すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦とその仲間の活動

そろそろ第二幕開演

2009-03-07 22:52:39 | Weblog
案の定、自民党側の西松献金が問題になりはじめた。東京地検特捜も小沢代表の捨て身の反撃や、民主党の一応の団結を見誤ったのだろう。官邸筋は、小沢代表の辞任や民主党内のごたごたなどを期待したのだろうが、予算案問題を含め、その見込みの甘さが再び露呈した感じだ。共同通信によると西松側から自民党議員への裏献金の情報もある。そりゃそうだと思う。ついこの間まで、買い物袋に入れられた「紙の塊」が議員室で手渡されるというのが常識になっていたはずだ。
政治資金規正法による申請というのは、そういう闇の世界の献金を、少しでも公然化することに意義があり、そのレベルが限界というのはこの世界での常識だったはずだ。だから、その裏にどの組織が、どのようなやり方で金で集めたかは問われないはずなのに、事前の任意聴取もなく、公設秘書の逮捕そして議員事務所の強制捜査というのがいかに異常なことか分かるだろう。だからこそ、つぎからつぎへと怪しげな「関係者」情報を出して小沢事務所側の法律違反を既成事実化しようとしたのだが、それも官邸側のフライングで完全に裏目に出た感じがする。
実は小生もひやひやだったのだが、今日はセンター南で街宣してみたら、チラシのはけもよく、多くの方に激励されて、「ああ、国民は冷静なんだな」とつくづく思った。よくも悪くも、しだいにテレビ・新聞利用の情報操作には動かされなくなってきていると感じる。それをわからないのは、小泉劇場選挙の成功体験の夢から覚めていない官邸の連中なのだろう。
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メディア・パッケージ:法廷外判決を誘導する仕組み

2009-03-06 22:27:48 | Weblog
小沢秘書逮捕騒動はだいたい予想したとおりの展開となりつつある。小沢代表も危機感を持っているのだろう、それは小沢さんの最初の説明を否定するような情報が新聞記事の一面を覆っているからで、なんと連日の記者説明をするようになった。
しかし、小沢側が西松建設に献金をもちかけていたとか、資金管理団体への献金は政治団体ではなく、西松が裏にいることは認識していたとか、そうした情報をよく見ると、一体誰がそれをしゃべっているかというと、実は主語がない。拘留している西松建設社長とか、小沢秘書が自白しているようではないようだ。
じつはここにメディアパッケージという、現代メディア戦略の基本手段がここで活躍している。このような問題はそもそも当事者が実態を公開しないかぎり、なかなか白黒がつけられないグレーゾーンの問題だ。そこで、検察・警察・官邸などが逮捕と同時に、これまで集めてきた周辺情報(退職した責任者、立場の弱い女子社員、解雇され不満を持っているものなどから簡単にあつまる)をパッケージでメディアに情報キットとして手渡すのだ。そうすると何とか情報を手に入れて記事にしなければならない記者は当然、これに飛びついて記事にすることになる。その結果、逮捕者は完全黙秘を続けていても、世間ではもう「真っ黒」の有罪判決を下してしまうのである。そうなれば起訴もしやすいし、また裁判官にも世論とことなった判決を下さなければならないというプレッシャーを与えることができる。これは鈴木宗男事件あyホリエモン騒動を思い出せば理解できるだろう。世界の重大事件のほとんどはこの分野の収益性に引かれた宣伝会社のアドバイスの元で、関係団体が必死のメディア戦略を展開しているのが世界の現実だ。実はこうした構図に、1980年代から日本企業が赤子の腕をへし折るように、国際企業訴訟で叩きのめされてきた。実は小生は危機管理の専門家として、そうした問題への警鐘をならしてきたのだが、日本企業側はその甲斐もなく、相変わらず訴訟社会の外国で餌食となっている。まあ、こうした手段を政府がとったと想像されることに、いやむろんその実態や真実がわかるのはずっと先だが.....日本政治の腐敗と政権交代という事実上の無血革命の重さがこの問題からも垣間見えるのである。
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いま世界で起こっていること

