新井田2−1判定で王座統一 10月31日

 

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 30日東京・両国国技館で行われたWBA世界ミニマム級チャンピオン統一戦は、正規王者の新井田豊(横浜光)が暫定王者のフアン・ランダエタ(ベネズエラ)と12ラウンド接戦の末2−1の判定で勝ち、王座統一を果たすとともに、初防衛にも成功した。
 長身のサウスポー、ランダエタは予想以上に強く、正確なジャブ、左ストレートで前半をリード。後半新井田も果敢に打ち合い盛り返した。スコアは、プラヤドサブ(タイ)が115−113、オウムガー(オランダ)115−114で新井田の勝ちを支持し、マルティネス(米)は逆に115-113でランダエタの勝ちとしていた。どちらの手が上がっても不思議ではない微妙な判定だけに、勝った新井田は「勝った感じはしない」と正直なコメント。反対にランダエタ側は「明日にでも再戦したい」と訴え、WBAにビデオを添えて抗議するとしている。
 新井田にはWBC王者イーグル京和(角海老宝石)とのチャンピオン統一戦の計画が浮上している。

 

西岡、長谷川勝つ 10月31日

 

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好試合相次ぐ「挑戦者決定戦」

 同じ両国国技館のリングで行われた3組の「世界挑戦者決定戦」はいずれも白熱の好ファイトとなり、8千の観客を沸かせた。出場6選手はすべて世界ランカー、しかも勝てば挑戦権をゲットできるとあって、各選手とも意気込みが試合にあらわれる好ファイトの連続となった。試合順にリポートすると−−。

 バンタム級のサウスポー対決は、東京初登場の長谷川穂積(千里馬神戸)が、5回に鳥海純(ワタナベ)の左からの攻撃にあわやダウンのピンチに立たされたが、これを乗り切ると後は力強い左ストレートと右フックで押し気味に進め、鳥海の技巧を制した。判定は96−95、97−95、98−93の3−0。勝者長谷川は来年3月頃にもウィラポン挑戦が内定している。

 世界戦でウィラポンに4度挑戦して勝てなかった西岡利晃(帝拳)が、S・バンタム級転向第1戦で流血の死闘を演じた。日本王者の中島吉謙(角海老宝石)を7回に左で倒したものの、中島も驚異的な頑張りを見せ応戦。このため西岡には珍しく闘志を前面に出した”ドツキ合い”となった。西岡の判定勝ちは文句なしだが、中島の予想外の抵抗に傷だらけとなり、「(中島は)ダウン20回分ぐらい打ったのに倒れない」と敗者の精神力にあきれていた。判定は96−93、97−93、97−94の3−0。西岡の5度目となる世界挑戦のターゲットはラリオス(WBC)かモンシプール(WBA)か、まだ定まっていない。

 もう1つのS・バンタム級戦は、不敗ホープ木村章司(花形)がスピーディなパンチとフットワークでベテラン仲里繁(沖縄ワールドリング)の強打に対抗。仲里は仕留められず、木村も完全には強打を封じられず、ともに不満足のまま引き分けの結果となった。
3ジャッジのスコアは、内田が97−95で仲里の勝ちとし、森田は逆に97−96で木村、マーチンは96−96で、三者三様のドローとなったもの。

 

方波見がMVP 10月29日

 

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第18回B級トーナメント決勝戦

29日、後楽園ホールで第18回B級トーナメント決勝6回戦が行われ、5階級でそれぞれ優勝者が決定した。
MVPは、ライト級を制した方波見吉隆(伴流)。決勝で唯一のKO勝利をおさめ、昨年の東日本新人王戦に続く最優秀選手に輝いた。「MVPよりKOを狙っていた」と語る方波見には賞金30万円が贈られている。
そのほか、三賞では敢闘賞にフライ級の山中力(帝拳)、技能賞にはバンタム級の平野博規(角海老宝石)。ともに10万円を手にした。各級決勝の結果は以下の通り。

