ、時折打たれた直後の反撃ブローをヒットさせたものの、流れを変えるまでには至らず。「KOしたかったが、藤田はとてもタフだった」とスイコ。3回に右手を傷めたこともあって、ダウンシーンもなく終わった。
 3ジャッジのスコアは、熊崎・阿部が99−93、残る鮫島も98−93といずれも5−6ポイント差でスイコの20勝目(17KO)を支持した。これに勝って地元岡山で改めてタイトル挑戦を期していた藤田(24歳)は、無念の敗北で17勝8KO4敗。
 しばらく見ないうちに一段と逞しさを増した感があったスイコ。それでも小泉マネは「アメリカでスピードのある相手と対戦したらこのガードでは勝てない」と厳しいコメントも。スイコにはキンジ天野との対戦話もあるが「交渉はこれからです」(小泉マネ)とのことだ。

 BOX ON! 国内ニュース(6月21日)

金メダリストが抱える”金の卵”
高校のリングで活躍中の櫻井二世

SAKURAI JR.JPG - 12,905BYTES ワンツージム(東京・築地)の櫻井孝雄会長(61歳)といえば、日本のボクシング史上ただひとりの五輪金メダリストとしても有名だが、ジムをオープンして8年でまだ看板選手が育っていないのが悩みのタネ。築地の魚河岸から威勢のいい若者が入ってきそうなものだが、なぜか仕事を持った高齢のサラリーマンが目立つ。「近頃はしっかり仕事を持っている子が多い。だからか、すぐやめてしまうので、おっかなくて試合が組めない」とボヤく櫻井会長だが、実は今1人の”金の卵”の成長をハラハラしながら見守っているところだ。
 といっても同ジム所属の選手ではなく、アマチュアの高校リングで活躍中の長男・大佑(だいすけ)君(18歳・習志野高校3年)のことだ。父に似たサウスポーの技巧派で、去る5月の関東大会ではフェザー級に出場して見事優勝。大会の「技能賞」も受賞した。この関東大会は昨年に次ぐ連覇だったが、先週15日には千葉県の高校総体で3試合を勝ち抜き優勝。昨年は逸した8月の全国大会(長崎)に出場資格を手にしたばかりだ。
 サッカー少年だった大佑君が「ボクシングをやりたい」と父に打ち明けたのは中学3年生になってから。早速ジムで父の指導を受け、高校ボクシングの名門、習志野高校(千葉)に進学。同校の1年先輩には、高校6冠王となりこの春卒業して帝拳ジム入りしたた粟生隆寛がいる。SAKURAITAKAO.JPG - 9,328BYTES「金メダリスト櫻井の息子」であることはさぞプレッシャーもきついのではと同情したくもなるが「本人は全然プレッシャーに感じていない」というから、これはこれで頼もしい。父は「この1年でずいぶんとたくましくなった」と目を細める一方で「打たさないボクシングを心がけてほしい」と注文も。打たせずに打つボクシングは親父さんの得意としたところ。それだけにまだまだ物足りなく見えるのだろう。
 将来は父のジムからプロ入り? 「それは話したこともないよ。大学に行くんじゃないかな」と櫻井会長。この夏大きな勝負の時を迎える−−。

 BOX ON! 国内ニュース(6月19日)

石井−ラリオス戦
愛知武道館で挙行

LARIOS(FACE).030619.JPG - 3,641BYTES 石井広三がオスカル・ラリオスの持つWBC世界S・バンタム級王座に挑戦する8月10日のWBC世界S・バンタム級タイトルマッチは、会場が未定だったが、名古屋市港区の愛知県武道館(名古屋市)で行うことになった、と18日主催の天熊丸木ジムから発表になった。同会場は、一昨年浅井−ポンサックレックのWBC世界フライ級タイトル戦で使用されてISHII-FACE0619.JPG - 2,603BYTESいる(キャパ約3000人)。テレビ、チケットの発売は未定。
 この日の前座では、石井の同僚で東洋太平洋ウェルター級チャンピオンの渡辺博が、同級6位でフィリピン王者のドンドン・スルタン(比国)を相手に2度目の王座防衛戦に臨む。
 

 BOX ON! 国内ニュース(6月19日)


公務員ボクサー2人出場
22日福岡県筑豊の試合

 福岡の筑豊ジムは、15日に博多スターレーンで丸山大輔の13連続KO勝ちの日本新記録達成試合を主催したばかりだが、1週間後の22日にも別な興行を手がける。福岡県嘉穂郡庄内町の筑豊ハイツ・屋内テニスコートで行われる「第56回チャリティボクシング大会」で、メインとセミにはともに同ジム所属の「公務員ボクサー」が出場とは珍しい。
 メインの級10回戦では「庄内町の希望」横山俊吾が登場し、ガイヤシット・チューワッタナ(タイ)と対戦する。横山(27歳)は96年デビュー以来一時ブランクもあったが11戦9勝1KO1敗1分の好戦績を残してランキング入りを狙っている。リングを降りれば、田川市役所の土木課に勤務する公務員。かたいお役人の仕事をこなしながら、厳しいリングの世界でも「出世」をもくろんでいる。
 一方、セミの8回戦でジャックリー・ツインジム(タイ)と対戦する藤原幸司(25歳)は、陸上自衛隊飯塚駐屯地勤務。自衛隊体育学校にはアマチュア・ボクサーを多数抱えるが、プロボクサーとは珍しい。筑豊ジムの話では、「自衛隊員がプロになったのではなく、うちでのプロボクサーが自衛隊に入った」のだそうで、試合出場の了解はとっているという。 

