2009年03月05日
ニコンさんごめんなさい。D700は健常であった! 「フリッカー現象」を学んだ一日だったのである!
結論から言いまして、ニコンのD700の色がたまにオカシイ!と言っていた件は、やはり蛍光灯の下で早いシャッターを切ると発生する「フリッカー現象」であった。問題のあった画像すべてが、ISO感度を1600とかに上げて、シャッタースピードを1/500などの早さで切ったものばかりだったのである。
フリッカー現象というのがどういうものかということについては、大学の先生でありながら、ものすごい写真を撮りまくっておられるこの方のブログに詳しい。
http://shiology.com/shiology/2008/12/1497-081215-947.html
勉強になりました、、、
ま、ゴミ問題は永遠のテーマになるわけですが、こと色かぶりがうんぬんの問題はこれで今後は発生し得ないと思います。ニコンさん、申し訳ありませんでした。
お詫びの印に、大砲レンズを装着したD700を爆写! これで何卒お許し下さい、、、
この色かぶり問題が解消されたことで、あとはもうゴミ取り問題だけですわ。それ以外は、本当にD700、佳い! 高感度性能はもちろんだけど、なんというかその場の空気感を切り取ってくれる感じがする。これから、本格運用に入っていこうと思う。オリンパスE-3の出番が減ってしまいそうだ、、、付属のカメラストラップじゃない、かっこいいのを探さないとな。
本日は講演二本。FOODEXセミナーでの菜種油の話と、浅草ビューホテルにて、全国農業法人協会の総会後に、たっぷり100分ほどお話しをさせていただいた。もうへとへと。タクシーでヨドバシカメラに移動して、ズームリングが「ガコッガコッ」と引っかかっていた24-70mmF2.8レンズを交換してもらう。んで、ようやく帰ってきました。
今日は、いろんな人とお会いした。FOODEX会場では、セミナーに来てくれた方はモチロンのこと、「あれ、週アスで連載してた人ですよね?」なんて声をかけていただいたりもして、楽しかった。その後の法人協会の集いでは、60人以上の方々と名刺交換をさせていただいたのだけど、僕の名刺が切れた!ほんと、ダメダメです、、、
まだ咳は出るけど、ほぼ体調も回復。明日からバリバリやりまっせ!
一つ前のエントリの「黄色かぶり現象」は、ニコンのカメラのトラブルではない可能性が!
うーむ やっぱりアマチュアが、偉そうにカメラ談義なんかやるもんじゃないな。一つ前のエントリを公開してからFOODEXに向かい、講演の準備をしている時に、メールが届いた。
なんとニコンの役員さんである!
僕が掲載した写真の現象は、フリッカー現象である可能性が高い、ということだった。蛍光灯の下で撮影する場合、シャッタースピードが速くなると、このようなまだら写真になることが多いらしい。
また、その後もニコンユーザーのプロカメラマンさんから同様のご指摘をいただいた。
原画像を観て、シャッタースピードを確認しないといけないが、どうやらこれは完全に僕の無知によるものであるようだ。
ニコンのご関係者さんならびにニコンユーザーの皆様には深くお詫び申し上げたいと思います。どうか許してやってください、、、
それにしてもニコンのしかも役員さんが、このようなブログごときにきっちりと、しかも誰よりも迅速に対応してくれたことに驚きを覚えてしまった。銀座サービスセンターに一度足を運ばせていただきたいと思う。
ということで、先のエントリは後日、一部修正します。
いま、FOODEXのセミナー修了し、次なる講演先に向かいます。農業法人協会という強者の集まる会でお話ししてきます。
ニコンのデジタル一眼レフカメラの困ったところ。そしてオリンパスのデジタルカメラのいいところ
重要! ニコンのカメラのせいじゃなく、僕の使い方による部分があったので、赤字二重線を入れておきました!
ここしばらく、ニコンD700だけを持って行くことが多くなった。単焦点レンズである24mm、35mm、50mm、60mmマクロを付け替えしながら使っていたのだけれども、、、
すっごくゴミがつきやすい!