・フライ級 山中力(帝拳) 判定 入江誠(全日本P)
・バンタム級 平野博規(角海老宝石) 引き分け 鈴木将(横浜光)
※規定により、平野の勝者扱い
・フェザー級 杉山和己(東拳) 負傷判定4回2分59秒_津田洋介(横浜さくら)
・ライト級 方波見吉隆(伴流) TKO3回2分59秒 三神貴則(C長谷川)
・ウェルター級 養田竜輔(帝拳) 判定 池田好治(宮田)

 

埼玉が2年連続総合優勝 10月28日

 

第59回国民体育大会

 埼玉県の大利根町文化体育館で10月23日に開催した第59回国民体育大会は28日、決勝戦が行われ地元の埼玉県が62.5点で2年連続総合優勝を果した。2位には55.5点で北海道が続き、以下は熊本(52.0)、宮城(45.0)、新潟(41.0)の順。
 個人別成績では、成年ライト級の内山高志(埼玉)が細野悟(福島)にポイントで敗れる波乱が起きた。アテネ五輪予選にも出場した内山の国内での黒星は実に3年ぶりのもの。少年の部では、L・フライ級の大久保賢児(高知)、フライ級・高慶慶史(熊本)、バンタムの上林巨人(広島)が選抜、インターハイに続いて3冠を達成した。また、ミドル級優勝の大迫亮(埼玉)も2年生ながら通算3つ目のタイトル獲得となっている。
 今大会の成績は以下の通り。

◎個人別優勝者
―少年の部
L・フライ級   大久保賢児(高知)
フライ級     高慶 慶史(熊本)
バンタム級    上林 巨人(広島)
フェザー級    仲村 正男(大阪)
ライト級     岩崎 悟史(宮城)
L・ウェルタ−級 関根 裕典(埼玉)
ウェルタ−級   木下 卓哉(京都)
ミドル級     大迫  亮(埼玉)
―成年の部
L・フライ級   鈴木 謙司(茨城)
フライ級     本田 裕人(熊本)
バンタム級    清水  総(岡山)
フェザー級    松尾  亮(東京)
ライト級     細野  悟(福島)
L・ウェルター級 亀海 喜寛(北海道)
ウェルター級   平野 義幸(新潟)
ミドル級     菊池 真也(埼玉)

 

辰仁、初回KO負け 10月27日

 

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 一昨年の全日本新人王でS・ライト級4位の辰仁陵介(ピストン堀口)が27日、後楽園ホールでノーランカーの長瀬慎弥(フラッシュ赤羽)と8回戦を行ったが、初回2分15秒KO負けした。
 スピーディーなサウスポーの辰仁は、鋭くステップインした長瀬の右を被弾すると、追撃のラッシュでダウン。立ち上がったものの、勢いづく長瀬にスタンディングカウントを聞かされたあと、最後はレフェリーに試合を止められてしまった。
 辰仁はこれで初黒星(9勝1分)。一方、殊勲の長瀬は8勝3KO1分となった。「チャンピオンになって有名になりたい」と声を弾ませている。

 

西澤KO防衛、12月にも世界再挑戦 10月26日

 

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10位のベレーシーを2回に倒す――OPBF・S・ミドル級戦

 現役最年長王者の西澤ヨシノリ(ヨネクラ)が26日、後楽園ホールで保持するOPBF・S・ミドル級王座の初防衛戦を行った。当初の相手、フィッツ・パトリック(豪)が負傷キャンセルのため、同級10位のイノケ・ベレーシー(フィジー)に変更されたが、初回からタイミングを合わせた左フックで2回に倒して10カウント。タイムは1分3秒。
 この勝利を受けて陣営は試合後、10月9日にWBC王座に返り咲いたサウスポーのマルクス・バイヤー(独)からオファーがあることを明かした。林隆治マネジャーによると、12月18日にドイツにて対戦とこと。「ファイトマネー、そのほか具体的な話はこれから。挑戦者の第1候補に挙がっている。今日の試合でケガなどなければだが、(実現に向けて)6割以上の意思がお互いにある」と今週中にも交渉に入る考えだ。
 西澤は「5年ぐらい、バイヤーは研究していた。相性はそんなに悪くないと思う」と語った。挑戦決定となれば、試合まで2ヶ月もないが「コンディションが出来ているからちょうどいい。今週からすぐにでも走り始める」とやる気満々。今年1月に当時のWBA王者アンソニー・マンディン(豪)に敵地挑戦して以来、2度目の世界アタックに意欲的だった。