 

 BOX ON! 国内ニュース(6月19日)

プロテスト合格者

 JBC東日本事務局は18日、前日後楽園ホールで行われたプロテストの合格者リストを発表した。今回は33名が受験し、21名が合格している。またこれとは別に、16日同じリングでB級を受験した中辻啓勝(協栄)の合格も併せて発表された。合格者は下記の通り(五十音順。右イニシャルは階級を表す)
  ●C級(4回戦)
 秋山 尭孝(新松戸高橋)     W
 阿久津健史(横浜光)       M
 飯盛 貴寛(ドリーム)      Fe
 磯崎 誠  (ワタナベ)      W
  栄原 健清(K勝又)       Fe
 落合 隆 (横浜さくら)     L
 木瀬 哲也(ドリーム)      SB
  木村 哲也(角海老宝石)     Fe
  小林 秀太(石橋)        Fe
  坂上 岳郎(小熊)        LH
  嶋田 匡浩(飯田)        Fe
  鈴木 啓太(新開)        Fe
  仲筋 信也(ランド)       SM
 鳴島 秀典(白井具志堅)     SB
 野口 裕生(宇都宮)       L
  久永 志則(角海老宝石)     L
  三國 文敬(シシド)       SB
 矢崎 竜太(横浜さくら)     L
 矢野 強持(横浜さくら)     W
  山崎 武人(本多)        Fe
 横山 将伍(沖)         L
 ●B級(6回戦)
 中辻 啓勝(協栄)        Fe
 

 BOX ON! 国内ニュース(6月19日)

大阪・枚方にアマ専門ジム
クローバー・ボクシング・スクール

 大阪・枚方市にアマチュア専門のボクシングジムが開設され、今月初めからスタートしている。「クローバー・ボクシング・スクール」で、代表は同志社大学監督で近畿連盟事務局長も務める佐藤征治さん(61歳)。ベテランのアマチュア人が始めたジムだけに最近多い「プロの協会に加盟しないフリージム」とは一線を画し、「厳密にアマ規定に合致した専門ジム。アマチュア・ボクシングの底辺拡大に役立てたい」と佐藤代表は張り切っている。検定制度を採用し、プログラムに沿った選手養成を目指しているという。
 住所は、大阪府枚方市長尾谷町2丁目12−5(.072-856-2819)。

 BOX ON! 国内ニュース(6月17日)

延期の辰吉戦は9月26日
本人出席で記者会見

TATSUYOSHI-KAIKEN0617.JPG - 18,801BYTES 左足のケガで7月6日予定の試合をキャンセルした元世界バンタム級王者辰吉丈一郎が16日午後大阪帝拳ジムで記者会見し、試合を9月26日に行うと明らかにした。会場は最初の予定通り大阪中央体育館だが、対戦相手はすでに決まっているWBC14位ウーゴ・ディアンソ(メキシコ)のだが、ディアンソは7月に1試合はさむことになり、都合によっては、他の選手に変更される可能性もあるという。
 辰吉はファンに謝罪した上で「お客さんには勝ってこたえるしかない」と心境を語った。6月2日の練習でストレッチをやっていた際に痛めたといい、「右足の肉離れはこれまで4回経験したが、左足は初めて。階段の昇り降りもつらい」と病状を説明した。また次の試合で負けたら引退かとの質問には「負けへんもん」と相変わらずの強気発言も。現在週に3度針治療に通っており、「再発防止のためにも、しっかり休ませたい」と吉井寛大阪帝拳社長。ジムワーク再開は7月に入ってからになりそうだ。
 すでに発売されたチケットはそのまま有効だが、払い戻しは購入したところで受け付けているという。問い合わせは大阪帝拳プロモーション(06-6354-1523)まで。

飯田覚士の直撃トークにゲストで登場
 ワールドボクシング7月号から

TATSUYOSHI-IIDA.JPG - 12,865BYTES 辰吉は現在発売中のワールド・ボクシング7月号で「飯田覚士の直撃トーク」のゲストとして登場。聞き手の飯田元チャンピオンの問いに答えて「4つ目のベルトがほしいだけ」「終わりのビジョンは自分の中では作っている」など、おなじみの"辰吉節"を披露している。自分のからだのことは自分が一番心配している」など、注目発言も。

 BOX ON! 国内ニュース(6月17日)

藤掛14カ月ぶりのリング
FUJIKAKE-SEDOU.JPG - 15,771BYTESダウン喫し瀬藤とドロー タイ王者ウェンペットに判定負けした後試合から遠ざかっていた元バンタム級日本ランカー、藤掛真幸(熊谷)が16日夜後楽園ホールの8回戦で1年2カ月ぶりにカムバック。しかしブランクの影響か、初回に瀬藤幹人(協栄)の右ストレートを浴びてダウンする波乱のスタート。その後はサウスポー・スタイルから多彩なブローを決めたが、手を休めずプレッシャーをかけ続ける瀬藤を完全にはさばき切れない。観客を沸かすシーソー・ファイトも、藤掛にしては相手のヒットを許す場面の多い試合だった。
 結局ジャッジのスコアは住吉77−76(藤掛の勝ち)、阿部77−76(瀬藤の勝ち)、熊崎76−76。三者三様で勝負なしとなった。藤掛は13勝3KO3敗2分、瀬藤はこれが初の引き分け(10勝4KO5敗)。

 BOX ON! 国内ニュース(6月15日)

 

