小中学校の図書館機能を充実させ、児童生徒の豊かな心や思考力育成につなげようと、島根県は新年度、学校司書などを配置する費用を市町村へ助成する制度を始める。全公立小中学校に置く方針で、県教委によると全校への配置を目指した助成は全国初という。
学校司書は学校図書館や本の専門家。児童生徒向けの選書や読書指導、教員による図書館学習の支援などに当たる。助成制度は、学校図書館に職員が常駐するシステムをつくり、読書や授業での本の活用推進を目指す。
具体的には、市町村教委が臨時職員やボランティアなどとして司書資格者らを雇用することを想定。報酬や謝金など人の配置にかかる費用に限定し、雇用形態や学校の規模によって年間200万―20万円を交付する。当面5年間を予定している。
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