 またこの日は、大之伸くま(福間S)に2度続けて挑戦したフェザー級2位・阿部元一(ヨネクラ)がタイ同級7位のトーンジャルン・マハサップコンド―に10回判定勝ちで再起。同僚でS・フライ級1位にランクされる結城康友はプラプラーム・ポープリチャ―(タイ)に2回KOに下している。

 

加山がKO勝利 10月25日

 

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元日本ウェルター級王者で現S・ウェルター級4位にランクされる加山利治(ワタナベ)が比国ウェルター級3位のセサール・ダシリョに5回2分37秒でKOした。
開始すぐに左ジャブでダウンを奪った加山。手数が少ないながらも前進するダシリョに対し、その後は右のタイミングを探りながらボディーも重ね、最後は右カウンターをジャストで決めた。倒れたダシリョはテンカウント。「またチャンピオンになりたい」と3度目となる2階級制覇挑戦をアピールしている。

 

ハリスKO防衛 10月24日

 

 前回4月の接戦のあとを受けてドイツ・ベルリンでオクタイ・ウルカル(トルコ=WBA4位)との再戦に臨んだWBA世界S・ライト級王者ビビアン・ハリス(米)が11回KO勝ちで3度目の防衛を果たした。
 両者ともガッツを前面に、持ち味のテクニックをフルに披露する白熱戦となったが、ハリス・ペースで進行。そして11ラウンド、ハリスは右フックを叩き込んで試合を終わらせた。ハリスは「彼(ウルカル)は初戦よりずっと強かった。だから戦い甲斐があった」とコメントした。
 ハリスは25勝17KO1敗1分。ウルカルは34勝11KO3敗となった。

 

カルザギV15達成,ポンセ豪快KO勝ち … 10月24日

 

●カルザギV15達成

 WBO世界S・ミドル級王者ジョー・カルザギ(英国)は10月22日スコットランドのエジンバラで6位カバリー・サレム(エジプト)の挑戦を受け、3−0の判定勝利で15度目の防衛を果たした。

 バッティングでカットを負ったカルザギは4回にダウンを奪われたが、最終回に倒し返し大差の勝利を飾った。(スコアは117-109、118-107、116-109
)カルザギはL・ヘビー級転向をほのめかし、IBF王者グレンコフ・ジョンソン挑戦を実現させたい意向だ。

●ポンセ豪快KO勝ち

 メキシコ軽量級のハードパンチャー、ダニエル・ポンセ=デレオン(WBO・S・バンタム級2位、WBC3位)は10月22日テキサス州エルパソでエマヌエル・ルセロ(米=昨年マニー・パッキアオに挑戦)と空位のNABO王座を争い、3回2分51秒KO勝ちを収めた。

 ワイルドなパンチで主導権を握ったポンセ=デレオンは3回、ダウンを奪った後、左でルセロを大の字にさせた。22勝21KO無敗となったポンセは主要4団体の王者に宣戦布告。中でも一番対戦したいのはWBCのラリオスだという。

●トーレス甥KO勝ち

 日本在住の元世界王者ヘルマン・トーレス氏の甥に当たるアルマンド・トーレス(メキシコ=日本名・大関一郎)がメキシコに里帰り。10月22日メキシコシティ近郊のネッサ市で(会場はチキータ・ゴンサレス所有のホール)バランニ・ゲレロと10回戦を行い、4回KO勝ちを収めた。試合はダブルノックダウンが起こり、先に立ったトーレスの勝ちという、激戦だった。