丸山が13連続KO勝ち
MARUYAMA-KO.JPG赤井の日本記録破った
 15日福岡市の博多スターレーンで行われたS・フライ級10回戦で、地元のホープ丸山大輔がデビュー以来の連続KO記録の日本新記録を達成した。ノッパデット・スーンギラーノーイナイ(タイ)に3回2分41秒TKO勝ちしたもの。これでデビュー以来13連続KO勝ちとなり、今はタレントとして活躍中の赤井英和が保持していた12連続KOを抜く新記録を樹立した。
 試合は初回こそ偵察気味で静かだったが、丸山は3ラウンドに一気に爆発。プレスを強めタイのノーランカーをつめると右からラッシュ。息もつかせぬショートを立て続けにヒットすると、主審が試合をストップした。「記録は意識していない。KOへのこだわりが記録につながっているんじゃ」とニコリ。次戦は未定。
 なお、丸山の今回の記録は「デビュー以来」の連続KOだが、連続KOの日本記録は浜田剛史の「15連続」がある。

 BOX ON! 国内ニュース(6月15日)

 

本田が新宮キャンプ打ち上げ
HONDA-CAMP.JPG - 10,299BYTES世界再挑戦期し7月東京で復帰戦

 WBC世界フライ級3位本田秀伸(グリーンツダ)が14日、1週間にわたって続けていた和歌山県新宮市のキャンプ・トレーニングを打ち上げた。ジムの後輩、高橋宏和(L・フライ級)の郷里がこの新宮だったことから、初めてキャンプを張っていたもの。他に山本敬祐(バンタム級)も加え3人で走り込み中心のトレーニングを続けた。
 本田(27歳)は昨年11月大阪でポンサックレック・クラティンデーンジム(タイ)の持つWBC王座に挑んで惜敗し、再挑戦を期している。7月14日の再起戦(後楽園ホール)では日本S・フライ級4位の中村好伸(天熊丸木)と対戦するが、「(昨年の世界戦時より)レベルアップしたつもり。その成果を見せたい。KOで勝ちます」と意欲的な発言。再挑戦に向けての「前哨戦」として組まれた試合だけに、ここでつまずきは許されない。契約ウェイトはS・フライ級のリミット(115ポンド)。

 BOX ON! 国内ニュース 6月14日)

新王者福島の祝勝会
「3つ目のベルトも欲しい!」

FUKUSHIMA-PARTY.JPG - 16,626BYTES 4月に東洋太平洋S・バンタム級チャンピオンとなった福島学(JBスポーツ)の祝勝会と初防衛戦の壮行会を兼ねたパーティが14日夕、東京・綾瀬の「マリアージュ」で催された。席上特注のOPBFチャンピオン・ベルトを贈呈された福島は、「日本、東洋と獲ったので、3本目のベルトも欲しい!」と世界への野望もあらわに、決意表明。8月16日後楽園ホールの初防衛戦では、9位のペドリト・ローレンテ(比国)との対戦が決まっている。(写真は贈られたベルトを手に決意も新たな新チャンピオン福島とスタッフ。左から高橋直人会長、森川ジョージ・オーナー、福島、山田武士トレーナー)

 BOX ON! 国内ニュース(6月14日)

王者アギーレ来日

AGIRE.JPG - 4,608BYTES 6月2日横浜アリーナのダブル世界戦に向けて、星野敬太郎の挑戦を受けるWBC世界ミニマム級王者アントニオ・アギーレ(メキシコ)は14日夕成田到着のJAL11便で来日。パートナーと実兄、モラレス・マネらが同行している。これまで一度日本のリングに上がっているが、昨年12月のWBC東京総会にも参加しており、来日は通算3度目となる。

 BOX ON! 内ニュース (6月14日)

38歳リック吉村の復帰OK
JBCの健康診断パス

RICK-S.JPG - 4,433BYTES 元日本ライト級王者リック吉村(石川)がコミッション・ドクターの特別診断にパスして、正式にカムバックがOKとなった。日本ボクシング・コミッションは11日リックが石川ジムを通じて申請していた件に関して、ライセンス発給を認めると発表した。38歳のリックはコミッション・ルールの年齢制限が緩和されてからの適用第一号となる。
  石川ジムでは、11月に後楽園ホールを抑えているが、他からも引き合いがあり、7月までにハッキリさせたいとしている。

 BOX ON! 国内ニュース (6月13日)

前王者佐藤がスパーを公開
 7月の復帰戦でヨックタイと対戦

SATO SPARS.JPG - 12,963BYTES 7月21日に元世界王者ヨックタイとの復帰戦を迎える佐藤修が13日東京・新宿の協栄ジムで公開スパーを行った。「試合までの1ヵ月、よりよいコンディションをつくれるよう精進したい」と佐藤。4回戦ボーイとのスパーは相変わらずのスロースタートだったが尻上がりに調子を上げ、左フックを上下に打ち分けて4ラウンズをこなした。金平会長は「コンディションはピークの5、6割。しかし佐藤はキャリアがあるから本番にピシッと合わせて、前世界チャンピオンとして恥ずかしくない試合をしてくれるでしょう。再起はもちろん世界王座復帰のため。勝てば堂々と次は世界戦と思っている」と語った。
 また9月15日に日本王座の防衛戦を行うフライ級チャンプ坂田健史も元気に2ラウンドのスパー。中沼戦後にWBC王者ポンサックレックから挑戦オファーがあったというが「キャリアを積ませたいから、これはペンディング。しかし次の岡田一夫との防衛戦の内容がよければ、この試合が世界前哨戦になることもありうる」と語っている。

