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「遺伝子の大部分が眠っている」 和歌山「正論」懇話会で村上和雄氏
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和歌山「正論」懇話会の第57回講演会が4日、和歌山市内のホテルで開かれ、筑波大学名誉教授の村上和雄氏が「喜びや感動が可能性を引き出す」と題して講演した。遺伝子工学の第一人者である村上氏は「人類だけでなくすべての生物が同じ遺伝子暗号を使い、DNAでつながっている。この視点がなければ環境問題は解決しない」と述べた。
村上氏は、糖尿病患者に漫才などの「笑い」を与えたところ、血糖値が下がった実験に触れ、「心を変えることが遺伝子のオン・オフに影響を及ぼす。われわれの遺伝子の大部分が眠っており、人類の可能性は計り知れない」と強調した。
さらに、生物のごく小さな空間に遺伝子情報を書き込み、生命の源となっている大自然の素晴らしさを「サムシング・グレート(偉大なるもの)」と表現。「目に見えないサムシング・グレートや心こそが本当に大切なことだ」と訴えた。