デジタル一眼レフを使ったことがある人なら分かるだろうが、銀塩カメラのフィルム面い該当するイメージセンサーの部分に微細なホコリが吸着し、それが画像にボツッと映り込んでしまうのだ。銀塩カメラの時代には、フィルムにホコリがついても、一枚送ってしまえば次のフィルムはまっさらだ。しかし、デジカメのイメージセンサーのホコリはずーっとそこにあり続ける。例えば下記写真に、小さな毛のようなのがついているの、おわかりだろうか。(クリックすると大きくなります)
観ての通り、非常に悲しいものなのだ。ゴミっちゅうのは、、、
しかも、そのゴミを取り除く有効な方法が、あまりない。イメージセンサークリーニングという仕組みがあって、センサーについたホコリをふるい落とす機能をだいたいどのメーカーも有しているのだが、キヤノンやニコンのそれは、ほぼ気休め程度にしかならない。実はオリンパスのデジタル一眼レフに搭載されている仕組みがトップレベルで、特許を押さえているから、他社は今ひとつ効き目のない仕組みに留まらざるを得ないのだ。
例えば、さっきの画像を撮影してから、再生している内に「あああああゴミがついてるジャン!」と思って、イメージセンサークリーニングを数回動作させたのだけども、その10分後くらいに撮影した画像には、位置を変えてきっちり映り込んでいるのである。
ゴミがいくつもついているのが確認できると思う。うーん、、、これはひどい。
そういえば、オリンパスのカメラを使っている時、ゴミの心配など全くといっていいほどしていない。オリンパスのカメラでは、電源のオン・オフ時や任意の時にダスト・リダクションと呼ばれるゴミ取り機能を動かすことができる。ブルルルッと、案外大きな駆動音でセンサーがふるわれているのを感じる。結果、ゴミがついたというのを感じることはほとんど無い。これが驚異的だということを、長らく忘れてしまっていた。
キヤノンのカメラを使っているときも、たまにサービスセンターにいってクリーニングをお願いしていた。ありがたいことに無償だったけれども、旅先でここぞというタイミングで撮影したいときに、ゴミがついていたということになると本当に困る。ニコンの場合も、いまや最大の問題がゴミ取り機能の強化じゃないだろうか。
僕が買ったD700にはイメージセンサークリーニングが搭載されているが、上位機種であるD3にはそれがない。D700でこんなにゴミがつきやすいんだから、D3ユーザーであるプロカメラマンの人たちはすごく苦労しているだろうなと思う。
僕の師匠である八木澤さんも「あまりレンズ付け替えない方がいいよ。ホコリ吸い込むから」という。そうなると、よく使う焦点域をカバーする高性能ズームレンズを買うしかない。
ニコンの場合、D3と共に登場した24mm-70mmf2.8 という、超高性能にして超高価格(実勢価格20万円前後!)ズームしか、事実上選択肢はない。ところがつい先日、シグマというレンズ専門メーカーから、同じ焦点域、同じf値のレンズが出た。しかもこちらは10万円程度。安くはないけど、これでいいかぁ、、、と思っていたが、
「やまけんちゃん、やっぱり純正メーカーのレンズがいいと思うよ」
っという八木澤師匠の声に押されて、買ってしまった24-70mmf2.8!
しかし、、、残念なことはたびたび起きるものだ。
このレンズ、初期不良であった、、、ズームリングがスムーズに廻らない。途中でガコッとやたら抵抗の大きい部分が2カ所ある。写りは特に問題ないようだが、、、
「ん、これはひどいね。初期不良でしょ!」
と、北海道のプロカメラマン本田氏(ニコンF5ユーザー!)も確認してくれたので間違いない。早く返品したいけど、しばらく出張ばかりでいけないよ、、、20万円超のレンズでこれはないだろう、とかなりへこんだのである。
以下、黄色の色かぶりがする、という現象について写真を引用しながら書いていますが、これはトラブルでもなんでもなく、蛍光灯がまたたく間隔より早いシャッターを切ってしまったことによる「フリッカー現象」というものでした。これをなくすには、1/100以下のスピードでシャッターを切る必要があるそうです。ご指摘いただいたニコンの梅林様、ニコンユーザーの渡辺様、どうもありがとうございました!
