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小沢氏秘書側、西松に献金請求書 東京地検が押収

2009年3月7日15時1分

 民主党の小沢代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる違法献金事件で、陸山会が、「西松建設」から同社のダミーとして使われていた政治団体経由の迂回(うかい)献金を受ける際、西松建設に請求書を出していたことが関係者の話でわかった。献金を受け取った後は領収書を発行していたという。

 東京地検特捜部は、関係先からこれらの請求書と領収書を押収。小沢代表側が、ダミーの団体からの献金が西松建設の資金であることを認識していたことを裏づける証拠とみて調べている模様だ。

 小沢代表の公設第1秘書と陸山会の会計責任者を兼ねる大久保隆規(たかのり)容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=は00年ごろから、西松建設の総務部長だった岡崎彰文容疑者(67)=同=と話し合ったうえで、ダミーの政治団体などを経由させる年2500万円の西松建設の献金について、陸山会や政党支部に割り振る金額を決めていたとされる。

 関係者によると、大久保秘書側はこの中で、陸山会に割り振った金額に合わせて請求書を作成して西松建設側に渡し、ダミーの政治団体経由で献金を受け取っていた。献金受領後は領収書も発行していたという。

 西松建設から小沢代表側への迂回献金ルートはこれまでに、同社のOBが代表を務めていた政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から陸山会、政党支部▽子会社「松栄不動産」などから政党支部▽下請け業者から政党支部――の3ルートが判明している。

 大久保秘書は、実際は西松建設からの政治献金であることを知りながら、03〜06年分の陸山会の政治資金収支報告書に、ダミーの2団体から計2100万円の献金を受けたかのように装う虚偽記載をしていた疑いが持たれている。

 大久保秘書は容疑を否認しているという。

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