 BOX ON! 国内ニュース (6月13日)

映画「チャンピオン」、7月公開
CHAMPION-MOVIE.JPG - 12,396BYTES
 1982年11月13日。米・ラスベガスで行われたWBA世界ライト級タイトルマッチ15回戦。チャンピオン、レイ“ブンブン”マンシーニ(米)に挑んだトップ・コンテンダー金得九(キム・ドゥック=韓国)は壮絶な打撃戦の末、14ラウンドで力尽きた……。
 リングで魂を燃やし尽くした金とは、いったいどんなボクサーだったのか。金賢治・東亜ジム館長との師弟愛、同門の東洋王者・朴鍾八との友情、そして婚約者との愛……。23歳の若さで夭逝した金の半生を描いた力作だ。 監督は「友へ チング」(韓国映画史上最大ヒット作)のクァク・キョンテク氏。主演の金を演じるのは、「友へ〜」で“韓国の松田優作”と大人気を得たユ・オソン。
 公開は7月下旬、東京・新宿武蔵野館にて。問い合わせはオフィス・エイト( :03−3263−6708)まで。


 BOX ON! 国内ニュース (6月12日)


プロテストの結果

 10日後楽園ホールの試合前に行われたプロテスト(東日本)では、38人がC級(4回戦)受験して、結果は半分の19人が合格した。合格者は下記の通り(五十音順。右のイニシャルは階級を表す)。
 浅井 伸一(大川)       SW
 石部 毅 (全日本パブリック) SW
  一色 潤 (京浜)          L
  伊藤 忍 (角海老宝石)        SW
 岩渕 政史(伴流)          B
  上野 隼 (本多)              F
 江崎 勇輝(新日本木村)       B
  小澤 純一(笹崎)          L
 鎌上 寛樹(本多)          B
 倉田 篤史(伴流)              F
  栗原 太一(ライオンズ)       B
  小島 大典(五代)          L
 斉藤 仁一(ライオンズ)        SFe
 出店 省太(斉田)           L
  藤本 裕充(横須賀)         L
  古谷 智久(角海老宝石)    SW
 穂満知 博(レパード玉熊)      Fe
  矢澤 則道(角海老宝石)    SM
 渡邊 勝幸(草加有澤)        W

 BOX ON!  国内ニュース (6月11日)

新王者福島が8月初防衛戦
 東洋太平洋S・バンタム級


FUKUSHIMA MANABU VICTORY.030426NM.DSC_0332.JPG - 7,687BYTES 東洋太平洋S・バンタム級の新チャンピオン、福島学(JBスポーツ)の初防衛戦は8月16日後楽園ホールで行われる。相手はOPBF9位のペドリート・ローレンテ(比国)を予定している。「池原(信遂=大阪帝拳)君とやってくれという話もあり、今度勝った後でやりたい」と高橋直人会長。ただしOPBFからは1位のジムレックス・ジャカ(比国)を相手に指名戦を行うように求められており、8月の防衛戦の後は指名戦となる可能性が強い。 なおJBスポーツクラブでは14日夕東京・綾瀬の「マリアージュ」で福島の新チャンピオン獲得の祝勝と初防衛戦の激励を兼ねたパーティを開く。出来上がったチャンピオンベルトのお披露目もこの席で行われることになっている。
  なおこの日のセミは、元日本ストロー&L・フライ級王者の横山啓介が元フィリピン・ミニマム級王者ジェリー・パハヤハイ(比国)相手の10回戦。JBスポーツジム移籍第1戦を落としたが「ジム内で彼の評価は高い。頑張れば日本タイトルはとれる」(高橋会長)と期待している。

 BOX ON! 国内ニュース (6月11日)

辰吉がケガで試合延期
7月6日のディアンソ戦

TATSUYOSHI0610.JPG ジョーの世界前哨戦は延期に−−7月6日大阪市中央体育館で行われる予定だった元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(大阪帝拳)対WBC同級14位ウーゴ・ディアンソ(メキシコ)の10回戦は、辰吉のケガにより、急きょ延期となった。主催の吉井寛・大阪帝拳プロモーション社長(下写真)が10日記者会見して明らかにしたもの。吉井氏によると、辰吉は先週月曜日(2日)に足のツケ根を傷め「左足大腿部半膜様筋挫傷」と診断された。全治するまで1カ月を要するとのことで、延期を決断したという。新しい日取りは、9月説もあるが未定。
 この日の記者会見に辰吉本人は同席しなかったが、「あってはならないことで申し訳ない。(延期は)試合をやるからには万全を期したかった」とのコメントを託している。
YOSHII-MANAGER.JPG - 9,350BYTES 辰吉(33歳)は昨年12月、世界バンタム級王座奪還を目指して3年半ぶりにリング復帰し、元WBA世界フライ級王者セ−ン・ソープルンチット(タイ)にKO勝ち。復帰第2戦となる7月のディアンソ戦も前人気が高く、リングサイド席はほぼ売り切れだったという。 吉井社長によると、新しい試合日については、会場、テレビの都合を調整して来週早々にも決めたいとしている。すでに発売されたチケットは、会場の変更がなければそのまま使用できるが、当然払い戻しにも応じるということだ。

 

 BOX ON! 国内ニュース (6月11日)