●マガリャネス王座獲得

 空位のメキシコ・ミドル級王座決定戦が10月22日ティファナで行われ、地元のグスタボ“クバニート”マガリャネスがリカルド・オルメダに9回2分33秒TKOしてベルトを獲得した。

 マヨルガばりのラフファイター、マガリャネスに対し長身のオルメダが対抗したが、最後は2度ダウンを喫してストップされた。これでマガリャネスは28勝22KO無敗。以前WBOのJ・ミドル級にランクインしていたが、今ははずれている。(三浦勝夫)

 

サーシャが防衛 10月19日

 

日本バンタム級戦、池森に判定勝ち

 18日夜後楽園ホールで行われた日本バンタム級タイトルマッチは、チャンピオンのサーシャ・バクティン(協栄)が1位池森久貴(帝拳)を得意の左ジャブ主体のアウトボクシングでかわし、3−0判定勝ち。これで5度目のタイトル防衛に成功した。8回にバランスを崩したところに池森の左ボディーブローが当たりノックダウンダウンをとられる不運もあったが、まずは文句なしの勝利。「KOできればよかったけど、相手も研究していたから」と判定勝利にもサーシャは不満はなさそうだった。これで日本でデビュー以来12連勝5KO負けなしと順調だ

 この日のセミの10回戦でひと波乱。日本S・バンタム級2位の鮎川圭祐(ナカハマ)がノーランク小田島務(新日本仙台)の左フックを浴びて4回1分49秒KO負け。

 

佐竹、KOで陥落 荒木はTKO完敗 10月19日

 

大阪のダブル東洋戦

佐竹と荒木、ともに東洋で討ち死にーー。18日、大阪府立体育会館第1競技場で行われたダブルOPBF戦は日本選手が揃ってKO(TKO)で敗れる結果となった。
先に登場した佐竹政一(明石)は保持するS・ライト級王座の10度目の防衛戦に臨んだが、1位のファイター、金正範(韓国)に捕まり初回に1度ダウンを奪われると、2回にも倒されてテンカウント。タイムは2分6秒。切望する世界を目前に、衝撃のノックアウト負けで9度守った王座を明け渡してしまった。
「(カルロス)マウサに負けたのとは違う」と佐竹。「スッキリした。今後は現時点では考えられない」。ファンにとってはまさかの結末だった。

続いてミドル級、日本王者の荒木慶大(泉北)はサキオ・ビカ(豪)と空位の王座を争った。荒木は生命線のジャブが少なく、ビカの力強さに後手に回って何度もぐらつかされる一方的な展開。数知れないピンチをまさに気迫でしのいだ荒木だったが、ついに10回、崩れ落ちるようにダウンすると連打にさらされてストップされた。TKOタイムは2分23秒。
「相手が強かった。結果がすべて。悔しい」と語った荒木。日本王座は持ったままだが「ゆっくり考えます」と時間を置く考えだ。

 

國見が防衛、中岸もデビュー 10月17日

 

OPBF・S・バンタム級戦

 17日、石川県産業展示館で行われたOPBF・S・バンタム級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオン・國見泰央(カシミ)が3位の林興植(韓国)に5回1分28秒負傷判定勝ちした。スコアは48ー47(豪)、49ー47(日)、47ー49(韓)の2ー0。
 先制攻撃を仕掛けた國見と手数の多い林が打ち合う試合は、KO決着もちらつきはじめた4回、林のバッティングで國見が左目上をカット。
 結局、続く5回に2度目のチェックで続行が不可能とされ、消化不良の幕切れとなった。左ボディーと右で林を弱らせた國見だが被弾も多かったのは反省点だ。
「勝ったので結果的には満足」と、ひとまずは初防衛に安堵した國見。次は2月にも2位の菅原雅兼(松田)と名古屋で対戦する。
 またこの日は、アマ資格の停止問題で揺れた中岸風太(カシミ)がプロデビュー。1勝2敗の山口雄司(常滑)を、2回2分39秒に連打でストップした。「デビューできて嬉しい。緊張はしなかった」と幸先のよい船出を喜んだ。
 ほかに、前OPBF王者のジムレックス・ハカ(比)に挑んだ坂下勇(カシミ)だったが、バッティングによる出血で5回に試合は終了。こちらは0ー2で判定負けとなった。