2009-03-05 00:16:45 | Weblog
コップの中の嵐といおうか、井の中の蛙と言おうか、目を転じれば日本政治のテイタラクの二行下にはもう世界の大ニュースが並んでいる。あたらしい動きもある。ハーグではボスニア紛争時のジェノサイド責任を問われてラドバン・カラジッチの裁判で罪状認否まで進んだ。クロアチアのツジマンやイスラム勢力のイゼトコヴィッチなど同じような責任があるが、両者は西欧社会の支援で大統領になり、カラジッチは後ろ盾のロシアの凋落の間に刑事被告人となった。彼がまだセルビア勢力の指導者だったときに、北部の国境まで来て貰ってあったことがあったが、それはまだスレブレニッツア虐殺のはるか前だったが、彼はもう戦争をやめたがっていた。それを引き伸ばし、最後に叩き潰したのはEUに他ならない。もうひとつは同じハーグでICC(国際刑事裁判所)がダルフール大量虐殺の責任に関して現職のスーダン大統領(バシル)に逮捕状を出した。むろんICCに逮捕権限はないが、ICC加盟国(日本を含む!)訪問時に逮捕される可能性も、国連安保理に逮捕要請が出される可能性もある。世界は急速に国際刑事裁判の方向に進みつつある。
一方、ヒラリー・クリントン国務長官がパレスチナのラマラを訪問。オバマ政権になっても、イスラエル支持を表明したが、実際にクリントン長官は現地を見て、イスラエルの入植やパレスチナ人居住地区への圧力に苦言を呈したとある。そりゃそうだ。空にそびえる高い分離壁を見れば、イスラエルで何が起こっているか、百聞は一見にしかずだろう。
世界は急速に動きつつある....日本政府の無能無策は景気対策だけではない。
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小沢代表政治献金問題続編

2009-03-04 22:45:29 | Weblog
小沢代表が党本部で記者会見、なんと40分も本件への弁明、検察批判それに質疑を行った。これなら、もっと国会で代表質問や党首討論に活躍してほしいものだ。
この献金話は民主党でもリベラル派、市民派からするとおったまげる話だが、自民党にルーツを持つ伝統政治家としては、ごく平均的な慣行というか、当たり前のはなしで、政治規正法の範囲内できちんと処理していると自信を持つのも一応理解できる。自民党の献金受領者も同じ回答をしているようだ。もともと政党支部への献金や迂回献金の可能性など、制度の欠陥が明らかだったが、その欠陥を乗り越えて、この時期に公設秘書の逮捕や事務所の強制捜査に乗り出すというのは検察にどれだけの確証や自信があるのだろうか?これを期に、ザル法と言われる政治資金規正法の改正に乗り出してほしいものだ。気になるのは小沢事務所で押収された書類で、膨大な選挙区情報が持ち去られた可能性もある。これでは選挙戦略にも支障をきたすだろう。
ところで、あとは検察が、3月24日の大久保秘書の拘留期限まで、西松建設側からと称される二次情報や状況証拠をリークして、ターゲットの外堀を埋め、有罪確定のような雰囲気を作りだすのだろうが、そのような筋書きどおり行くかどうかはわからない。国民もけっこう状況を学んでいて、地元でも主婦や学生などに聞いても、今回捜査はどうも怪しいとの意見がでていた。何か決定的証拠や証言がないと、もともと密室や限定チャネルで阿吽の呼吸で行われる政治献金の実態を解明することは容易ではない。検察がなぜ、そんなリスクにのめりこんでのか疑問を感じるところである。
このブログでも多くの方が投稿されているが、日ごろほとんど反応のないブログがこんなに盛り上がるのは、皆さんこういうテーマが好きなのだろうか?ともあれ、第二ラウンドのゴングが鳴るのをしばし待ちましょう。
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小沢代表公設秘書逮捕:ついに日本もロシア化か?