実は、それ以外にもD700にはちょっと困った現象が発生する。低照度の場面で撮影をすると、画面の半分に黄色いセロファンがかかったような、変な描写になるのだ。最初は、ドイツ・フランス行き前の、牛肉食べ比べ会の時に発生した。
ね。画面全体というわけではなく、ある範囲のみ、黄色っぽくなる。
この現象がずっと継続するので、この日はろくに写真を撮れなかったのだ。明日からのヨーロッパで使えないじゃん!と慌てて購入先に行き、相談して一台取り替えてもらった。担当者さんはニコン通だが、「こんな現象は初めてです」という。しかし、、、二台目になっても発生するのだ。
まず、比較用として、まともに写っている写真。
その直後に同じ条件で撮った写真。
なんなのこれは!?
これもまた頻発した。
画面の全域にわたって色がかぶるのであれば、補正でなんとかなる。けれども、黄ばむのがある範囲内に限定されるから、ややこしい。
ちなみに低照度下で、ストロボを発光させない条件でないと再現しない。ストロボを使うときちんととれる。低照度のシーンに強いはずのニコンのカメラがこんなことになると、非常に困るんだけど、、、
ということで、D700は、使っていてとても素晴らしいと思う時と、「ダメだこりゃ」と思うときが極端なんである。オリンパスのE-3やE-420を使っている時には感じられなかったボケ味があったり、ホワイトバランスの優秀さ、ストロボ撮影をしたときの自然な配光など、オリンパスを上回る部分は多々ある。
しかし、オリンパスのカメラもまた、ニコンのカメラでは代替できない優秀さがあるんだな、と感じたのである。ダストリダクションシステムは先述の通りだが、動作の信頼性という点ではE-3も極めて高いポテンシャルを持っている(バッテリーの持ちに関しては、ニコンに大きく軍配が上がるけど)。
それにやっぱり大きいと思うのは、レンズの違いだ。
オリンパスのレンズはやっぱりとてもいい!何がいいかというと、絞り開放から全く心配なく使うことができる画質なのだ。それが当然と思っていたけど、ニコンのカメラを使うようになって絞り開放で撮影すると、「なんじゃこりゃ!?」と思うこと多数。やっぱりいま思うのは、オリンパスのZDレンズをニコンにつけられたらなぁ、ということである。悩ましい、、、
そういえば、オリンパスから新機種E-620が発売される。
これ、かなりお薦め度の高いカメラだ。イメージセンサーが新しいものになっているので、僕が持っているE-3よりも綺麗な絵がとれるはずだ。しかも、軽い!E-420とE-520の中間的なモデルだから、これまでの機種にくらべかなり使いやすいと思う。ファインダーのみえはおそらく佳くないと思うけれども、明るいレンズとAFを組み合わせれば、そう困ることはないはずだ(すくなくとも僕はあまり困ったことはない)。ただし僕は、ここんとこニコンに投資しすぎたので、しばらく買い物モードは一休み。E-3の後継機種が出るまで、静かに過ごそうと思う。だれかかったら触らせてください~
2009年03月04日
平熱に戻りました。38歳になりました。
まだ咳が出るけれども、なんとか平熱に戻りました、、、
今日でわたくし、38歳。3月生まれだと、小さい頃は同じ学年でも4月生まれの子と比べると小さかったり、学力が追いつかなかったりと厳しい環境にあるのだけれども、歳がいってくると「ふふ、俺はまだ○○歳だもんね」と、同期のやつらを羨ましがらせることができるのでよかったりする(笑)
それにしても気づいたら、食い倒れ日記を書き始めたのが2003年の夏だから、6年たっているのか!さすがにこのところ、昔のような破壊的な食欲は発揮できなくなってきて、ちょっと自分でも残念なところだ。
今週は忙しい~ 冬の間に体験したことを、この冬の間に書ききることができるのか、とても不安になってきた。 明日、FOODEXのセミナー観に来てくれる人、ぜひお声がけ下さいネ
2009年03月02日
高熱と秋田出張とFOODEXと菜種油。
土曜日、某料理雑誌の記事で、日帰りで十勝の生産者さんのところへ取材。最高に面白かったのだけど、帰宅後、いきなりからだがガクガク震えてしまうような悪寒に襲われる。熱い風呂に浸かってそのまま寝たが、日曜日はやはり熱が出て一日ダウン。37.5度でなんとか寝れば直るかな、と思っていたら、徐々に上がってきて、夕方には39度へ突入。久々に死ぬかと思いました。考えてみたら、先週は愛媛・岩手・茨城・北海道、そのうち愛媛以外はすべて日帰り出張だ。こりゃまあ、こうなるよな、と観念して一日寝ていた。
んで本日、37度台後半のまま朝から秋田へ移動。新幹線の中では死んでおりました。秋田県の中小の食品メーカーさんの集まりでの講演だったが、実にスバラシキ顔ぶれの方々がご列席。その中には、あのハタハタ100%しょっつるを醸す諸井醸造所の諸井社長が!
