機能の集約を通じて医師不足と経営難からの脱却を目指す小千谷総合病院と魚沼病院が4日、統合・再編に向けた初めての会合を小千谷市役所内で開いた。地域医療体制の存続を図り、年内にも具体的な結論を出す。
会合では冒頭、谷井靖夫市長が「統合への市民の期待は大きい」とあいさつ。創立118年を迎える小千谷総合病院の横森忠紘理事長は「小千谷の医療を守るため、両病院の垣根を越えて統合を進めたい」と述べ、魚沼病院の堀内義信理事長も「1プラス1が3にも4にもなる力を発揮できるような統合によって、優秀な医師を確保したい」と応じた。
両病院はともに小千谷市の中心街にあるものの、病床数などが中規模なうえ、医師不足から経営が悪化。統合による新たな大病院に移行することを1月末に合意していた。【根本太一】
毎日新聞 2009年3月5日 地方版