ミニマム級ランカー対決は決着つかず

0611KASAMATSU-MIYAGI.JPG - 22,019BYTES 日本ミニマム級2位笠松広(ヨネクラ)と同9位の宮城英和(金子)のランカー対決はダウン応酬の末ドローーー。
 立ち上がりから右ストレートを上下に飛ばした笠松が3回、右でダウンを奪い、その後も試合を優勢に進めていたが宮城も単発ながら左のカウンターで応戦。それでもポイントは笠松に流れていたのだが、最終回にドラマ。
 宮城が左ストレートで痛烈なダウンを2度奪い返し、KO寸前に。笠松も必死に粘り、結局95-92(宮城)、94-93(笠松)、94-94と三者三様のドローに。
 また前座に登場した日本ライト級4位伊藤俊介(金子)、昨年度東日本フライ級新人王高橋巧(ロッキー)はそれぞれタイのノーランカーに初回KO勝ちを収めた。

 BOX ON! 国内ニュース (6月10日)

石井3度目の挑戦、相手はラリオス! 
 8月10日名古屋でWBC世界S・バンタム級戦

ISHII0610.JPG - 9,213BYTES 名古屋期待の石井広三(天熊丸木)が3度目の世界挑戦を試みる。8月10日、名古屋市でWBC・S・バンタム級王者オスカル・ラリオス(メキシコ)に挑戦することになり、9日主催の天熊丸木ジムから発表された。ただ、会場とテレビ放映については発表までに間に合わず「未定」。間もなく明かにされることになっている。
 ラリオスは4月東京の防衛戦で仲里繁(沖縄ワールドリング)に判定勝ちした試合でアゴを骨折。しかし、手術後3週間足らずで練習を再開する驚くべき回復ぶりを示し、名古屋での防衛戦を受諾したもの。仲里ではなく石井を選んだのは、4月の仲里戦前から石井側が交渉しており、ラリオス側も同意していた。
 石井(25歳)はこれまで2度世界に挑み、いずれも善戦しながら王座を逸しており、今度で「3度目の正直」を狙う。「納得のいく自分のボクシングがしたい」と、謙虚に抱負を語っていた。
なおこの日のセミでは、石井と同僚の東洋太平洋ウェルター級王者・渡辺博がフィリピン同級王者ドンドン・スルタン(吉野弘幸に判定勝ち)を相手に2度目の防衛戦にのぞむ。試合チケット(リングサイド3万円から自由席5千円まで5種類)は予約受け付け中。問い合わせ先は天熊丸木ジム(電話052-501-5621)まで。

 


 BOX ON! 国内ニュース (6月10日)

小熊坂苦闘V1
正藤の挑戦振り切る

KOGUMAZAWA0610.JPG - 11,005BYTES

 9日後楽園ホールで行われた日本ミニマム級タイトルマッチは、王者小熊坂諭(新日本木村)が5位正藤秀明
 サウスポー同士の対決は、挑戦者が初回左ロングフックで先制した後も果敢にインファイト。強打に自信の王者小熊坂は4回に爆発しかけたが、その後も挑戦者の変則戦法に苦戦し、試合は終盤にもつれ込んだ。しかし、ややペースダウンした正藤に対し、王者は力強い左ストレート、右フックを決め、最後の2ラウンズを得点してベルトをしっかりキープした。
 スコアは、吉田、伊達の2人が97−96、安部96−95と3人のジャッジがいずれも1ポイント差で小熊坂の勝ちというきわどいものだった。「つまらない試合をした」と王者はファンに詫びたが、王者の強打に耐えた正藤の善戦あっての苦闘防衛だったというべきだろう。
 またセミファイナル10回戦では、ストップ 負けからの再起を期す両者が対戦。日本S・ ウェルター級3位の日高和彦(新日本木村) は、元日本ウェルター級王者・中野吉郎(沖) のインファイトに巻き込まれたが、強打とシ ョートのボディーブローで上回り、98─92、 98─91、98─93と3─0の判定で移籍初戦 (新日本木村ジムへは約4年ぶりの復帰)を 飾った。
 さらに前座ではケガによりブランクをつく っていた元日本ランカーの射場哲也(三迫) が日本王座挑戦以来、約2年ぶりの再起戦。 初回にダウンを奪ったものの、進境著しい五 十嵐圭(つるおか藤)の連打に劣勢。結局、 射場の伝家の宝刀、右ストレートは最後まで 炸裂せず。五十嵐が豊富なスタミナと気力で 押しまくり、77─75、78─75、78─75 といずれのジャッジも五十嵐の勝利を支持し た。

 


 

 BOXON! 国内ニュース (6月9日)

佐竹チャンプが結婚披露宴
タレント&ジム会長の井岡さんも

 関西でボクシング関係のおめでた続き。東洋太平洋S・ライト級チャンピオンの佐竹政一(明石・25歳)は6月7日、兵庫県明石市のホテル・キャッスル・プラザで吉住美保さんと結婚式・披露宴をとりおこなった。美保さんは佐竹の中学時代の同級生で、2人はすでに3月30日に入籍済み。11月には待望の第一子誕生の予定だそうで、チャンピオンは「もっと稼がないと。そのためにさらに上に行かなければ」と世界に照準を合わせている。
 一方8日には大阪帝国ホテルで元世界ストロー&J・フライ級王者で現在は井岡ジム会長とタレントを兼業する井岡弘樹さん(34歳)が、すでに入籍している絵美夫人と披露宴。こちらは出席者450人という大宴会。吉本興業所属のタレントとして活躍中だけに、この日はボクシングよりも芸能界からの出席者が多かった。井岡さんは、10月放映予定のNHKの時代劇にも出演が決まっている。

