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政府高官発言「奇異な感じ」 小沢氏一問一答

2009年3月7日14時46分

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 民主党の小沢代表が7日午後、党本部で記者団に対し、西松建設の違法献金事件などについて語った内容は次の通り。

 ――西松建設問題で、政府高官が「自民党側は立件できない」と発言したことに与野党から批判が出ています。

 うん、僕は直接その話は聞いてませんので、コメントする立場にないですけれども、それが事実とすれば、ちょっと奇異な感じがしますね。

 ――自民党の二階経産相の方に捜査の手が伸びているようです。

 いやあ、それは人様のことはわかりません。

 ――昨日、自身の進退問題は「きちんと結論が出てから」と。いつですか。

 それはわからない。最終的にこうだ、という結論が出た時ということです。

 ――逮捕された公設第1秘書の起訴の時ですか、判決の時ですか。

 その時点で、私どもは、そのー、今回の逮捕についても合点がいかないということを言っているわけですし、それから従ってそれが、起訴されたり、あるいは裁判で罪になったりというようなことは、考えていないというのが現状の段階ですから、ま、いずれにしても、時期がいつか私から何日とか、いつごろとかではないと思います。常識的に最終的な結論出た場合、という意味で申し上げた。

 ――自民党議員が西松建設からの献金を続々と返金しています。ご自身は。

 ですから、最初から申し上げております。これもまた、そういった違法な仕方で、脱法な仕方で政治団体の原資が集められたものだった、いうことが、今まだ、マスコミを通じてしかわからないわけですから、それが、確定した時点におきましては、私は最初からそういう場合には、返金したいと言っております。ですからそれは変わりありません。

 ――衆院選に向けた地方行脚が止まっているが、再開のめどは。

 地方行脚したいけれども、こうやって諸君に囲まれていちゃ、地方行脚もできないから、できるだけ早く地方へ出て、晴れて、皆さんとまた話し合う、ふれあいの機会を設けられたい、設けられる、できるだけ早くそういう機会がまた来るように、いうふうに願ってます。

 ――名古屋市長選に立候補する民主党の河村たかし衆院議員(愛知1区)と6日に会われたが、どういう言葉を。党推薦について、10日の常任幹事会にはかかりますか。

 ええとね、市長選挙については、ま、もうすでにみんな知ってると思うけど、県連、市議団、県議団との中で、いろいろ議論があって、最終的に私に調整を任せるということで、県連会長以下、市議団と県議団の代表もおいでになって、そして任されたわけですよ。そこで、河村君を呼んで、とにかく彼から何としても出るということであれば、仲間のみんなが了解するようなことじゃなきゃダメだよということで、私が提示しましたのは推薦するにあたって、きちんとすみ分けしてくれ。その一つは、政策の決定発表にあたっては、とくに名古屋市議団のみなさんと十分話し合ったうえで、結論を得るようにしてくれ。それから、もう一つは市長選に回るとすれば、1区の後継の候補者の問題ありますから、これについては、市長選の結果がどうであれ、河村君自身の、それから後援会、この両者が全面的に、県連、そして最終的に党本部の決めた候補者を全力で推薦する、この二つを誓約してくれということで話しまして、昨日、誓約書に本人と後援会長の署名、捺印(なついん)の誓約書の文書を持ってこられましたので、それで、じゃあ、地元で、みなさんと話し合ってくれ、ということで帰ってもらいました。ですから、それでよしとなれば、ま、次の常任幹事会にかけられるかはまだちょっとわかりませんけど、よしとなれば、推薦ということになるだろうと思います。

 ――どんな言葉を河村さんにかけられた?

 いや、あのー、とくに議員との場合は、それはあのー、民主党所属の議員としての最低のルールは守んなきゃいけないけども、ある程度、自由気ままな言動も許されるけれども、首長ちゅうことになると、本当に市民の生活そのものの問題だし、またみんなの協力と理解を得られなければ、現実、市政はできないんだから、そういう意味で今言った二つのことだけは、きちんと守って、守るということを約束したうえで、というふうに話をしました。

 ――これから鳩山一郎元首相の没後50年の式典には行きますか。

 ええ、(民主党の鳩山由紀夫)幹事長から、ちょっとでもいいから顔出してくれというお話がありましたから、いくつもりでおります。

 ――西松建設の件で二階経産相に裏献金との報道がありますが、どう見ていますか。自民党の説明責任は。

 今さっきも言ったように、二階さんのことについては私はわかりませんから、とにかく今、論評する何物も持ってません。それから、自民党の国民に対する、本人と自民党の国民に対する説明責任は、本人と自民党が考えることだと思います。

 ――東北地方の公共工事受注には、逮捕された公設第1秘書の大久保氏の影響が大きかったと思いますか。

 私は、彼が、それだけの力ちゅうか、影響力というか、いうのを持っているとは思いませんし、また、それをいろんな形で行使した、というふうには思っておりません。

 ――大久保氏が西松建設本社に行って、幹部と献金方法の詳細について話し合っていたとのことだが、知っていましたか。知っていない場合は小沢事務所の体質に問題はなかったですか。

 (4日の)会見の時からずっとこの問題起きてから申し上げてますのは、献金はほんとに大勢の方々から個人法人問わずいただいておりますから、個別の献金のことにつきましては、私は報告は受けておりませんからわかりません。ただ、一般論として、献金してくださる方に、お願いを申し上げるということは、直接お願いできる方もあるし、それから大勢ですから、直接会って回ることのできない方には、今回もあるいは、今年もよろしくお願いしますという文書でお願いをしておることは知っております。

 それは、いずれにしても、献金をしてくださる方に、よろしくお願いしますということ自体は、これは社会通念的にも、政治献金だけじゃなくて、これはごくごく当然自然のことだと思います。

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