 

岡本、最終回TKO! 10月17日

 

 17日、福岡県・久留米県立体育館で行われた10回戦は、日本バンタム級6位の岡本裕(=ゆたか、久留米櫛間)がノーランクの川根由久(小倉高橋)を最終回2分46秒TKOで下している。
 左腕を下げ、フリッカージャブを多用。ボディーワークをディフェンスの軸とする岡本は、序盤からフェイントを駆使した攻撃でポイント。ランク獲りを狙う川根も基本に忠実な攻防で中盤ペースアップし徐々に挽回した。
 最終回、さらなる追い上げを狙った川根が攻め込もうとした瞬間、ロープを背負った岡本が「狙っていた」右カウンターをジャストミート。半回転してダウンした川根は必死に立ち上がったものの、再び岡本が同じブローをヒットすると、レフェリーがすかさず試合をストップした。岡本は10勝8KO1敗1分。善戦の川根は10勝3KO4敗。

 

ナバーロ前哨戦で楽勝 10月17日

 

 1月3日、川嶋勝重(大橋)に挑戦が内定しているWBC・S・フライ級1位ホセ・ナバーロ(米)は10月15日(現地時間)テキサス州イーグルパスでミゲール・デルバジェ(米)と10回戦を行い。3回TKO勝ちを飾った。

 相手が格下にスイッチされたナバーロはスローな立ち上がりながら、2回にダウンを奪い、3回開始早々ストップに持ち込んだ。ナバーロは21勝9KO無敗。デルバジェは8勝2KO9敗。

 

本望、王座守る 10月16日

 

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日本S・フェザー級戦

 16日、後楽園ホールで行なわれた日本S・フェザー級タイトルマッチ10回戦は、王者・本望信人(角海老宝石)が1位挑戦者の中村つよし(スペースK)を判定で退けて6度目の防衛に成功した。両者は昨年9月、本望の3度目の防衛戦で対戦し4回負傷引き分け。今回が再戦だった。
 序盤こそ中村が右クロスで本望の左ジャブに対抗したが、王者もペースアップ。ジャブから切り崩し、まとめ打ちをして中村を突き放していった。スコアは98-93が2人で99-92が1人の3−0。ダウンシーンはなかったものの、本望が実力の差を見せつけた形だ。再戦を制した本望は「練習でやったことはまあ出たと思う」。一方の中村は涙しながらも「自分の勝ちはないと思う」と結果を受け入れている。
 また、セミでは日本初の4階級制覇をもくろむウェルター級王者の前田宏行(角海老宝石)がS・ウェルター級で試運転。韓国同級2位の李朱永を相手に10回戦に臨み、打ちまくった末にダウンを奪って4回12秒TKO勝ちした。

 

中島、チャナに判定負け 10月15日

 

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 日本L・フライ級9位中島健(グリーンツダ)は11日タイのヤラで元世界ミニマム級王者チャナ・ポーパオイン(タイ)と対戦したが、6回判定負けを喫した。

 

福原、ボディーでKO 10月13日

 

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13日、後楽園ホールで日本S・バンタム級3位の福原力也(ワタナベ)はファイターの石田隆次(甲府岡本)と対戦、見事な左ボディー一発で悶絶させた。
4回、前進してはフック攻撃をする石田の急所にグサリ。少し遅れて、苦痛の表情で倒れた石田はそのまま10カウントされた。KOタイムは1分21秒。
「自分としては(東洋より)できれば日本をやりたい」と福原。王者・中島吉謙の動向をうかがいながら機会を待つ構えだ。

