書類不備のため、県が厚生労働省の公衆衛生医師確保推進登録制度(医師バンク)に求人登録できなかった問題で、古川康知事は4日、佐藤敏行・健康福祉本部長が07年の11月県議会で事実と異なる答弁をしたことについて県議会に陳謝した。
末安善徳県議(県民ネットワーク)の一般質問に答えた。
知事は「行政当局トップとして反省するとともに、心からおわびする」と謝罪。その上で「事実確認を怠ったのは議会答弁の重さへの認識が足りないと言わざるを得ない」と述べた。佐藤本部長も答弁に立ち、経緯を説明して「県議会や県民に申し訳ない」と頭を下げた。
医師バンクは行政職に就きたい医師と、医師を確保したい行政がそれぞれ登録し、両者の意向を調整する制度。
佐藤本部長は07年11月議会の一般質問で「県も保健所長(医師)確保のため求人登録している」と答弁したが、実際には手続きミスで登録されていなかった。【上田泰嗣】
毎日新聞 2009年3月5日 地方版