 

 BOX ON! 海外ニュース (6月8日)

金狼渡辺王座すべる
中島が殊勲の3−0判定勝ち

NAKAJIMA-WATANABE.JPG - 21,600BYTES 後楽園ホールで行われた日本S・バンタム級タイトルマッチで新王者誕生!!  同級2位の中島吉兼(角海老宝石)が王者渡辺純一(楠三好)の強打を封じて3−0判定勝ち。初挑戦でベルト獲得の殊勲を挙げた。"金狼"こと渡辺は7度目の防衛ならず・・。
 挑戦者中島は右ショートをサウスポー渡辺の顔面にタイミングよく決め好スタート。同じジム(角海老宝石)で練習しスパーもする仲だけに渡辺の癖を読み、6−9ラウンドに印象的な連打でポイントを挙げた。渡辺は5回にバッティングで切られた右目上からの出血にも悩まされ、最後までパワフルな強打がしめったままだった。以前のような迫力あるプレッシャーはみられず、中島を脅かせず。3ジャッジのスコアは浦谷96−94、山田97−95、内田97−94といずれも新王者誕生を支持していた。(上写真:)
「勝てたのはまぐれです」と、新王者中島(25歳)のコメントは謙虚だった。これで13勝2KO3敗。渡辺(29歳)は4年ぶり4度目の黒星(28勝19KO3敗)で無冠となり、ガックリ。

世界3位赤倉判定勝ち

 WBC世界ミニマム級3位のイーグル奥田改めイーグル赤倉(角海老宝石)は7日後楽園ホールの10回戦でフィリピンのエルマー・ゲホン(フィリピン)に判定勝ち。タイの技巧派は危なげなく試合を運んだが、白熱場面もなく盛り上がらず。技術的には世界挑戦の資格も十分だが、日本の通好みのファン以外に訴えるインパクトがないのが難。(試合記録欄参照)


5月のMVPは江口

 東日本ボクシング協会選定の5月の月間3賞の選考会が開かれ、「月間最優秀選手」には、19日の日本S・ライト級タイトルマッチで王者佐々木基樹を倒し新チャンピオンとなった江口慎吾(大橋スポーツ)が選ばれた(初受賞)。また「敢闘賞」は、12日の東洋太平洋L・フライ級王座決定戦でフィリピンのハニオラを破り新チャンピオンとなった山口真吾(渡嘉敷)に、「新鋭賞」はS・フライ級の姫野崇史(沖)が選出された。この賞は東京の試合、特に後楽園ホールで行われる試合を対象に選考が行われている。


 

 BOX ON! 国内ニュース (6月6日)

中年の星・西澤が東洋太平洋ベルト返上
37歳でも年齢制限気にせず上を狙う

NISHIZAWA0606.JPG - 17,074BYTES 東洋太平洋S・ミドル級王座に君臨してきた西澤ヨシノリ(ヨネクラ)が5月26日付で同タイトルを返上していたことが明らかになった。OPBF(東洋太平洋ボクシング連盟)から1位ダニー・グリーン(豪州)との指名試合を相手国で行うよう指令され、タイトル放棄でこれに答えたもの。実は西澤には世界戦の話が舞い込んでいた。「(WBA&IBF王者の)オットケとドイツでやらないかという話がありました。今回はまとまらなかったのですが、11月の防衛戦の挑戦者候補に入れてくれるというので・・・」と西澤本人は東洋ぺルトにこだわらず、海外世界挑戦に大乗り気。今年1月にボクサー定年に当たる37歳を迎えたが、JBCが5月からルール改訂で年齢制限の条件を一部緩和し、西澤はタイトルを手放しても即引退しなくてもよくなった。これで、他を気にせず世界タイトル狙いに専心できるというのである。7月15日後楽園ホールでノンタイトル戦を予定している(相手未定)。

 金山は呉とOPBF王座決定戦
 7月15日のメインは東洋太平洋S・ウェルター級王座決定戦。西沢の同僚・金山俊治が韓国同級王者の呉炳哲(オ・ヒュンチュル)を相手に、前王者ナデ−ル・ハムダン(豪州)が返上したベルトを争うことになった。金山は日本同級王座を保持したままこの日のリングに上がることにしている。
 西澤、金山、嶋田雄大(日本ライト級王者)のヨネクラ・トリオは6月2日から8日まで長野県軽井沢町にキャンプ・トレーニング中である。

 

 BOX ON! 国内ニュース (6月6日)

仲里の相手はペットニーガム
6月29日沖縄で再起戦

NAKAZATO-FACE.JPG - 4,777BYTES 6月29日沖縄・那覇市の奥武山武道館の「MUGEN7th」で再起戦を行う仲里繁(沖縄ワールドリング)の相手が決まった。タイ・S・バンタム級9位のペットニーガム・ソーウォラポン(9勝5KO4敗)との10回戦で、契約体重はフェザー級の56キロ・仲里は4月にオスカル・ラリオスのWBC世界S・バンタム級王座に挑戦して判定負けして以来最初のリング。
 この日は他に8回戦で、仲里の同僚で日本S・ウェルター8位の新屋敷幸春が、タイのぺッチチャンチャイ・パラム(5勝2KO2敗)と対戦。また高校チャンピオンでプロ2勝1KOの石垣未来(平仲)はサノン・サングペット(タイ)と初6回戦。同じく元高校全日本王者の翁長吾央と同僚の中真光石の沖縄ワールドリングジム入りした元アマコンビは4回戦でブロデビューする。