そして、もうひとかた、初めてお会いするのだけれども、大潟村で米を作り、自主的に流通してきた中心人物である涌井さんの顔が見えた。ちょっと興奮してしまった。
大潟村あきたこまち生産者協会という、非常にストレートな名前の会社がある。僕の中学生時代から、母がここの米を産直購入していたので、そのチラシを見ていたことがある(まだ僕が農業に関心を持つ遙か前の話だ)。そのリーダーが涌井さんなのだ。ちょっと農業関係をかじっているひとなら、論客として、そして生粋の米生産者としての彼を識っている人も多いだろう。
講演終了後、本当はホテルに直行して寝たかったけれども、これは少しでもお話しをしたいと思って、涌井さんのところにいってご挨拶。先方もびっくりしてくれて、「ちょっとそこらで、お茶でも」といってくださる。諸井社長もご一緒に、軽く一杯となった。
涌井さんのお話は、僕の講演内容などとるにたりないと思える、実に地に足のついた内容だった。また機会があれば書きたい。諸井さんのしょっつるについては嬉しいお話しがあった。
「実はうちは、県外への売上が8割なんですよ。地元より県外で評価してもらっています。それにね、、、インターネットでの注文が、一日数件ではありますけれども、毎日、来るんですよ!これが本当に嬉しいんです。」
飯尾醸造のプレミアム富士酢もしかりだけども、きちんとしたもの作りをしている人に、個人レベルで情報が届きつつあるのだろう。諸井さんとはいろいろ話が弾んで、いつかオリジナルブレンドの魚醤をタンク一本しこんでもらって、売りたいね、ということに発展。いつかそんなこと、できたらいいなぁ。
そんなこんなで、ホテル到着。もう限界です。
明日からFOODEX。
実は僕も少しだけ関わります。日本の大玉トマトの市場の、7割以上を占めている品種「桃太郎」シリーズ。これを産み出した種苗会社がタキイ種苗という京都の会社だ。実はこのタキイ種苗が、非常に日本の食にインパクトを与えるかも知れない、小さな、しかし意義のある試みを始めている。
それは、菜種油用の菜種品種の開発だ。
ご存じの方も多いだろうが、いま、日本で食用に使われている油の96%以上が、海外産の油脂植物から絞ったものだ。日本の自給率が非常に低いことに、食生活が洋風化して油脂が多用されることと、油脂が海外産のものであることが非常に深く関与している。
で、タキイ種苗の、現在ではおやめになった役員さんが、「これじゃいかん」ということで育種を命じたプロジェクトがある。それが、菜種油用の良質な種を育種するというものだ。
これ、話を聞いて、ちょっと感動してしまった。だってこれ、絶対にもうからない。油脂植物なんてすっごく安く輸入できる。だから、何でできてるか分からないサラダ油は非常に安価に手に入るわけだ。その油の世界の自給に一石を投じようというのは、実に意義深い。
明日から、FOODEXの会場のどこかで、タキイ種苗のブースではこの菜種から絞った「なたねのちから」という油をプレゼンテーションしている。毎日先着200人くらいになるだろうけれども、両国の名豆腐店である「豆源郷」のやわら木綿豆腐に、なたねのちからをたっぷりかけたものを試食できる。ぜひ味わって欲しい。
そんで、3月5日には、わたくしめが、出展者セミナーの枠で話しをさせていただきます。(12時~12時40分)
http://www2.jma.or.jp/foodex/ja/vis_5.html
無料だけど、先着順らしい。こういうセミナーはあまり集まりもよくないらしいが、ぜひ足を運んでいただければ幸いだ。
ということで、そろそろ寝ます、、、
2009年02月26日
どっぷり京都周辺の食文化に浸るシリーズ 近日(ほんとか?)執筆開始予定の予告!
