現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 事件・事故
  5. 記事

人気ブランド服、日本製と偽る 容疑の販売社員ら逮捕

2009年3月5日23時1分

 人気の服飾ブランド「OLIVE(オリーブ) des(デ) OLIVE(オリーブ)」の服を中国で作ったにもかかわらず、日本製と偽って表示していたとして、滋賀県警は5日、婦人・子供服製造販売会社「もくもく」(京都市中京区)の元社員、中井洋介容疑者(26)=大阪府河内長野市木戸2丁目=ら3人を不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで逮捕し、発表した。3人は容疑を認めているという。

 生活環境課によると、中井容疑者ら3人は昨年5月ごろ、滋賀県内にある取引先業者の工場で、婦人服に付いたタグ約1千点を中国製という表示から、日本製と表示するものに付け替えた疑いがある。服は台湾にある「もくもく」のグループ会社に輸出した。中井容疑者が貿易担当者だったという。

 「もくもく」の代理人の弁護士によると、中国製の服飾製品は台湾に直接輸出することができないため、同社は99年から昨年5月までタグの付け替えを続けていたという。国内で販売した製品では、付け替えはしていないと説明している。

 同社は全国の百貨店や駅ビルで約70店を展開していたが、2月27日に京都地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は161億円。不採算店舗を整理し、新会社で営業を継続する方向を検討しているという。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内