対テロ戦争が続くアフガニスタンの子供たちの生活を知ってもらおうと、20歳の映画監督が制作したドキュメンタリー映画の試写会が6日、東京で開かれました。
「子供の情景」と題したこの作品は、アフガニスタンで絶えないテロ攻撃の中で暮らす、子供たちの日常生活が子供の視点で描かれています。
舞台は、反政府武装組織タリバンに破壊された仏像が残るバーミヤン。戦争しか知らない6歳の少女がノートを手に入れて、学校に行きたいという強い意志を胸に、小さな冒険に出る内容となっています。
映画を制作したのはイラン人で20歳のハナ・マフマルバフ監督。戦争をなお続ける大人が子供の生活にどんな影響を与えるかを聞きました。
「この映画は(アフガニスタンの)暴力の話をしているのです。子供が大人から学ぶこととは、暴力だということ。大人が子供に与える影響というのは、アフガニスタンの子供だけではなく、全世界の子供も同じことです」(ハナ・マフマルバフ監督)
「同世代の監督が強いメッセージを送ってくれる。自分も外に向けて関心を持っていかないといけないと思いました」(映画を観た客)
「子供の情景」は、来月18日からの東京を皮切りに全国各地で公開予定です。(06日23:14)