実はここしばらく、京都の中央と周辺に足を運んでいた。まとまった時間がとれなくて書いていないのだけど、冬のうちに書いてしまわねば意味がないので、近日中にスタートするよん、の予告。
まず、京都のど真ん中、上賀茂地域の農家である田鶴さんを訪ねた編。田鶴さんは京野菜の生産農家として非常に有名なので、知っている人もいるだろう。あの「瓢亭」に賀茂茄子を出荷する農家であり、京都府から賀茂茄子の種採り農家として認定されている人である。
しかし、冬場は賀茂茄子の季節ではない。「すぐき」の季節である。カブの仲間であるすぐきを乳酸発酵させたすぐき漬けは、京都の独特な食文化だ。僕の親友にして、この田鶴さんの家の母屋に借家している京都大学の教員・大石の言うところによると、「本当のすぐき漬けは漬物メーカーの工場ではできない」という。なぜなら、厳密な意味でのスグキ漬けは、衛生管理がバッチリなされている無菌状態ではできないからだ、、、土壌菌や醗酵室の菌などが微妙に作用するなかでできる、ダイナミックな漬物だからだという。
この、棒の先にコンクリの塊が吊されているのが「てんびん」というものだ。てこの原理を応用して、すぐきをギュウギュウと押して塩漬けにする。
こうして下漬けされ脱水されたすぐきが、どのように醗酵するのか。その辺に注目である。
さてもう一つは、京都といっても海側、丹後の宮津で静置醗酵のお酢を醸す飯尾醸造だ。
飯尾醸造では、お酢の原料となるアルコールを、無農薬栽培の米から日本酒を造り、それに酢酸菌を植え付け、長期間熟成させてお酢にする。その行程の最もダイナミックな季節が、純米酒を仕込む冬だ。
蔵人総出で、酒が造られる。
実は3年前に、全行程を見学させていただいたのだけれども、その時の画像を、HDDのトラブルで失ってしまったのだ。今回、ニコンD700をひっさげて詳細に撮影をしてきた。初の本格的実戦投入の成果を書いていきたい。
もう一つ京都編があるのだけれども、それはまた後ほど。いつスタートできるかわからないけれども、、、とりあえず予告でもしておかないと、ずーっと書かないで終わりそうなので、奮起するために書いておきます!
日帰り岩手 プレミアム短角牛のプレス発表と福田パンとの再会
今日は、岩手県が取り組んでいる、岩手県内産のデントコーンを7割給餌した短角和牛である、仮称プレミアム短角牛の正式名称を発表する日だった。
プレミアム短角牛については過去ログをごらんいただきたい。
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2008/05/_623.html
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2008/06/post_1180.html
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/01/post_1260.html
正式名称は公募されたものの中から検討を経て決められるのだが、、、
実は僕が、選定委員長なのである。で、今日はその発表会。
会場となった盛岡市内の「銀河離宮」は焼肉店。けっこうな数の報道関係者が集まっていて、テレビカメラも5社ほどが入っていた。
東北部のNHKなどではニュースが流れたようなので、ご存じの方もいるだろうが、正式名称は
「いわてプレミアム短角牛」
に決定! なんだ、仮称と同じジャン、と思われるかも知れないが、結局これが最もすわりがよかったわけである。
今年はこのプレミアム、50頭程度飼育される。のだが、もうすでにその大半に買い手がついてしまっているので、まだまだ増頭していかないといけないところだ。
名称発表と質疑応答の後、さっそく食べましょうということで、マスコミ各者の人たちも含めて試食会に。
シンタマのタタキと焼き肉が供されたのだけど、これが非常にフレッシュで柔らかな風味の肉だった。シンタマという部位だけにあっさりとした味。エージングが1週間と短いため、あまり味が乗っているという感じではないけれども、美味しい肉だった。県の畜産課のみなさんも「おお、よかった、、、これならいいかんじ!」と安堵の表情を見せていた。
デントコーンを中心に給餌するこのプレミアム短角、品質的にも安定するらしく、期待できるのだ。
この日のクライマックスはこれから。このイベントのしめくくりとして、岩手県知事が来場し、試食するのである。
実は、、、
