オリオンの「ドクターユー・ゴールデンキッズ」は、昨年１１月の製品発売当時、「アレルギーを生じさせる恐れがある成分を使わず、高級材料を使用した」と大々的に宣伝した乳児向け菓子だ。東亜（トンア）製薬の「ミニマックス・マルチビタミン＆無機質」も、薬局で成長期の子供栄養剤として販売されている製品だ。

オリオン側は、「食品医薬品安全庁の通報を受け、直ちに製品の出庫を中断した」と明らかにした。ヘテ飲料も、自社製フルーツジュース「果物村シーエイ・グレープ」にメラミンが検出されるかどうか、独自に検査を行っている。東亜製薬の製品は、すでに生産されていない。

しかし、これらの会社は、「原材料だけでなく、製品からもメラミンが検出されるかどうか、結果が出るまで製品を回収しない」という方針だ。

オリオン関係者は、「製品の製造では、ピロリン酸第二鉄は非常に少量しか使用されていないため、製品からメラミンが検出される可能性はほとんどない。検査の結果によって、製品を回収する」と述べた。

食品業界のこのような生ぬるい態度に、消費者の不満はさらに高まっている。

２５日午後３時頃、ソウル龍山区蓬莱洞（ヨンサンク・ボンレドン）のロッテマート・ソウル駅店で、買い物をしていた李クァンイムさん（５１）は、「メラミンが混入した材料を含む製品から、メラミンが検出されないということがあり得るだろうか。国民が食べ物でこれ以上不安にならないように厳しく処罰しなければならない」と声を高めた。