 BOX ON! 海外ニュース (6月5日)

元祖「沖縄の星」上原氏が業界復帰
ジャパンスポーツジム会長に

UEHATA.JPG 元祖「沖縄の星」が本格的にボクシング界にカムバックする。元WBA世界J・ライト級チャンピオンの上原康恒氏(右写真:52歳)が、7月にオープンするジャパンスポーツクラブの会長を務めることになったものだ。
 上原氏は、弟の晴治(フリッパー上原)とともに高校時代から注目され、沖縄のボクシング・ブームのきっかけを作った人。1972年に協栄ジムからプロ転向し、80年8月、デトロイトでサムエル・セラノ(プエルトリコ)を6回にKOし世界王座獲得。翌年2度目の防衛戦でセラノに奪回され引退した。その後は長野県軽井沢でテニス場を経営しながら、時折ボクシングを教えていた。先の世界Sフェザー級戦でも仲里繁のセコンドを務めたが、今回協栄ジム時代から親交のあった四ツ家正義ジャパンスポーツクラブ会長に頼まれ、会長に就任することになったもの。代わって四ツ家氏はオーナーに就任する。
「引退して20年以上になりますが、ボクシングを離れていたつもりはありません。前々からジムをやる話になっていたんです。これからは、世界チャンピオン育成を目標に、ボクシング界を変えていくつもりで頑張ります」と抱負を語っている。
 なおジャパンスポーツクラブはこれまで道場がなかったが、このたび東京都板橋区下板橋駅近くに新ジムを建設中で、7月中旬にもオープンする。

BOX ON! 海外ニュース (6月5日)

ロンズデ−ル伯訪日100年
箱根富士屋ホテルで記念ディナー

LONSDALE-BELT.JPG - 22,557BYTES ロンズデール・スポーツ(東京・原宿)がきたる6月7日に箱根の老舗ホテル「箱根富士屋ホテル」でユニークな宴を催す。
  同社は英国ロンドンに本社があり、ボクシング用具とミュージシャンご用達の人気ブランドで知られ、ファッションの町原宿でも若者に人気がある。ロンズデールとは元々イギリスの伯爵の名前で、第5代のロンズデ−ル卿は特にボクシングの後援者として知られ、同国の初代コミッショナーにもなった人。グローブを付けて最初に行われたタイトルマッチも主催した。今もイギリス王者に授与されるチャンピオンベルト、「ロンズデールベルト」にその名を残している。
 ボクシングにゆかりのロンズデール卿は今から百年前の1903年に世界旅行の途上日本に立ち寄り、箱根に遊んでくだんの富士屋ホテルに滞在していることから、「ロンズデ−ル卿訪日100周年記念」として、同ホテルの宴会場で正装パーティを開くことになったもの。ロンドンのロンズデ−ル・インターナショナル・スポーティングクラブからグレイ伯爵らも駆けつける。また日本ミドル級王者鈴木悟、元日本ウェルター、S・ウェルター級王者吉野弘幸ら現役選手のゲストも含め100人が参加し、賑やかに宴を繰り広げる予定。ディナーのメニューは、100年前にロンズデール卿に供されたものと同じメニューを再現して出席者に振る舞われるというから、ずいぶんな凝りようである。

 

 BOX ON! 国内ニュース (6月4日)

38歳リック吉村が再起宣言
特例ルールで秋にも試合

RICK-MANABE.JPG - 12,211BYTES 元日本ライト級王者で22連続タイトル防衛の日本記録ホルダーでもあるリック吉村(石川)がカムバック宣言! 6月3日後楽園ホールの石川ジムの興行の後で、リック自身が「またやります」と現役続行の決意を語ったもの。(右写真:石川ジムに移籍後第1戦に快勝した真鍋圭太と、スパーで手助けしたリック吉村)
 米軍勤務のリックは昨年12月にアメリカから日本に舞い戻り、石川ジムで練習を続けている。2月で38歳になり、これまでの「37歳定年」のJBCルールではリングに上がれないが、コミッションは5月9日付でこのルールを一部緩和し、現役王者はもちろんも、元チャンピオンや世界ランキング15位以内の選手でも、コミッション・ドクターの特別診断をパスすることを条件に試合を認めることになった。リックが適用第一号となることがほぼ確実だ。石川ジムの話では、近く検診を受けてOKなら「秋頃にも試合をさせたい」(石川マネ)という。

 

 BOX ON! 国内ニュース (6月4日)

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●・引退の意志を撤回してカムバックを決断した元日本S・ライト級王者湯場忠志(都城スポーツ)の復帰第1戦が決定。8月2日後楽園ホールのダイナミック・グローブで、比国同級3位のレックス・マルサンと対戦する。湯場は現在東京に滞在して、ワタナベジムでトレーニングに入っている。
●・マーカを攻略して東洋太平洋バンタム級王座に就いた長谷川穂積(千里馬神戸)の初防衛戦は、敵地で挙行。7月20日岐阜市の岐阜産業館で、同級9位の地元期待の星・宇野スナオ(岐阜ヨコゼキ)と対戦する。
●・6月15日福岡市の博多スターレーンで、日本S・フライ級7位丸山大輔(筑豊)が記録に挑む。この日のメインの10回戦でタイのノッパデットと対戦するが、これにKO勝ちすると、デビュー以来13連続KO勝ちをマークし、赤井英和の持つ12連続を抜き、日本記録達成となる。(デビュー戦からでなければ、浜田剛史の15連続KOが最多記録)。地元での「丸山フィーバー」は盛り上がりをみせ、先ごろ丸山のオフィシャルサイトまで開設されている。
 http://www.boxers.tv/maruyama/
●・日本バンタム級の新王者サーシャ・バクティンは現在ロシアに帰国中。10月に予定されている初防衛戦で池森貴久(帝拳)と対戦の予定だったが、池森が5月17日の試合でフィリピン王者にTKO負けしたため、白紙になった。

