九州電力などがプルサーマル発電に使用予定の核燃料=MOX燃料を積んでフランスを出発した輸送船は、5月後半に日本に到着予定であることが明らかになりました。
これは核燃料の製造元、フランス・アレバ社が6日に発表したものですが、警備上の理由から、積んでいるMOX燃料の量や日本の到着港については明らかにしていません。輸送船にはイギリスの武装部隊が乗り込み、南アフリカの喜望峰沖から南西太平洋を通り、およそ70日間かけて厳戒態勢で日本に向かいます。
中部、四国、九州の各電力会社は、プルトニウムとウランから成るこのMOX燃料を従来の原子炉で燃焼させるプルサーマル発電を計画していて、無事輸送が終われば、年内にも日本初のプルサーマル発電が可能となります。
日本への輸送は8年ぶり3回目。過去最大量の海上輸送となり、環境保護団体などからはプルトニウムを含む核燃料の長距離輸送は危険だと、中止を求める声が上がっていました。(06日22:35)