またセミでは、平戸忍を破ってランク入りした寒河江和也(フェザー級9位=シャイアン長谷川)が梅津宏治(ワタナベ)に7回2分52秒TKO負け。梅津は寒河江の強打にさらされながらも奮闘、手数多く反撃してストップ勝ちした。
そのほか、フライ級10位の姫野崇史(ワタナベ)は森本裕哉(大橋)に8回判定勝ち。初回に得意の左フックでダウンを奪っている。

 

バイヤーKOで奪回 10月13日

 

 WBC世界S・ミドル級王者クリスティアン・サナビア(イタリア)は10月9日ドイツのエルフルトで前王者マルクス・バイヤー(ドイツ)の挑戦を受けたが、6回KO負けで初防衛に失敗した。

 試合は5ラウンドまでサナビアがポイントリードしていたが、6回バイヤーの左フックが爆発。そのまま試合は終わった。3度目の同タイトル獲得となったバイヤー(33歳)は30勝12KO2敗。

 

24秒KOは日本記録 10月12日

 

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10月11日、日本フライ級タイトル戦

 10月11日に後楽園ホールで行なわれた日本フライ級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオン内藤大助(宮田)が挑戦者の小嶋武幸(横浜光)をわずか24秒ノーカウントでノックアウトしたが、これは日本タイトル戦史上で全階級を通じて最短の記録。これまでは1965年6月17日に同じく後楽園ホールで、藤猛(リキ)が笹崎那華雄(極東)を右フックのワンパンチKOした日本J・ウェルター級王座決定戦の45秒が最短のレコードだった(この試合は10カウント含む)。

 

内藤秒殺! 日本フライ級戦 10月11日

 

 11日、後楽園ホールで行われた日本フライ級タイトルマッチは王者・内藤大助(宮田)が4位の小嶋武幸(横浜さくら)をわずか24秒でノックアウト、初防衛をはたした。
 オープニングブローがすべてを決めた。打ちかかろうとする小嶋を右のカウンターでダウン。立ち上がった小嶋を追撃し、またも倒して試合を終わらせた。「僕の方が冷静だった」と王者は余裕の表情。次は4月にカーニバル戦となりそう。

 セミでは林田龍生に勝って世界ランク入りした升田貴久(WBA・L・フライ級12位=三迫)が古川啓介(全日本P)に判定勝ちしている。

 

丸山は大差判定勝ち 10月11日

 

11日、博多スターレーンで行われた10回戦は日本S・フライ級7位の丸山大輔(筑豊)がタイ同級8位のヨードペット・ソーサクンパンに3―0(99―92、100―91、98―92)の大差判定勝ちを収めた。
 落ち着いた立ち上がりを見せた丸山は、中盤以降、右フックと返しの左フックでタイ人を再三ダウン寸前に陥れたが、クリンチで後続打を断たれ、KOならず。4試合連続判定勝利に終わったが「倒せなかったけど、少し吹っ切れた感じがする」。
 来年2月か3月にOPBF王者ウエンペット・チュワタナに挑戦すべく交渉を開始した、と井上通文会長は語っている。

 

不敗新鋭中森13連勝マーク 10月11日

 

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 新人王前堂は判定勝ち

 沖縄の不敗ホープ、中森宏(平仲BS=日本ライト級8位)が10日沖縄県立武道館に登場。タイ同級8位のヒノ・キャットドーボーウボン(タイ)を4回2分04秒KOに沈め、デビュー以来13連勝9KOをマークした。
 この日初めて外国選手を迎えた中森は、初回にジャブをカウンターしてダウンを奪い、さらに4回に2度のダウンを奪うと、桑田レフェリレーはそれ以上試合を許さなかった。「やりにくかったけど、スピードで圧倒できた」と試合後の中森。今後も東京・沖縄と交互に2ヵ月ごとに試合をこなし「来年中には日本タイトルを狙いたい」という。
 この日のセミでは、昨年の全日本新人王MVP獲得の前堂真人(具志川=日本フェザー級4位)がタイのチョンダン・ソーロマヤノン(タイ)に3−0判定勝ち。速いコンビネーションは出たがいつもの追い足がなく、一度もダウンを奪うこことができなかった。(勝連啓介・記)