 BOX ON! 国内ニュース (6月3日)

榎本、不敗の新鋭に勝つ
真鍋はKOで移籍第1戦飾る

 ミニマム級の日本ランカー同士が激突した3日夜後楽園ホールの10回戦は、同級4位の榎本信行(三迫)が同8位の不敗新鋭・金田淳一朗(白井・具志堅)と接戦の末3−0判定勝ちした。これまで7戦全勝4KOの金田は積極果敢に攻めたが、2倍のキャリアを持つ榎本はサウスポーからの左ストレート、右フックで迎撃。金田の手数も最後まで止まらなかったが、榎本の正確さがジャッジのポイントを集め、判定は98−95、97−94、98−93と3−0で榎本の15勝目(2KO3敗2分)を支持した。
 セミのライト級8回戦では、石川ジムに移籍して初登場の元ランカー、真鍋圭太が2回、爆発的連打で山本悟(フォーラムスポーツ)を圧倒し、最後は左フックのカウンターを決めて強烈なKO勝ち。

 

 BOX ON! 国内ニュース (6月2日)

徳山、準備着々
川嶋撃退にスパー重ねる

TOKUYAMA0602.JPG - 14,906BYTES 6月23日横浜のダブル世界タイトルマッチのメインで川嶋勝重の挑戦を受けるWBC世界フライ級王者徳山昌守(金沢)が、着々とスパーを重ね、コンディションを仕上げている。5月31日には大阪市生野区巽北の金沢ジムで10ラウンズのスパーリングを敢行。金井彰廣(大鵬)と5ラウンズこなし、その後同僚の4回戦と2ラウンズのはずが相手の出血で1ラウンド。最後は横浜のリングでプロ・デビューする元アマ(近畿大学)の光山と3ラウンズ。試合まであと1か月を切ったこの時期としては上々の出来に「川嶋に会ったら言っといてください、左ボディーは打たない方がいいと」と報道陣に伝言。ボディーを打ってくれば、自分の左カウンターを狙い打つと宣言してみせたのだ。。相手の川嶋を「強敵」として認識しているとはいうものの、一方では「最近は右も左もすごい切れるんですよ。これならKOも・・」と威勢のいいコメントも飛び出し”舌好調”だ。
 

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (6月1日)

ラリオス−石井戦今夏名古屋で?
王者のマネが候補挙げる

ISHIIKOZO.JPG - 8,234BYTES アゴの手術後の経過が良好なWBC世界S・バンタム級王者オスカル・ラリオス(メキシコ)は5月15日から地元グアダラハラでトレーニングを開始している。ラリオスは7月19日、デラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションの興行で防衛戦を予定していたが、これはモズリー戦をひかえるデラホーヤ自身の都合で延期された。それでも王者のラファエル・メンドサ・マネジャーによると、7月末には防衛戦をセットしたいとのこと。そして挑戦者の第1候補として日本の石井広三(天熊丸木)の名を挙げている。「日本、アメリカ、欧州と候補地があるが、テレビ局との関係で名古屋でやる可能性が高い」(メンドサ氏)。名古屋とくれば、当然石井しかいないだろう(石井サイドは4月のラリオス−仲里戦前から挑戦を希望していた)。また、1位ナパーポーンを選択するケースは、マイアミ挙行が有力だという。いずれにせよ、来週あたりには結論が出ると、同マネジャーは語っている。(三浦勝夫)
 

 BOX ON! 国内ニュース (6月1日)

7月にベネズエラから3選手来襲
モーヤKOした新鋭ら帝拳の契約選手

RINALEZ.JPG - 14,374BYTES 帝拳ジムの”南米コネクション”を通じてベネズエラからまた新たなホープがやってくる。7月5日後楽園ホールの日本ミドル級タイトルマッチ(鈴木悟−荒木慶大戦)の前座10回戦に登場するハイロ・タグリアフェルロ(バンタム級)と、リチャード・レイナ(S・ライト級)で、ハイロは日本同級10位の土居伸久(ヨネクラ)と、レイナはフィリピン・S・ライト級王者のディンド・カスタニャレス(4月に佐竹政一に善戦の末KO負け)との対戦が決まっている。ともに世界ランク入りも時間の問題といわれる逸材で、特にタグリアフェルロは5月17日の試合で前世界バンタム級王者(現4位)エイディ・モーヤを見事KOに沈めたばかりだ。戦績は10勝8KO、レイナも12勝11KOと負け知らず。
 帝拳ジムは他に、ベネズエラで「エルニーニョ・デ・オロ(ゴールデンボーイ)」と騒がれるS・バンタム級、ホルへ・リナレス(写真:17歳)を日本で育てている。現在一時帰国中だが、近く再来日し7月12日横浜の世界ミニマム級タイトル戦の前座8回戦でサンダー伊藤(緑)と対戦を予定している。7月は帝拳の契約するベネズエラ選手3人が来襲するわけだ。
 リナレスは昨年日本でプロデビューし4戦全勝2KO。今回が日本人選手との初めての対戦。この試合後も日本に滞在し、9月に6戦目を予定している。
 

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