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WBC:中継交渉が土壇場で妥結したワケ

野球ファンたちの抗議を懸念、放送通信委が仲裁

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の地上波テレビでの中継に関する交渉が土壇場で妥結したのは、野球ファンたちからの激しい抗議を無視できなかったためだ。

 IBスポーツとKBSは4日午後、交渉の決裂を宣言した。これに対し、放送通信委員会の崔時仲(チェ・シジュン)委員長は5日、世論の批判を懸念し、両社の代表者を呼んで仲裁に乗り出したことが分かった。

 両社は具体的な条件について公表しないことで合意したという。だが、崔委員長は両社が主張する金額の中間程度にするよう提案し合意に導いた、と関係者たちは話している。

 IBスポーツの関係者は「今回の交渉では少なからぬ損害を被ったが、野球ファンのことを最優先に考えることにした」と述べ、一方のKBS側は「地上波の勝利だ」と主張した。これは地上波テレビ局側が当初示した条件(130万ドル=約1億2700万円)に近い放映権料で合意したことを意味する。なお、地上波テレビ局3社は、6日の韓国-台湾戦をKBSが、7日の第1ラウンド決勝戦はSBSが中継することで合意した。

 地上波テレビ局側が求めた条件がかなり反映されたことで、当初は3時間遅れで中継する予定だったケーブルテレビ局のXportsも生中継することが決まった。また、衛星テレビ局DMBやインターネット、携帯電話などでもWBCの観戦ができることになった。

高錫泰(コ・ソクテ)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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