知事は、週刊アスキーに昨年まで連載していた「旅三昧」を愛読してくれていたのである! 先日開催したアクアビーノでの雑穀やまぶどうコースの会や、昨年中、二戸・久慈の現地ツアーなどを開催したのは記憶に新しいと思う。これらのイベントを開催するための事業を、出先機関である振興局が県の財政に諮問したとき、他のおえらいさん達が「誰だそのやまけんてのは」状態だった中で、なんと知事が「お!あのやまけんか!?」とGoサインを指示したというのである。会いたいなぁ、と思っていたのが、とうとう実現した。
「私は出張の時、よく週アスを買って移動中に読むんですよ。あのときもふと買って読んだら、やまけんさんの連載で二戸の短角を一頭まるごと山分け販売というのをやっていたので、ビックリしたんですよ。すごいことやってくれてるなぁ、と思って、、、」
あのプロジェクトか! そう、週刊アスキー誌上で、短角牛を一頭丸買いして、全部位を焼き肉セットにして販売、実に4日間で完売したあのプロジェクトである。やってよかった、、、
今年は丑年。牛の年である。そこで、知事が号令をかけて、岩手県では「モーモープロジェクト」というのが発動。岩手県には霜降りを誇る黒毛和牛も、赤身の素晴らしい短角和牛も、乳量を誇るホルスタインも、乳質を誇るジャージー種もいる。それらをガンガン、表舞台に出していこうというプロジェクトだ。このプレミアム短角の名称公募事業もその一環なのである。次の年度もいろいろやりましょう、ということに。お会いできてよかったです。
もう一人、今日輝いていたのは、プレミアム短角牛のメイン産地である岩泉で、短角牛の販売を請け負う岩泉産業開発の塚原さんという女性だ。
うーん
アイドルである!
彼女は福島出身で、岩手のよさに惹かれて、仕事を探して岩泉産業開発に入社し、短角を頑張って販売しているという。頑張ってください!
さて、流通課でいろいろお話しをした後、T橋さんS田さんとともに駅に向かうが、その途中でじゃじゃ麺の白龍(パイロン)に。
持ち帰り用3人前を購入。ついさっき食べました、、、もちろんチータンも作ったヨ!
新幹線に乗って、一息ついて、T橋さんに買ってきてもらった福田パンとご対面。あらかじめ「この組み合わせで買っておいてください!」とお願いしておいたのだ。
これこれ、「チキンミート&スパゲティ&野菜」。昨年、dancyuのパン特集で福田パンを訪れたときに、専務から「私のお薦め」と教えてもらった組み合わせに「オリジナル野菜」を組み合わせた一品だ。
やっぱり旨い! チキンミートは、鶏そぼろに芥子マヨネーズと言う堪らない組み合わせのペースト。それを上半分にべっとり塗ったのに、スパゲティナポリタンを挟む。そこに、オリジナル野菜を挟み込んでいくというものだ。すげー組み合わせである! チキンミートの芥子マヨのピリッとした感じと、甘めのナポリタンが非常にマッチする。
もうひとつは、コンビーフ&れんこん。
んーーーーーーーーーー
これはちっと失敗だったかな!?
もうひとつは照り焼きチキン&タマゴサラダ&野菜。これはまあ実証済みなので意外性はない。今度はもっと冒険してみようっと。
ということで日帰りながら、岩手を満喫した一日であった。
さて明日は茨城県の大子町に行って参ります。
2009年02月24日
横位置画像を大きく観てもらうために
気づいたひともいるかも知れないが、一つ前のエントリ内の画像で、横幅のほうが広い画像(横位置画像)については、クリックしていただくと大きなものが別ウインドウで開くようになっている。
僕のブログは現状、エントリが表示されるスペースの横幅が500ピクセル分と決まってしまっている。このため、縦位置画像はいいのだけれども、横位置画像は小さくなってしまって、なんともダイナミズムに欠けてしまうことになっている。
しかも、横:縦の比率が4:3のフォーサーズに対して、ニコンやキヤノンは3:2であるため、つまり横位置画像の場合はやけに縮小されてしまうということで、先日からニコンD700を使うたびに「ああ、余計ちいさくなっちったよ、、、」ということになっていた。
んで、近日中にこのブログのデザインテンプレートを抜本的に変えようと思っています。そのデザインでは、ライトボックスというAjaxの機能を使って、横位置画像をクリックすると、びろーんと大きく拡がるというやつを取り入れようと思ってます。
けど、その前に、とりあえず横位置画像だけはクリックすると別ウインドウが開いて、縦位置画像と同じく横に751ピクセルある画像が開くようにしました。
今後、横位置画像はクリックしてお楽しみくださいませ!