2009-03-03 22:20:31 | Weblog
海外での裏金作りを含めて西松建設の不正献金がつぎつぎと明らかになり、与野党の議員へのパーティ券などグレーゾーンの政治献金が問題となっていたが、今日は急転直下、小沢代表の資金管理団体(陸山会)に強制捜査が行われ、0公設秘書が逮捕された。強制捜査は夕刻だが、小沢さんの政治団体に捜査が行われるというのは朝日新聞のweb版にすでに昼過ぎには載っていた。それを見て「ああ、やった」と思った。西松建設捜査のスピードからいうと、強制捜査や公設秘書の逮捕などは通常は、まだまだ2−3ヶ月先の話だろう。さらにまた東京地検特捜部は一応、中立性を維持するために、政局が緊張している時期は一方への強制捜査には踏み切らなかったはずだ。しかし、極端な支持率低下から、麻生政権が恥じも外聞もなく警察や検察を動かして、民主党を攻撃してくることは十分に予想できた。実は、麻生さんはこれを最後の切り札として温存し、選挙時期を「自分で決める」つもりだったんじゃないかな。総理も官房長官も、幹事長も、秘書の逮捕でまったく知らなかった、政局に影響ないなんて口裏合わせているとしか考えられないね。
しかしまあ、政府が検察を動かして政敵を葬ろうとするなんて、まるでプーチンのロシアだな。しかし、これによって選挙が早まればとんだ拾いものだな。
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麻生発言、この耐え難いほどの軽さ!

2009-03-02 21:33:42 | Weblog
4日に定額給付で造反が出そうになり、急遽、自民党でも受け取ることになり、麻生氏も受け取ると言明。これまでの「さもしい」や、せっかく難しい漢字をつかって「矜持」とまで発言したが、こんかいは状況が変わったので...という理由で、受け取りを言明することになりました。変節がこの男の哲学で矜持なのだろう。もうこの話題はいい。あまりのむなしさに、こちらの心まで萎える。
しかしまあ、今日は一日中気温激変で、すっかり風邪をひいてしまった。朝は新羽で寒風にさらされ、昼は汗ばみ、夕刻は大倉山でまた寒風という感じ。手が冷たい。これはやばいな。まあ症状は花粉症みたいだが、この手の症状にはめっきり強いわたしだから、やはり風邪だと思う。風邪薬を飲んで早く寝ます。
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エツ!今頃マキャベリを読むの、麻生さん?!

2009-03-01 22:40:08 | Weblog
なんかもう、麻生と発音するだけで胸糞が悪くなる感じがする。毎日街宣で麻生批判をしていると、一日中胃が重くゲップがでるようになった。向こう側も必死の防衛だろうが、けっこう邪魔が入るときがある。今日はセンター南で日赤の献血車がやたらとスピーカーのボリュームを上げて献血をよびかけていた。むろん大きな広場とはいえ、邪魔にならないように、こちらは場所も三等地で、スピーカーの方向もやむなくずらして、献血の邪魔にならないようにしている。しかし実は最近、小生が演説始めると急に献血の呼びかけがボリュームアップするので、何か不思議な感じをもっていた。当初は政治の街宣で自分たちの呼びかけが聞こえなくなるので、ボリューム上げるのだと思っていたが、だんだん妙な気分になり、こちらの街宣に対抗しているんじゃないかという気になった。しかし、今日はなんと、地面においたスピーカーをわざわざ肩にかけ、明らかにこちらの方向にむけで大音量で献血の呼びかけを始めたではないか!そこで「ははーん、そういうことか」とつくづく納得した。日赤とはいえ、要するに天下り、自民利権機関なのだろう。ついついこれを公益と考えてしまうが、赤い羽根募金と同じで要するに自民と政官業癒着構造の一翼を担っている機関なのだろう。砂をかむようないやな思いが脳裏に浮かんだ。
ところで、麻生氏はまたまた本屋に行って、今度はマキャベリ関係の本を買ったそうな。いまさら「君主論」を読むのか?と思うが、なんと古典のマキャベリではなく、塩野七生女史の歴史物語だ!このレベルの人物が天下国家を論じ、総理大臣をやっているのかと思うと背筋が寒くなる思いだ。まあ、能力は別としても、もう少し教養のある人物は自民党にはいないのかね?
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菊名で「いろり会談シリーズ」打ち揚げ

