医師確保のために島根県が1984年度まで貸与していた医学生向けの奨学金で、県職員が約15年にわたって事務処理を怠り、返還されているべき約400万円が未回収となっていることが4日、分かった。
県では2月、看護師など向けの奨学金での未回収が表面化。県は問題の公表時、医学生向けの事務未処理をすでに把握していたにもかかわらず公表しておらず、県のスタンスも問われそうだ。
県によると、職員が事務処理を怠っていたのは、県が84年度までに貸与をした医学生向け奨学金の利用者のうち十数人分。うち数人は返還免除の要件を満たす前に県外勤務をしたため返還額が生じており、未回収額は約400万円だった。残りは返還免除だった。
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