2009年02月23日
愛媛県大洲市 地元民向け居酒屋「べん慶」にて鶏づくし
愛媛県大洲市もこれで何回目だろう、、、
「今日は、いつもとは違って、僕らがいっつも行くような居酒屋でやりましょう」
という河野さんのお誘いで、地鶏の焼き鳥が美味しいという「べん慶」へ。
愛媛の地鶏品種を使っているのかと思いきや、メインは佐賀県の三ツ瀬鶏。愛媛県特有の甘辛いタレで食べる焼き鳥は、白飯を強烈に欲してしまう味だ。
そしてなぜか、この店の名物はラーメン。地鶏ラーメンということなので、スープを地鶏のガラなどから採っているのだろう。
で、これがまた秀逸なできばえ。居酒屋のラーメンだろう、とたかをくくっていたら、実に立派なスープなのである。
もちろんそれで終わる僕ではないので、みつせ鶏の親子丼も。
さて、明日は5時起きで雲海を撮影しに行きます。そして、今年度総仕上げのプレゼン。では寝るか、、、
2009年02月22日
鬼おろしでレンコンハンバーグとこんこん汁
先日、茨城県稲敷市に講演で行ったときに、養豚の鹿熊さんが「レンコンと豚肉送るからさ」と言ってくれていたのが届いた。ロースとヒレは早速トンカツにして楽しんだが、荷物の中に豚の挽肉とレンコン用の鬼おろしが入っていたのだ。
「レンコンハンバーグを作ろうとすると、普通のおろし金じゃレンコンがトロトロになり過ぎちゃうから、鬼おろしじゃないとちょうどいい粗さにできないんだよ。それ使いな」
ということだった。
そういえば、鬼おろしは持っていなかった、、、
栃木県であれば、鮭の頭と酒粕と、そして鬼おろしで粗くおろした大根を煮込んだ「しもつかれ」という名物料理がある。そして、茨城県ではレンコンバーグとこんこん汁、というわけだ。
「こんこん汁」とは、稲敷の農家のお母さん達の料理コンクールで遊首相を獲った一品で、具だくさんの味噌汁の主役が、鬼おろしでおろしたレンコンというものだ。実は先日の講演会場でいただいてから「こいつぁうまい!」と感動して、後日自宅でも試したのだけども、通常の目の細かいおろし金しかなかったので、ドロリとしたペースト状になってしまった。ま、それでも十分に美味しかったのだけど、鬼おろしにしたレンコンのみを具にした味噌汁を作ってみたら、実に実に実に素晴らしい!
レンコンのでん粉質で少しとろみがつき、そして粗くおろしているが故にサクサクという繊維感も感じることができる。
最近、レンコンを買う家庭も少なくなっていると思うけど、実はこれほど使える食材も少ないと思う。だって、乱切りにして塩ゆでするだけで、ホクホクサックリと美味しいホットサラダになる。きんぴらにしても旨い。
そして、この偉大なる脇役野菜のレンコンが主役を張るのがこれだ。
鬼おろしレンコンと鹿熊さんの豚挽肉を一対一分量で、粗く刻んだタマネギと共に捏ねたハンバーグ。
実はうちの嫁さんのハンバーグは旨い。豚肉だから、あっさりめに仕上がり、レンコンの味を楽しむことができる。
それにしても
鬼おろしというちょっと怖い名前だけれども、この道具は実に使いでがある。ここしばらくは、いろんな素材を鬼おろして楽しもうと思ったのであった。
鹿熊さん、どうもありがとう!
明日からまた出張の日々。愛媛一泊、盛岡日帰り、茨城日帰り、そして十勝日帰り。連絡とろうと思っている方は、メールでお願いします、、、