鳩山邦夫総務相は2日、再開発工事が進んでいる東京駅前の旧東京中央郵便局を視察し、重要文化財の価値がある建物を「米国流の利益追求主義で壊してきたのは国の恥だ。国辱ものだ」と語った。日本郵政の全株式を保有する株主として、再開発の中止を求めていく考えを改めて示した。

　河村建夫官房長官や塩谷立文部科学相とは保存の方向で「方針はできている」とも語った。開発を中止すれば、日本郵政の経営に大きな影響が出るが「損失が出ても残すべきか、利益追求のみで壊すのか、世論を聞いてみたい」と話した。(13:44)