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【J1:第1節 鹿島 vs 浦和】フォルカーフィンケ監督(浦和)記者会見コメント(09.03.07)

3月7日(土) 2009 J1リーグ戦 第1節
鹿島 2 - 0 浦和 (16:04/カシマ/37,878人)
得点者:22' 野沢拓也(鹿島)、51' マルキーニョス(鹿島)
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●フォルカーフィンケ監督(浦和):

「今日、90分を通していいパフォーマンスを見せていたかと言えば、一切そんなことはありません。残念ながら得点を決められなかったので、その意味で結果というのは妥当ではないかと思います。しかし、私たちのチームは今シーズンから新しく4−4−2に取り組んでいますし、一部の時間帯ですけど非常に良いプレーを見せられたのではないかと思います。ただ、忘れてはならないのは、今日の対戦相手のことです。今日の対戦相手は非常にすばらしいチームでしたし、永年に渡って1つのチームとして活動していることがよくわかるチームでした。とても手強い相手と今日は対戦したと思っています。
私がとても大きな怒りを感じたのが、実際に前半と後半に1度ずつあったんですが、前半のFK後、後半のCK後、私たちが攻めていたにもかかわらず、そこからカウンターを食らって失点をしてしまいました。本当であるならこういう高いレベルのところでは、このようなことが起きてはいけないのですが、実際に今日は起きてしまいました。このような形から2失点してしまったことは非常に残念に思っています」

Q:失点のシーンですが、組織としてまずかったのか、それとも個人としての対応がまずかったのか。どのようにお考えですか?
「両方だと思います。特に前半のFKは個人のミスもありました。そして特に、後半の失点に関してはとても大きな怒りを感じました。なぜかというと、実際にこのことにつきましては選手たちとも話していたわけです。このようなことに気を付けなくてはいけないと私のほうから指示を出していました。ですのでから後半に入ってすぐ0−2になって、ゼロゲームを続けなくてはいけないことを想像したくもありませんでしたし、そういう意味では非常に残念だと思っています。もちろんそれぞれ、個人のミストかもありますけど、組織的なことでいえばボールに最も近かった中盤の選手の切り替えが遅かったということも1つの要点として言えるのではないでしょうか。
しかし、忘れてはいけないのは鹿島アントラーズのほうにもしっかりとおめでとうと言いたいです。なぜかというと、今日のゲームを見てもよくわかったんですが、鹿島アントラーズというのは非常に長い間、チームとして成長してきたんだと、成熟されたチームであることを今日も証明したと思います。特に攻撃に関しましても、守から攻の切り替えがとても素早いですし、それから2人のFWに関しましてもお互いのことをよく知っていて、しっかりとしたコンビネーションが出来ていると思いました。そして中盤の選手が攻守の切り替えのときに連動した動きを見せている。とても質の高いチームであったと思います。そして一体感を感じることができるチームでした。ですので、私からももう一度、鹿島アントラーズにおめでとうという言葉を贈りたいです。しかし、私たちが1−0ででリードしていたら、鹿島がどういうリアクションを見せたかというのもぜひ見たかったことです」

Q:攻撃について、パスはつながるがフィニッシュまでいかなかったことと、鹿島のプレスの影響はどれくらいあったと思いますか?
「実際に、パスを回すことはすごく出来たわけですけど、しかし得点チャンスにつながる最終的なパスというのはなかなか出すことができませんでした。そうしたパスが少なかったのは事実です。そして相手のチームにとって最も危険なゾーンである場所に、残念ながら私たちの方から相手が嫌がるような危険なパスを出すことがなかなか出来ませんでした。そういう意味では、100%の得点チャンスをつくった数が少なかったのは事実です。しかし、前半の5〜6分だったと思いますが、こちらのコンビネーションプレーから原口元気がとても良いシチュエーションで得点チャンスが生まれたわけです。彼は良い形で相手のペナルティエリアに入ることが出来たと思います。残念ながらファウルされましたが、ここで1−0でリード出来ていれば、試合の流れもまた違ったものになってたんではないかと思います。
私はあまり多くの批判を語りたいと思いませんし、もし批判があっても建設的なものにしたいと思います。なぜなら、忘れてはならないのは、このチームというのは長年にわたって3−5−2のシステムをプレーしてきました。非常に長い間です。新しいシステムに変わるという今この時期に、すべてがうまくいくとは限りません。ですので、このチームには十分な時間を与えなくてはいけないと思っています」

Q:後半途中に、エジミウソンと山田を投入しましたが、その意図を教えてください。
「まず、山田という選手は非常に高い能力を持った選手だと思います。皆さんご存じのように、私たちのチームというのは、今までプレーしてきたシステムの影響もありまして、残念ながら右サイドバックそれから左サイドバックの選手はそれほど多くないという状態です。しかし、この山田という選手は非常に優れた能力で、彼ならばサイドバックというポジションをプレー出来るわけです。しかも彼の場合は守備でチームに貢献するだけでなく、守備陣からゲームを組み立てるときにも、チームにとってすばらしいパスを配球することも出来ます。ですので、彼の1人の選手としての能力、ゲームを組み立てることが出来ることを考えて、ヤマ(山田)を投入しました。
それからエジミウソンに関してですが、エジミウソンというのは、相手にリードされているときでも、いつでも彼を前線に送り出すことが出来る、とても良い選手だと思っています。彼は得点チャンスを作り出すことも出来ますし、自らアシストを決めたり得点を決めたり出来るわけです。もちろん、得点、もしくはアシストという結果がしっかり残らなかったことに関しては残念ですけれど、それでもしっかりとした意図があって、この2人を投入したと思っています」

以上