 

川崎が桑名を返り討ち 10月05日

 

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 4日、後楽園ホールで行われた日本S・ウェルター級1位・川崎タツキ(草加有沢)と同級6位の桑名竜一(トヤマ)のダイレクト・リターンマッチは前回同様、川崎の判定勝利となった。今回も川崎が前へ出て桑名がいなす展開。ダウンシーンはなく、川崎が馬力にまかせて攻めきり、3−0で制した。しかし、単調な内容に「(王者の)キムさんに勝てません」と川崎は反省しきり。
 またセミでは元日本ランカーの菊井徹平(花形)がジャブを駆使して、フライ8位の原口清一(草加有沢)に8回判定勝利している。

 

稲田、王座獲得ならず 10月04日

 

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ローレンテに0−2判定負け
OPBFライト級戦

 2日、後楽園ホールでOPBFライト級タイトルマッチ12回戦が行われ、同級9位の稲田千賢(帝拳)が王者のデニス・ローレンテにアタックしたが、判定で敗れた。スコアは115-115、114-115、109-119の0−2で両者、ダウンシーンはなし。稲田は3月に嶋田雄大(ヨネクラ)の日本タイトルに挑んで以来の再起戦。その舞台でワンランク上の王座を目指したが叶わなかった。
 伸びのある左ストレートで出てきたサウスポーの王者に、序盤こそ臆せずリズミカルに左でいなした稲田。だがローレンテが徐々に馬力をアップするにつれ、手数が減った。距離を潰されてクリンチも増え、ポイントを奪い取る攻撃に至らず。悔しい連敗となってしまった。稲田は15勝11KO2敗。
 2月の長嶋健吾戦での分の良いドローに続いて、日本のトップクラスに立ちはだかったローレンテは21勝目(11KO2敗4分)。「脚を使われて大変だった。(長嶋より)背が高く、体が丈夫だった」と敗者の印象を語った。3度目の防衛に成功。
 なお、この日の前座には帝拳ジムのホープたちがこぞって登場。セミファイナルでは世界ランカーのホルヘ・リナレスが朴成勲(韓国)を苦もなく初回KO。
 粟生隆寛は佐藤要介(ヨネクラ)とダウンを1度ずつ奪い合って初の判定勝ち。下田昭文も竹下隆之(角海老宝石)を判定で下した。
 日本フェザー級10位の矢代義光は李承鉱にダウンを奪われたが、バッティングによる初回負傷引き分けで命拾い。元国体王者の高橋浩樹はデビュー戦を3回TKOで飾っている。

 

金井、デビュー14連続KO 10月04日

 

デビュー以来13連続KO勝ちのフェザー級1位、金井晶聡(姫路木下)があっさり日本記録に王手をかけた。3日、大阪市のIMPホールで金井はシンダム・モンサイチョン(タイ)と対戦。初回2分52秒、左を外して叩き込んだ右ストレートで倒し、14連続KO勝利を飾った。これで、元世界王者の浜田剛史の持つ日本記録、15連続にあと一つだ。
記録更新を狙う金井は「偉大な記録に恥ずかしくないよう、日本タイトル戦で挑戦して決めたい」と宣言。「交渉事だからどうなるか。だが、もちろんそうしたいのはヤマヤマ。」と陣営もその心意気に応えてタイトル戦を次にしたい考えだ。ちなみに、デビューからのものとしては、これで自身と丸山大輔(筑豊)のタイ記録を更新したことになる。

 

クリチコ弟負傷判定勝ち レイシー、オウマが戴冠 10月03日

 

10月2日(現地時間)ラスベガスで元WBOヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)は元ランカー、ダバリル・ウィリアムソン(米)に5回途中、負傷判定勝ち。レイモン・ブリュスター戦以来の再起を果たした。クリチコはダウンを喫したが、偶然のバッティングで額をカットし、試合はストップ。ポイントで有利だったため手が上がった。

