笠岡市は6日、総務省から策定を求められている市民病院改革プラン案を公表した。患者増と運営効率化によって2011年度までに単年度黒字化し、少なくとも2013年度までは今の経営形態を維持するとしている。
同省が検討を求めた公立病院再編については井原市民、矢掛町国保、高梁市成羽を含む4病院で考慮した結果、救急医療対応などから「施設的統合は難しい」と結論付けた。
医療面の取り組みでは、最重要課題である常勤医師の確保▽産科・小児科医療の維持▽救急診療態勢の確保▽病院規模の堅持▽健診の充実―など12項目を進める。
経営面では、11年度に1日当たり入院患者数を本年度見込みより1割多い140人に増やす。病床利用率を同6.9ポイントアップの72.2%に高め、500万円の純利益を確保するなど10項目の数値目標を掲げる。市民モニターも導入する。
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