2009-02-28 21:43:35 | Weblog
川崎は宮前の織田市議の新春の会が都筑の民間企業研究所の会場で行われたので、地元を代表して出席。支援者の皆さんも何で横浜の政治家が出てきたのか分からないかとも思うが、会場は実は都筑区牛久保にある。そうだよな、低い丘を越えればもう川崎だ。新横浜へトンボ帰りして7区総支部の定期総会。まあ、みなさん、選挙に待ちくたびれたという感じか、あまり質疑にもならなかった。支援者の皆さんも早く選挙をやれという気分だろう。
3時半から菊名で12回連続の「いろり会談」シリーズの最終回。この忙しい時期によくやりきったと思う。スタッフの皆さんごくろうさま。オバマ大統領ではないが、「政治は汚いものだ、政治はだれがやっても変わらない...」という市民のしらけや懐疑主義との戦いは本当に大変だが、これに負けて戦意を失えば、それこそ市民政治の自殺だ。
しかし、今回、会場にきていただいた皆様の意識と知識のレベルの高いこと、本当にこちらこそ勉強になりました。こういう方が地域政治に活動していただければ、日本の政治なんてあっという間に変わりそう...期待に胸膨らませて会場をあとにしました。
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小沢代表の日米安保見直し論

2009-02-27 22:12:58 | Weblog
麻生政権の支持率長期低落傾向が定着するにしたがって、民主党の中のばらばら感や過激発言などが姿を消し、激しい意見対立がなくなったと思ったら、小沢代表が米軍基地再編に触れて、ひさしぶりに自民党側からブーイングの嵐が巻き起こった。話し自体は小沢さんが昔から言っている自主防衛論だが、与党側が麻生首相のオバマ政権との協力体制を宣伝していることへの反発があったのだろう。国際法上、外国の軍隊が駐留している国は主権を失った属国としての位置づけになるから、日本のように米軍基地が乱立しているような状況がおかしいことは明らかだ。その議論を封印し恒久的な存在のような印象を与えていたのが、冷戦構造と朝鮮戦争、ベトナム戦争と続いた共産主義勢力拡大の脅威だが、冷戦構造崩壊とともに、この問題を原点に戻って議論すべき時期に来ている。まあ、しかし、それを記者のぶら下がりのような場面で話せば、当然、言葉足らずで乱暴な議論になり、足元をすくわれたのだろう。これも小沢代表が持論のグランドデザインを説明すればよいのだが、必ずしもそうした議論が得意でもなく、また政局緊張の折から、あまりうかつに話を進めたくないだろうから、結果的に与党側の攻勢が目立つことになったのだろう。
ただ、問題はそうした自主防衛路線はある意味で軍拡をもたらす可能性があるわけだから、野党間にも意見調整が必要だ。いずれにせよ、景気対策が最大の争点である政局で、そのほかの争点が乱立するのはどうかなと思う。問題が問題だけに、本格的な論議になるか情勢を注視する必要がある。
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気温低下で活動低下

2009-02-26 23:09:15 | Weblog
今週は雨が断続的に降っているが、まともに太陽が照らないので、寒暖計のメモリよりもずっと寒く感じる。気温低下で動きがとまる爬虫類みたいなもので、こちらも活動レベル低下を余儀なくされる。午後にふっと眠くなる瞬間があって、ぞっとした。まあ、それに政治のテイタラクで気合も入らないのだろう。今日は消化試合と化した予算委員会質疑があったが、どんなに追求しても、状況の深刻さを感じるレセプターがない総理じゃ、いくら追求してもむだ。麻生氏は、庶民の雑音や圧力に耐えて景気を回復させ、日本の威信を高めている偉大な総理の夢をみているんじゃないかね。それが選んだ無能お友達の内閣だから、もうまともに政治が運営されていない。あとは行き着くところに行き着くのか?世界の主要紙でこうした麻生政権の無能無策が面白おかしく連日取り上げられるようになった。まあ、日本が好景気で居丈高だった時代に惨めな思いをしていた欧米のみなさん、きっと「ざまあみろ」と溜飲をさげているのだろうね。
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