 同じシーザース・パレスのリングではカシーム・オウマ(ウガンダ)がバーノ・フィリップス(米)に判定勝ちでIBF・J・ミドル級王座を獲得。またホープ、ジェフ・レイシー(米)がシド・ベンダープール(カナダ)に8回TKO勝ちで空位のIBF・S・ミドル級王座を獲得した。

 

トリニダード−マヨルガ激闘!(結果) 10月03日

 

再起のトリニダード、マヨルガ倒す

2年半ぶりにリングに復帰した3階級制覇王者フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)が10月2日(現地時間)ニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンで前ウェルター級統一王者リカルド・マヨルガ(ニカラグア)に8回KO勝ちを収めた。

 試合は出だしからマヨルガがケンカ戦法で仕掛け、いきなりヒートアップ。しかしブランクを感じさせないトリニダードのアタックでマヨルガはピンチに。3回、ダウンを奪ったマヨルガだが、4回から再びトリニダードがペースを握り、8回一気に畳みかけ、3度倒してストップした。タイムは2分39秒。

 同胞の前で復活のノロシを上げたティトにはホプキンス、あるいはデラホーヤとの再戦がクローズアップされる。

 同じリングではトラビス・シムズ(米)がブロンコ・マクカート(米)に3−0の判定勝ちでWBA・S・ウェルター級(ノーマル)王座を防衛。ザブ・ジュダー(米)はウェイン・マーテル(米)に初回KO勝ち。


アルバレス勝ち王座は空位のまま 
WBA・L・フライ級

 トリニダードの再起戦と同じMSGのリングでは二つの世界タイトル戦が行われた。WBA世界L・フライ級王座をはく奪されたロセンド・アルバレス(ニカラグア)は、暫定王者べビス・メンドサ(コロンビア)と接戦の末2−1で判定勝ち。この結果、王座は空位のままで、近く決定戦が行われる。
 同じく行われたWBA世界S・ウェルター級タイトル戦は、不敗王者トラビス・シムス(米)が元WBO王者のブロンコ・マッカート(米)に3−0の判定勝ちを飾り、昨年12月に手にしたタイトルの初防衛に成功した。

 

OPBFライト級戦(結果) 10月02日

 

稲田、王座獲得ならず
ローレンテに0−2判定負け

 2日、後楽園ホールでOPBFライト級タイトルマッチ12回戦が行われ、同級9位の稲田千賢(帝拳)が王者のデニス・ローレンテにアタックしたが、判定で敗れた。スコアは115-115、114-115、109-119の0−2で両者、ダウンシーンはなし。稲田は3月に嶋田雄大(ヨネクラ)の日本タイトルに挑んで以来の再起戦。その舞台でワンランク上の王座を目指したが叶わなかった。
 伸びのある左ストレートで出てきたサウスポーの王者に、序盤こそ臆せずリズミカルに左でいなした稲田。だがローレンテが徐々に馬力をアップするにつれ、手数が減った。距離を潰されてクリンチも増え、ポイントを奪い取る攻撃に至らず。悔しい連敗となってしまった。稲田は15勝11KO2敗。
 2月の長嶋健吾戦での分の良いドローに続いて、日本のトップクラスに立ちはだかったローレンテは21勝目(11KO2敗4分)。「脚を使われて大変だった。(長嶋より)背が高く、体が丈夫だった」と敗者の印象を語った。3度目の防衛に成功。
 なお、この日の前座には帝拳ジムのホープたちがこぞって登場。セミファイナルでは世界ランカーのホルヘ・リナレスが朴成勲(韓国)を苦もなく初回KO。粟生隆寛は佐藤要介(ヨネクラ)に、下田昭文は竹下隆之(角海老宝石)に判定勝ちした。日本フェザー級10位の矢代義光は李承鉱にダウンを奪われたが、バッティングによる初回負傷引き分けで命拾い。元国体王者の高橋浩樹はデビュー戦を3回TKOで飾っている。