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WBC:地上波中継、金銭面で折り合わず中止に

 5日から始まるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の地上波中継が結局中止となった。WBCの放映権を持つIBスポーツのキム・ジョンファン副社長は4日、「われわれが提示した修正案(250万ドル=約2億5000万円)に対し、KBS、MBC、SBS放送の地上波3社を代表するKBSから拒否の公文が送られてきた。従前の提示額(決勝を含め130万ドル=約1億3000万円)から一歩も譲らない構えから、これ以上交渉は不可能」と語った。これで今大会は、インターネット動画サイト「Mgoon」での有料(1試合当たり3300ウォン=約200円)での視聴か、ケープルテレビ「Xports」で3時間遅れで放送される中継以外に、視聴する方法がなくなった。

 キム副社長は「250万ドルは前回大会の放映権料と同額。日本は前回大会の放映権料(約500万ドル=約5億円)の2倍で契約しているといわれている。これ以上譲歩は難しい」と語った。続けて「地上波中継は中止となったが、衛星放送などほかの方法で生中継ができるか調べている。試合直前まで努力するつもりだ」と付け加えた。

 テレビ界では今回のWBC地上波中継の中止について、テレビ局と供給業者の主導権争いによるもの、との意見が多数を占めている。地上波3社は昨年11月、WBC放送権の交渉窓口をKBSに一本化する合意書を作成したという。

 また放送通信委員会は同日、現放送法上の普遍的視聴権の対象に規定したスポーツ行事はサッカー・ワールドカップとオリンピックだけであることから、WBCの放送権交渉を仲裁する意思はないとコメントした。同委員会は今後、普遍的視聴権の対象を拡大し、2013年の第3回WBC大会の際には放送権交渉を仲裁する可能性もある、との意見を示した。

高錫泰(コ・ソクテ)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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