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出頭のカルデロンさん父を強制収容 母は仮放免延長

2009年3月9日14時14分

写真:自宅を出て、のり子さんを学校へ送るカルデロンさん夫妻=9日午前7時22分、埼玉県蕨市、関謙次撮影自宅を出て、のり子さんを学校へ送るカルデロンさん夫妻=9日午前7時22分、埼玉県蕨市、関謙次撮影

写真:東京入管に出頭するカルデロン・アランさん(左)と妻サラさん=9日午前8時47分、東京都港区、細川卓撮影東京入管に出頭するカルデロン・アランさん(左)と妻サラさん=9日午前8時47分、東京都港区、細川卓撮影

写真:出頭する東京入管の前で、報道陣の質問に答えるカルデロン・アランさんと妻サラさん=9日午前8時47分、東京都港区、細川卓撮影出頭する東京入管の前で、報道陣の質問に答えるカルデロン・アランさんと妻サラさん=9日午前8時47分、東京都港区、細川卓撮影

写真:会見に臨むカルデロン・のり子さん(右)と母サラさん=9日午後、東京・霞が関、細川卓撮影会見に臨むカルデロン・のり子さん(右)と母サラさん=9日午後、東京・霞が関、細川卓撮影

写真:会見中に唇をかみしめるカルデロン・のり子さん=9日午後、東京・霞が関、細川卓撮影会見中に唇をかみしめるカルデロン・のり子さん=9日午後、東京・霞が関、細川卓撮影

写真:母サラさん(左)とともに会見に臨むカルデロン・のり子さん=9日午後、東京・霞が関、越田省吾撮影母サラさん(左)とともに会見に臨むカルデロン・のり子さん=9日午後、東京・霞が関、越田省吾撮影

 不法滞在で国外退去処分が確定後、改めて在留特別許可を求めていた埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・アランさん(36)と妻サラさん(38)が9日、東京入国管理局に出頭した。一家が3人全員の滞在を求める方針を変えなかったため、同入管はアランさんの身柄を収容した。サラさんについては、長女の滞在問題が残っているため、16日まで仮放免を延長した。

 在留期限が切れるこの日までに全員が帰国するか、長女で中学1年ののり子さん(13)だけ残るか決断するよう迫られていたが、アランさんは出頭前、「のり子のために一家で残りたい。収容という事態になっても、考えを変えるつもりはない」と改めて話した。

 この問題をめぐっては、森法相が6日、全員帰国が原則としつつ、日本で生まれ育ったのり子さんが日本で勉強することを望むなら、適法に滞在する3人の親族などが養育することを条件に、のり子さんのみ在留特別許可を認める方針を示している。一家の代理人弁護士は、両親が強制送還される場合は、のり子さんだけを日本に残す方針を明らかにしている。

 両親は92〜93年、出稼ぎのため、それぞれ他人名義のパスポートで不法入国。日本で結婚し、のり子さんを出産した。サラさんが06年に逮捕されたことをきっかけに一家は国外退去処分となり、裁判でも争ったが08年9月に敗訴が確定した。

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