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ES細胞:日本の現状に危機感 米研究解禁で山中教授

 【ワシントン及川正也】9日開かれた、オバマ米大統領によるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究助成解禁の大統領令署名式に、再生医療研究に取り組む山中伸弥・京大教授が招待された。山中教授は記者会見で「(難病の)患者にとっては素晴らしい」と解禁を歓迎する一方、「日本は頑張らないと取り残されてしまう」と日本のES細胞研究の現状に危機感を訴えた。

 山中教授は07年、ES細胞のように受精卵を使わない万能細胞「人工多能性幹細胞(1PS細胞)」をヒトの細胞から世界で初めて作ったと公表した。

 在米日本大使館によると、今回の署名式には日本人ではただ一人招待され、ホワイトハウスで開かれた署名式に出席した。

 山中教授は会見で、日本ではES細胞使用への規制が厳しい点を指摘。「1PS細胞研究にはES細胞研究が絶対に必要。ES細胞を多くの研究者が使える状況にならないと、日本の貢献はほとんどなくなってしまう」と語った。

毎日新聞 2009年3月10日 東京夕刊

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