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ボクシング : 10.30 両国世界戦+3:レビュー

WBAミニマム級タイトルマッチ+日本人世界ランカー対決×3
2004/10/30 @両国国技館
by ブヤニ文具 (2004/11/1)

 10.30両国世界戦+3、非常に見ごたえのある試合が多かったと感じた。ただし試合内容とは裏腹に、客席は7割弱の入りといったところで寂しさも感じた。今回は試合の観戦記を書こうと思う。

長谷川 vs 鳥海(自己採点96−94 長谷川)
 長谷川、鳥海とも殆ど試合を見たことがなかった事もあるかと思うが、個人的には一番楽しめた試合だったと思う。実物を見る前の長谷川の印象はKO率の低さから、足の速いボクサーだとばかり思ってたが、パンチが強い。しかも前後の動きの鳥海に対し、左右にも動ける長谷川。パンチ力と動きの幅の差が勝敗を分けたと思う。ウィラポンは厳しいと思うが、サラテにはもしかしたら勝てるかも知れない。一方の鳥海も、高校−大学−プロと常に日本のトップレベルで戦い続けていてもなおボクシングスキルはレベルアップしているので、今後は国内タイトル奪取を期待したい。

新井田 vs ランダエタ(自己採点115−113 新井田)
 新井田の2ポイント勝ちと採点したが、「?」のラウンドが2ラウンドあったため、スプリットになったのもおかしくはないだろう。結局前戦に続き、今回も新井田のスタミナの無さが今回の接戦の最大の原因だと思う。勘の良さで時折パンチをヒットさせるもスタミナを心配して追撃を自粛してしまうファイトスタイルに行き着いてしまう。しかも今回のランダエタは懐が深いため、左フックも腕が伸びきった状態でヒットするためにナックルが返らずに浅いダメージしか与えられなかったというのもあるだろう。先天的なスタミナの無さは練習量を増やしたところで簡単に克服できる物では無いと思うので、おそらく新井田は今後もこういう際どい試合が続くだろう。それでも新井田の天才的なボクシングには見る価値がある。

西岡 vs 中島(自己採点97−92 西岡)
 実力の西岡vs勢いの中島。西岡のKOを期待し予想したが西岡には期待はれ、中島の頑張りに拍手と言った試合だった。観客の拍手も勝った西岡より中島に対する拍手が上回っていた。今回の両選手の立場と似たような状況が6年前にもあった。世界挑戦に失敗した畑山が日本王者コウジ有沢と再起戦で戦った試合だ。そのときは畑山が実力の差を見せつけて勢いに乗っていたコウジ有沢を倒し、その後の世界タイトル奪取へとつなげていった。勝ったとはいえ、実力の差を見せつけられなかった西岡。世界戦線から後退した感じがした。

仲里 vs 木村(自己採点97−93 木村)
 一番盛り上がると期待し、今回のメインにも抜擢されたこのカードが、結果的に最も盛り下がった試合となった。強打の仲里の前進を、絶妙なタイミングで放つパンチで木村が遮断するといった展開が最初から最後まで続いた。仲里はいつものように
当たらない左フック一辺倒の攻撃に終始し、試合をコントロールしていた木村も余程パンチ力が無いのか仲里の前進を許してしまい、結局それがドローという不可解な判定を生んだのだと思う。両者とも世界挑戦はかなり厳しいだろう。